ピエール・オリヴィエ・モルナスの検索結果、合計93(0.001795秒かかります)。

Xokpmghssinのレビュー:リスボン特急

3 years ago
フランスの巨匠ジャン=ピエール・メルヴィルが遺した最後の作品。これをきっかけにアラン・ドロンと袂を分かったとも言われるが、確かにそう言われると、サスペンス映画としてはちょっと一筋縄ではいかない作風が貫かれている。まずもってその時制が警察側と犯行グループ側とでやや異なるスピード感にて紡がれ、予測していたスムーズなリズム感とはいかないところが厄介であり、逆にそこ...
2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 畳みかけるようなスプラッター・ホラー。なぜだかストーリー展開が読めてしまったのは、米リメイク作品『インサイド』を覚えていたからか。とにかくヤッチマッタ感満載で、リメイク作品より衝撃度が強い!さすがはノーカット版。終盤の展開はやはりこのオリジナルがグロくて最高です! サラは暴動を中心とした報道カメラマンであり、さすがに暴力...

szcvzlのレビュー:HHH:侯孝賢

2 years ago
初期作品で描かれていた台湾の純朴な子供がそのまま大人になったかのような、変わらぬ童心と人懐こさを感じさせる侯孝賢の姿をとらえている。1997年に仏テレビ局が制作したドキュメンタリーを劇場公開用にデジタル修復したものだという。 聞き手のオリヴィエ・アサイヤス監督と通訳の女性を伴い、「非情城市」の九份といったロケ地を巡りながら、台湾ニューシネマの始まりと関わっ...
3 years ago
原作は未読。借金を抱えて首が回らなくなった人たちが一発逆転を狙う群像劇。 出てくる人たちが苦悩し恐怖しながら徐々に絡み合っていく展開は、奥田英朗や伊坂幸太郎の小説を読んでいるみたいな感覚。個人的にこういうクライムサスペンスの群像劇が大好きなので思いっきり楽しませてもらった。 派手なアクションはないが、代わりにヒリヒリと乾いた暴力シーンがちょいちょい繰り出され...

Ieehsioptlnのレビュー:先生と迷い猫

2 years ago
派手さは、一切ない。ドラマティックな展開もほぼない。 が、今作は猫を愛し、猫に関わる人々の平凡な日常を実に”豊か”に描いている。 校長先生”森布”をイッセー尾形が飄飄と演じている。 そして、彼を取り巻く心優しい人々を ・染谷将太(小鹿祥吾) ・北乃きい(松川真由美) ・ピエール瀧(雑貨店店主・広川) ・もたいまさこ(森衣弥生) ・岸本加世子(井上容子...
2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む ジャン・ピエール=レオの代表作を見て臨んだ方が本作をじっくりと楽しめるのかもしれない。とりわけ『大人は判ってくれない』などの少年時代の彼は、本作における少年少女たちと姿とも重なるかのようで微笑ましい。御歳70を超えた彼は、大俳優でありながら、時に子供達と並んでも遜色のない純真無垢な存在に思えたりもする。 「映画内映画」の...
6 months ago
代表的なイメージショットは、今年9月に公開された同じフランス発のグルメ映画『デリシュ!』と同じなのだが、描くテーマはほぼ正反対。『デリシュ!』は宮廷を退いたシェフが謎めいた女性料理人の助けを借りて、それまで貴族のためにのみ存在したフランス料理を民衆に解放する物語。その過程でシェフと料理人の間には愛が芽生えていく、という展開だったが、本作『ポトフ』は同じフラン...

Kpxmgishnsoのレビュー:ローマの哀愁

3 years ago
戦後のローマで暮らすアメリカ人 街は美術館みたいだし、若く美しい案内人(愛人)を調達したりする いろんな対比のある原作だが、戦後のアメリカとイタリアの関係も示唆されている ポン引きと化した伯爵夫人(ロッテ・レーニア)とマルケッタのパオロ(ベイティ)の醜悪 肩書きや若さや歴史もブランド化して 春をひさぎ、金を巻き上げるというビジネスモデル… アメリカ人の...

Hmsnpsxgiokのレビュー:ヘッドライト

3 years ago
人生の労苦と悲哀にうちひしがれ、苦労の辛酸を嘗め尽くし、それを額に刻んで生きてきた役柄を演じさせたらジャン・ギャバンの右に出る者はいないのではないか。ふとした演技の瞬間にそれが何気なく、ごく自然に表れる。勿論、彼の演技はそれにとどまらず、他のどのような役を演じてもそれを見事にこなしてしまう。そこがジャン・ギャバンのすごいところだと思う。この作品では初老のトラ...

