イングマール・ベルイマンの検索結果、合計39(0.001279秒かかります)。

Ohminssxgpkのレビュー:野いちご

3 years ago
人間は誰もが『価値がある人生』を送ってその一生を終えたいと思っている。 それは『自分の育てた家族』であったり『社会に対する貢献』であったり『常人では成し遂げられない偉業』であったり、その形は人それぞれではあるが『価値ある人生』とは一夕一朝で成せるものではない それを成し遂げる為の階段を毎日一段一段登ってゆく地道な日々の積み重ねなのだ。 努力を重ね、成長...

Pongamotrtjiのレビュー:白いリボン

3 years ago
この作品、人への説明や紹介が実に難しい。と、言うのも、監督ミヒォャエル・ハネケがひとつひとつのシーン、演出に対する回答を観客にあずけてしまっているからだ。つまり、物語やシーンの話をするのは、この作品をこれから見る人への興味を、むしろそらせることになってしまいかねない。 それでも映画の中身の話をしないと意味がない。物語は第一次大戦前、北ドイツの素朴で小さな村...

xlszbdlのレビュー:ベルリン・天使の詩

3 years ago
総合30点 ( ストーリー:30点|キャスト:60点|演出:40点|ビジュアル:65点|音楽:60点 ) 空から地上へと流れるように写していき、そのうち建物や人々を除き見るような撮影方法はいかにも天使の視線という印象を与える。人の社会を俯瞰し覗き見するような描き方には独特の雰囲気を醸し出す。 だけど退屈でつまらない。物語には動きが少なくて、天使が人間界に突...

Agr-wohgdrrkinwoのレビュー:野いちご

3 years ago
総合55点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:60点|音楽:65点 ) 社会的に成功している医者が急に夢を見る。何故今更彼はこんな夢を見るのか。 彼の体験するようなことはこの日ではなくても普通に起きていたのだろうが、彼自身がそれをあえて気にもせずに無視していただけではないかと思う。年老いて死を意識して初めて知った自分の不安...
1 year ago
ミア・ハンセン=ラブ監督の前作「ベルイマン島にて」(2021)のレビュー枠で、「EDEN エデン」「未来よ こんにちは」は乗り切れなかったが、「ベルイマン島にて」は劇中劇の入れ子構造を曖昧化する巧みさに感心した、という趣旨の評を書いた。1981年生まれのミアは十代後半で女優デビューし、二十代後半で監督・監督に転身。最新作「それでも私は生きていく」のストーリー...
4 months ago
御年88歳、米国の映画史に確実に名を刻む巨匠監督。「何かいいことないか子猫チャン」1965年以降、ほぼ1年に1本の新作映画を世に出し続けるなんざ神の領域、その上でアカデミー賞に史上最多の24回ノミネートされ、監督賞を1回、脚本賞を3回受賞ですから巨匠中の巨匠。にもかかわらず養女への性的虐待の疑いで、ほぼ米国を追われEUに拠点を置かざるを得ない状況が功績に傷を...

zirxjnのレビュー:野いちご

3 years ago
回想、夢、旅の途中で出会う人々。三つの次元で老人の物語が語られる。 最初の夢のシーンの印象は強烈。誰もいない街路に、樹木と街灯の影が横たわっている。そのうち街灯の影はカメラが動いても形や長さを変えない。これは街灯に陽が当たって形作られた陰ではなく、実際にはセットの書割に描かれた絵である。この効果は大きく、モノクロの映像で非現実的な雰囲気を出すことに貢献してい...

Eiemudidedcmのレビュー:桜桃の味

2 years ago
解る人には解る映画なんだと思います。期待して観たんですが??のまま終わってしまいました、どうしてこんなに評価が高いのでしょうか?自分は自殺を考えた事はそりゃ人間ですから無かった事は無いですが真剣に考えた事は無いです、だからなんでしょうか?何故死にたいのか?どうして他人を巻き込まなきゃいけないのか?それって酔っぱらって死にたいと見ず知らずの隣の客に絡んでいるの...

Gnxsmpkioshのレビュー:魔術師

3 years ago
Amazonプライムで鑑賞。 画質は良くもなく悪くもなく普通。 めっちゃ面白かった! ベルイマン作品は「処女の泉」に続いて二作目だけど、これも50年代の白黒映画の上に時代もののため、ぱっと見クラシカルに見え、今の時代には縁遠い話?って印象を抱いてしまう。 でも見ていくうちに中身はとにかくモダンで、時代や設定を置き換えたら、現代でもバリバリ通用するような話だ...

