夏の遊び

6.6/10
合計14件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   90分
言語   まだ情報はありません
劇場で   07月21日 2018
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夏の遊び プロット

スウェーデンが世界に誇る映画作家イングマール・ベルイマンの初期の傑作。ベルイマンが小学生の時に書いたという小説「マリー」を、自ら脚色。後の名作「野いちご」(1957)を彷彿とさせるフラッシュバックを使用し、あるプリマ・バレリーナの過去の苦い恋を描いた。新聞記者ダビッドと結婚するか、バレリーナとして仕事を続けるかの選択に悩むマリーのもとに古い日記が届き、それを読んだマリーは少女時代を過ごした思い出の地を訪れる。当時、バレエ教室の生徒だったマリーは、ヘンリックという学生と出会い、恋をするが……。「ベルイマンの黄金期 ’50-‘60年代 6本の傑作」(2014年7月26日~8月8日)にてデジタルマスター版で上映。2018年の「ベルイマン生誕100年映画祭」(18年7月~、YEBISU GARDEN CINEMAほか)でリバイバル上映。

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夏の遊びコメント(5)

Posimnskgxh
Posimnskgxh
昨年夏にユーロスペースで特集上映していたベルイマンだが見損ねていたままだった。
カットの繋がりに工夫が滑らかになるような演出が随所にみられ、映画的な表現の楽しみ方を教えてくれる。
結婚とキャリア、過去の恋の残り香。そのどれもが苦い。多くの現代女性が経験することを、20世紀半ばに生きた主人公の苦悩を通して描く。
Nusdatehmhor
Nusdatehmhor
日記で過去を振り返る構成。

映画ラスト、バレエの先生の登場シーンが怖くて笑った。

脚を映すなどカットに工夫。

最後、過去に決着をつける。年を重ねてまた観れば違う感想持てるかも。登場人物一人一人の気持ちを考えて次は観たい。
Ehiderogna
Ehiderogna
ベイルマンの「夏の遊び」鑑賞。
映像の美しさと詩的な台詞が秀逸。マリーの現在の沈鬱と倦怠と、過去の光り輝く夏の日の対比が鮮やか。
その夏の日を乗り越えた、マリーのラストシーンの表情のさっぱりとした明るさが救いになるエンディング。
Tatiellekt
Tatiellekt
ネタバレ! クリックして本文を読む
バレリーナの主人公がなくなった恋人の日記を読むことで過去の恋愛の改装をするっていう話。
.
最初らへんはただのバカップルのイチャイチャぶりを見せられるけど、段々不穏な空気が作品を包んで雲行きが怪しく。
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これは不運の事故で悲劇の死を遂げたに違いない!と思った矢先、彼氏が海への飛び込み方の手本を見せるよ!と自ら飛び込み死亡。
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どうした???バカなの???バカップルだからしょうがないか😊😊😊.
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それで現代に戻り、色々あって今を精一杯生きるのよ!と決めた主人公の濃い化粧を落としてくシーンが印象的。やっと壁を取り払って自分を取り戻したんですな。
.
この話ベルイマン小学生の時に作ったらしい、、どんだけロマンチストなのか。
tzjcgil
tzjcgil
ネタバレ! クリックして本文を読む
初期の作品だけあり、荒削りで熱を感じさせる映画でした。

虚無的なベテランバレリーナ・マリーが主人公。新聞記事の恋人がいるも、鬱々とする中、送られてきた昔の日記を読むことで、長い回想シーンが始まります。

中盤までは追憶の中の当時の恋人ヘンリックとマリーのイチャイチャがメインなので、「これが若さか…フフフ…」みたいなテンションでボンヤリ観ていました。悪くはないが刺激もないといった印象。ただ、いたずら書きのアニメーションシーンはなんとも言えない味があり、胸に迫りました。
イチャイチャ描写の中、たまに差し込まれる、突然音が止みドアがバタンと開く等、存在を揺るがすような不安描写にはハッとされられます。ボーっとしているところを叩き起こされるような感覚でした。このカップルには不吉な影が迫っていることを示唆する演出に、ヤバそうだなと思っていると想像以上にハードコアな事件が勃発。その勢いで舞台は現在に。

ここからは主人公マリーがどう生きるか、虚無と人生の意味が中心テーマとなりました。非常に私好みの展開です。
事件後、自ら壁を作り、時間が止まってしまったマリー。そのような中、メフィストのような舞台監督が延々とマリーに説教。人生は無意味で運命を受け入れるしかない、みたいなことをのたまう。
因みにマリーには彼女に迫ったりするキモいおじがいるのですが、彼も似たようなことを言っており、本作の成人たちは揃ってロクでもないクズばかりです。
さらに恋人とのやりとりをした後、彼女の中に転回が訪れるのですが、正直、物語の筋としては根拠に欠けて甚だ説得力に欠けます。
今の恋人に対して過去の恋人の名を呼んだことで、過去に生きていることに気づくマリーですが、執着しているから過去に生きているのであって、気づきは第一歩でしかないです。

しかしながら、マリーの変容のシーンは、そんなの関係ねぇ!とばかりのパワーがありました。若きベルイマンが「虚無的な人生なんかゴメンだ!今を全力で生きるぜ!俺は俺を生きるんだ!」と叫んでいるように感じられ、少しだけグッときました。

全体的には瑞々しく、わかりやすく、希望を描いた作品だと感じられ、なかなかに観応えはありました。
それから、何気にヘンリックが飼ってるワンちゃんがかわゆい。常にヘンリックにテケテケ付いてきて、ムフフとなりました。