Nkohmsipsxgのレビュー:ミックマック

3 years ago
ジャン・ピエール・ジュネのA Very Long Engagementからもう5年も経っての作品です。 デリカテッセンからロストチルドレン、アメリ、エイリアン/リザレクションも含め全作品見ておりますが、本作品はロストチルドレンに近い雰囲気のファンタジーです。 ナレーションで進む話はアメリっぽいかもしれません。ジュネ風ユーモアと風刺を利かせ淡々と進む映画はい...
1 month ago
パリ郊外が抱える問題を描いた2019年製作のフランス映画「レ・ミゼラブル」で高く評価されたラジ・リ監督の最新作は、同様にパリ郊外で移民家族が多く暮らす地区を一掃しようとする行政と住民たちの衝突を緊迫感一杯に描かれる。 労働者階級の移民の人々が多く暮らすパリ郊外の一画・通称「バティモン5」では、再開発の為に老朽化が進んだ団地の取り壊し計画が進められている。 そ...

luzkmeのレビュー:私は確信する

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む ◆フランス南西部トゥールーズで2010年に起きた、法学部教授ジャックの妻、スザンヌの失踪により、ジャックが殺害容疑で裁判にかきられた\"ヴィギエ事件\"を一部脚色して、ドキュメンタリータッチで、描いた作品。 今作品は10年後!(不思議に思ったので、調べたらフランス司法制度では、犯罪の多さなどの理由で、2002年に刑事訴訟法...

eyvyxfのレビュー:ルシアンの青春

3 years ago
深い感動に包まれた作品でも、いつの間にか関心も興味も持たれなくなり誰からも話題に上がらない映画は数多くあります。常に今生きている人間や社会の姿を描くことが映画の宿命であり使命であり魅力だから当然なことですが、自分だけはいつまでも大切にしていたいと思うのもまた人間の心情です。このルイ・マル中期を代表する「ルシアンの青春」は、私にとってそんな映画の中の一本になり...

Kxhgosspminのレビュー:変態ピエロ

3 years ago
すごい挑戦的な映画。 ふつう監督は八割ぐらい作品を枠にはめて我々に提供し、 残りの二割ぐらいを 我々の感受性に委ねるというものだと思うのですが、 この作品はまるっきり逆です。 いや、それどころか 監督は全ての感想を我々に委ね、 様々な材料だけを意図的に提供しただけのように思いました。 主人公はピエール、愛称 「ピ」。 長髪の彼はTV局で会場を盛り上げる役割...

Mdiqeniuteosumのレビュー:ネメシス

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 今回が自分の初めてのレビューとなります。これから、色々と投稿させていただくので、皆様、宜しくお願いします。 私は幼い頃から、三度の飯よりも映画好きで、基本的にB級映画を愛してやみません。そのなかには劇場で観たのもあれば、DVDやVHSで観たものも多く、好きな作品も沢山あるのですが、特にお気に入りの一本が、この『ネメシス』...

Nxiomhspsgkのレビュー:ミックマック

3 years ago
観たのは1ヶ月以上前だけど、今更ながら投稿。 ジャン=ピエール・ジュネ監督の作品。 ご存知、この人は「アメリ」の監督さん。「アメリ」を一度観ればわかるけど、この人の作品はストーリーを楽しむというより、編集というか演出というか・・作品全体の世界観を楽しむ作品が多いように思う。フランスのコメディタッチの映画はこのパターンが多い。この作品も同じ。よく考えれば、...

Phgskxoinmsのレビュー:ショータイム!

6 months ago
ポールダンスの一種で、 エアリアルダンスを観た主人公が実家の田舎で、 納屋でキャバレー仕立てで興行を始める村おこしのエンタメ。 内容的にはまとまりがなく、 フランスの酪農には豊作を祝う村祭りがないのか? 村にまとまりがなく過疎化が激しく、最後の憂さ晴らしで納屋キャバレーをスタート! 最終的には、屋外でキャバレーではない演芸LIVEが成功したのか今も開催さ...
3 years ago
フィルムのしっとりとした質感は、「写真」と呼ぶにふさわしい美しさを醸し出す。特に夜のプールに映し出される水の光沢と闇の美しさ。監督もお気に入りだったのだろう、プールのシークエンスは一度ならず三度も現れる。 そして、主人公が家族を失った悲しみを思い出すときに、タイトル通りブルーに支配される画面も深い色合いだ。カラーフィルムによる映画の到達点だと思いたい。 「青...
3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む オランダから自動車でフランスに来たレックス(ジーン・ベルヴォーツ)とサスキア(ヨハンナ・テア・ステーゲ)のカップル。 道中、多少のいざこざはあったもののフランスのサービスエリアまでやって来た。 これまでの運転の労をねぎらおうとサスキアは売店に飲み物を買いに出るが、ぷっつりと行方がわからなくなってしまう・・・ というところ...
2 months ago
ゴッドランド GODLAND デンマークとアイスランドの関係性を一定以上の知識は要する作品。知識不足の為全部を理解する事はできず苦戦した。 前半はアイスランドの自然の美しさ、偉大さ、神秘さを多く写し圧倒される。 後半はそれに対する様に民族間の違いによる溝が深まってしまい憎み憎まれの関係が露呈していく。 歴史的な作品であり、アート性の高い作品でもあった。 ...