Mngxisoshpkのレビュー:夜の訪問者

3 years ago
チャールズ・ブロンソンの渋い演技、彼の個性が活かされている 低予算のB級映画がながら脇役やスタッフにも才能ある人の名前があるので侮れない 例えばブロンソンの妻役のリヴ・ウルマンは巨匠ベルイマン監督の公私のパートナーで彼の作品の常連女優 かなりのパートを占めている大きな役を演じているが、その演技と存在感は正直ブロンソンを上回っている また撮影はジャン・ラビ...
3 years ago
5時間は長い様で見終わって見ればあっという間 中盤以降は物凄い緊張感の中で物語が進行して全くあきささない 流石はべルイマン監督と言わざるを得ない 確かにテレビシリーズをワンシーズン観たと思えばその長さも不思議ではない 北欧版の「渡る世間は鬼ばかり」 冗談抜きでそのテレビ番組の元ネタにだったのかも知れない それほど全体構造は同じ 一族の様々な問題が主として...

gqvkriiのレビュー:生きものの記録

3 years ago
黒澤映画の中で、この作品を失敗作にあげる人は多いと思う。私も、最初に観たときは、一連の黒澤映画の中では失敗の部類と思ったひとりである。 ところが、この作品のあとより、まったく同じテーマをもとにした映画を製作した監督が出てきた。その代表例が、ベルイマンの「冬の光」とタルコフスキーの遺作「サクリファイス」だ。その二作を観たあとにもう一度、「生きものの記録」を観る...

Ipakatpmtsorenのレビュー:野いちご

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 初ベルイマンでしたが、最高!の一言です。本作はベルイマンの代表作の一つと言われていますが、噂に違わぬ大傑作でした。 本作はロードムービーですが、夢に大きく比重が置かれています。旅の中でいろいろと事件や変化が起きますが、どちらかというと夢の中で物語が進んでいった印象を受けます。 主人公・イーサクは78歳の医学博士。大学の...

Xpsshgokinmのレビュー:魚と寝る女

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 韓国映画界は作家性を前面に押し出した力のある監督が世界の注目を集めている。本作はそれらの牽引役を担うキム・ギドク監督の日本初公開作品。公開当時はその過激な描写から失神者も出たというが、過激なのは映像描写ではない(と思う)。ヒロインの壮絶な「孤独」と「愛憎」の心理描写がものすごくショッキングなのだ。釣り場を管理するヒロインは...
3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 背景を知らないとなかなか難しい作品ですが、観応えのある映画でした。 ポーランドは18世紀のころから列強に分割統治をされていたり、かなり長い間周囲に翻弄されていた印象を抱いていました。本作を観たときも、詳しい歴史はわからないものの、ナチスとソ連の間で引き裂かれているのだろうというのは容易に想像できました。 引き裂かれる国家...

tzjcgilのレビュー:夏の遊び

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 初期の作品だけあり、荒削りで熱を感じさせる映画でした。 虚無的なベテランバレリーナ・マリーが主人公。新聞記事の恋人がいるも、鬱々とする中、送られてきた昔の日記を読むことで、長い回想シーンが始まります。 中盤までは追憶の中の当時の恋人ヘンリックとマリーのイチャイチャがメインなので、「これが若さか…フフフ…」みたいなテンシ...

rckyltのレビュー:名もなき生涯

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む ナチスドイツの勢力下にある町でみんなが出兵していくなか、それでも一人だけ頑なにヒトラーに忠誠を誓うことを拒み続け、家族や自分が周りから酷い扱いを受け、やがて捕まり、一度忠誠を誓えばそれで助かる状況下に置かれながらもそれを拒み死を選んだ男の話。 前半はわかるのだが、後半は窮地に立たされすぎて自分なら完全に根負けしている。 ...

Snopskhigmxのレビュー:ミュリエル

3 years ago
この映画には、最近になく興奮させられた。全てを理解した訳でもないのに、このアラン・レネ監督の演出タッチの巧さに酔いしれたと正直に告白しよう。高校生の時に「戦争は終わった」を観た感動と衝撃を再び味わうことになる。 開巻早々、素早いショット割りで面食らう。主人公エレーヌのマンションに置かれた家具調度品の説明なのだが、こんな手法は初めて観た。そして、エレーヌは昔の...

Dskomrcseaeのレビュー:怒りの日(1943)

2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む おお、ちょっと前まで映画.comには本作の項目がなかったのに、いつの間にかイメージフォーラムでの上映に併せてレビューが書けるようになっている! なので、他の三作品もこれから観る予定ということもあり、昔Yahoo!映画で書いた評をこちらにお引越ししておく。 正直、オールタイムベスト級の傑作だと思う。 カール・テオドール・ド...