生きものの記録

7.1/10
合計18件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   113分
言語   日本語
地区   日本
劇場で   11月22日 1955
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生きものの記録 プロット

一貫して反戦を訴え続けた黒澤明監督が、原水爆の恐怖を真正面から取り上げた異色のヒューマン・ドラマ。町工場を経営する中島喜一は原水爆の実験に脅威を感じ、地球上で安全な場所は南米しかないと考え、家族にも相談しないで南米への移住を計画。しかし息子たちは父の計画に猛反対し、中島を裁判にかける。次第に孤独に追い込まれていく中島がとった行動は・・・。当時35才の三船敏郎が、メイクによりみごとに70過ぎの老人を熱演。

生きものの記録 俳優

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生きものの記録コメント(12)

nhonji
nhonji
黒澤映画のなかではもっとも一般的ではない作品。しかし無視してはならない巨匠の一作だ。特に現代社会に生きる我々は。
本作は原水爆ひいては核の恐怖をひとりの老人とその家族に仮託して描いている。その結果黒澤がよく持ち出す家族への不信なども表出して公開時には核反対のメッセージが届きにくいと批判されたようだ。老人を演じて名演をみせる三船敏郎もこの老人の考えがさっぱり分からないと云ったらしい。しかし3.11のあとの福島原発を抱える我々がみればこの老人の恐怖が分かる。人間が動物として持っているだろう本能的な恐怖。極めて予言的だ。老人の家族も今の視点でみれば毎日の生活に追われて福島を忘れたふりをしている現在の日本人のようだ。
当時の黒澤映画らしく技術的には申し分がないし、三船、志村喬ら黒澤組の演技陣の名演も必見。東野英治郎演じるブラジル帰りの老人のメイクはやり過ぎかな。
szcvzl
szcvzl
以前VHSで見たのですが、ブルーレイだと段違いによく見えて聞こえます。
当時35歳の三船が70歳の老人を演じ、途中ホントに三船なの?と
思わせるシーンもあり、作品のテーマとも混ざってか狂気を感じさせるほどです。
当時開発されたばかりの水爆の脅威に対する漠然とした不安。
ただ自分とその家族が助かりたいために右往左往し、結局、逃げる場所などドコにもないと気づく主人公。
逃げた場所は、自分が地球を脱出して別の惑星に来たという妄想の中だった・・・。
逃亡の先には破局しかなく、現実と対峙するしかないと教えてくれています。
中国の核がこちらを向いている現在、家族や周りの人間を守るために
どのように対処すべきかそろそろ本気で考える時では?
逃げる場所はどこにもないですよ。

90点。
yydlkb
yydlkb
・母親が意思表示しないけど、いざという時に感情を出すと強い人なんだなと感じる
・次男の親子?ゲンカが毎回壮絶でビビる
・こんな終わり方は避けたかった。そういう時代なのか
uslhjd
uslhjd
「死ぬのはやむを得ん。だが、殺されるのは嫌だ。」
「生きものの記録」とはどのようなことを意味しているのだろう。所詮、水爆なんてのも人間が犯した罪の一つに過ぎず、その一つを今回黒澤が取り上げたに過ぎない、そんなイメージを私は感じた。
素晴らしい作品だった。
enxsla
enxsla
黒澤作品のDVDに入ってる五分で全作品を一通り紹介する映像、あれを見て一番気になっていたのがこの作品でした。見終わった後の衝撃度は黒澤作品随一でしょう。問題作と形容するのが相応しい。

見る前は三船が科学者が何かの役なのかなどと安直な想像をしていましたが、そこはさすが。志村喬演じる家庭裁判所の調停委員(今の裁判員みたいなものなのでしょうか)を置くことで第三者のフラットな視点から問題を見ることができます。当時35歳の三船が演じた70の老人が徐々に狂っていく様がおぞましい。しかしラストシーンで我々は「おかしいのは自分たちなのでは?」と思わざるを得ない作りになっている。これは志村のキャラがなければ成り立たなかったでしょう。見た後に観客がしばらくこの映画のこと、ひいては水爆及び放射能の問題について考えさせるためにあのような印象的なラストシーンにしたのでしょう。興行面では失敗してしまったそうですが、見た人の中には必ずや残り続ける作品であると思います。3.11以前に見ていた人たちが羨ましい!