福島 生きものの記録 シリーズ2 異変
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10月11日 2014 劇場で
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05月13日 2023 劇場で
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12月05日 1987 劇場で
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06月02日 2007 劇場で
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生きものの記録コメント(12)
本作は原水爆ひいては核の恐怖をひとりの老人とその家族に仮託して描いている。その結果黒澤がよく持ち出す家族への不信なども表出して公開時には核反対のメッセージが届きにくいと批判されたようだ。老人を演じて名演をみせる三船敏郎もこの老人の考えがさっぱり分からないと云ったらしい。しかし3.11のあとの福島原発を抱える我々がみればこの老人の恐怖が分かる。人間が動物として持っているだろう本能的な恐怖。極めて予言的だ。老人の家族も今の視点でみれば毎日の生活に追われて福島を忘れたふりをしている現在の日本人のようだ。
当時の黒澤映画らしく技術的には申し分がないし、三船、志村喬ら黒澤組の演技陣の名演も必見。東野英治郎演じるブラジル帰りの老人のメイクはやり過ぎかな。
当時35歳の三船が70歳の老人を演じ、途中ホントに三船なの?と
思わせるシーンもあり、作品のテーマとも混ざってか狂気を感じさせるほどです。
当時開発されたばかりの水爆の脅威に対する漠然とした不安。
ただ自分とその家族が助かりたいために右往左往し、結局、逃げる場所などドコにもないと気づく主人公。
逃げた場所は、自分が地球を脱出して別の惑星に来たという妄想の中だった・・・。
逃亡の先には破局しかなく、現実と対峙するしかないと教えてくれています。
中国の核がこちらを向いている現在、家族や周りの人間を守るために
どのように対処すべきかそろそろ本気で考える時では?
逃げる場所はどこにもないですよ。
90点。
・次男の親子?ゲンカが毎回壮絶でビビる
・こんな終わり方は避けたかった。そういう時代なのか
「生きものの記録」とはどのようなことを意味しているのだろう。所詮、水爆なんてのも人間が犯した罪の一つに過ぎず、その一つを今回黒澤が取り上げたに過ぎない、そんなイメージを私は感じた。
素晴らしい作品だった。
見る前は三船が科学者が何かの役なのかなどと安直な想像をしていましたが、そこはさすが。志村喬演じる家庭裁判所の調停委員(今の裁判員みたいなものなのでしょうか)を置くことで第三者のフラットな視点から問題を見ることができます。当時35歳の三船が演じた70の老人が徐々に狂っていく様がおぞましい。しかしラストシーンで我々は「おかしいのは自分たちなのでは?」と思わざるを得ない作りになっている。これは志村のキャラがなければ成り立たなかったでしょう。見た後に観客がしばらくこの映画のこと、ひいては水爆及び放射能の問題について考えさせるためにあのような印象的なラストシーンにしたのでしょう。興行面では失敗してしまったそうですが、見た人の中には必ずや残り続ける作品であると思います。3.11以前に見ていた人たちが羨ましい!