「怒り」「悪人」などで知られる吉田修一のスパイアクション小説「太陽は動かない」「森は知っている」を藤原竜也主演で映画化。謎の秘密組織AN通信。この組織に属するエージェントは心臓に爆弾が埋め込まれ、24時間ごとに死の危険が迫まるという。エージェントの鷹野は相棒の田岡とともに、死の危険を抱えながら「全人類の未来を決める次世代エネルギー」の極秘情報をめぐって、各国のエージェントたちとの命がけの頭脳戦を繰り広げる。鷹野役の藤原、田岡役の竹内涼真のほか、ハン・ヒョジュ、ピョン・ヨハン、佐藤浩市、市原隼人、南沙良、日向亘、加藤清史郎らが脇を固める。監督は「海猿」「暗殺教室」「MOZU」など数多くのヒットシリーズを手がける羽住英一郎。
太陽は動かないコメント(20)
いや。知らなかったんですけどね。
嬉しいサプライズでした♪
映画自体は邦画にしてはよく頑張っていたと思う。面白かったです。
コンフィデスマンもそうだけど、ちゃんとお金がかかってるのがわかる映画は好きです。
なんも見てなく初見ですが、ちゃんと戸惑わず鑑賞できました。いずれにせよ尺は短すぎるけど、冗長であるよりは良し。
鷹野が子役とちょっとイメージ違いすぎとは思いました。
むしろ顔から言うと子ども店長の方でしょ。
また、身体に爆弾埋め込める組織ってどういう組織なのか気になってしまった。WOWOWとの連動企画のようなので、そっちで明らかになっているのか?
ご都合主義の部分もあるし、伏線かと思いきや何も無かった所もあるが、エンターテイメントとしては満足する出来だと思う。
藤原竜也の少年時代もそれなりの時間描かれるが、唐突に回想に突入する為、誰が藤原竜也の少年時代なのか途中まで分からなかった。その辺りを丁寧に描くべきだと思う。
テレビドラマの続編という流れらしく、登場人物の描写が主人公以外はかなり雑であったのが残念だった。時節柄、ソーラーエネルギーに絡んだ国際的な利権を巡る話であったが、仮に発電効率が 100% のソーラーパネルを発明したとしても、それで世界を支配できるというのはかなり行き過ぎた話であると思った。日本企業が関わるのは蓄電技術だけというのもかなり肩透かしで、蓄電は大規模なバッテリーを構築すれば誰でも実現できてしまう訳で、秘密めいたものは一切ないはずなので、プロジェクトの重要な役割ではあるものの、技術が盗まれるといったたぐいの立場ではありえない。
主人公の生い立ちや若い頃のエピソードもやや雑だったように思う。折角東京から転校して来た女子生徒の話が出て来たと思ったら、その後の進展がなく、回顧もされないのは可哀想だった。こうした使い捨てのエピソードがある一方で、重要人物の行動動機の描き方が浅く、アクションシーンでもどこにいるのか分からないような画面を見せられたのにはちょっとイライラした。
役者は丁国人や 47 国人の比率が高く、それぞれ重要な役割を持っているのだが、どういう意図を持った飼い主に雇われているのかが全く分からないままやり取りが続くので、何がしたいのかが良く分からないといった状況に置かれて疎外感を味わった。もう少し丁寧な脚本が欲しかった。日本語の台詞も喋らせられていたが、もう少しネイティブな日本語で喋ってくれないと、折角の決め台詞も良く聞き取れないという惜しむべき状態に陥ってしまうのが残念だった。
ブルガリアのロケや沈み行く船の中でのシーンは見応えがあったが、やはり注目すべき人物がそれぞれ誰なのかのナビゲーションが不十分なため、ウッカリすると肝心な人物の生死さえ不明になってしまう危うさが気になった。
役者は藤原竜也は良かったが、その分相対的に竹内涼真は少し弱かった。外国人俳優には是非もっと日本語のトレーニングをお願いしたかった。音楽はかなり頑張っていたと思ったが、エンディングの歌謡曲がまた雰囲気をぶち壊していた。アクションシーンの演出の巧さには感心したものの、やはりやや説明不足ではないかと思った。
(映像5+脚本3+役者3+音楽4+4)×4= 76 点。
美しいブルガリアの街並みと緊迫したアクションシーンを堪能するためにも、どうせなら大きなスクリーンで観た方がいい。
藤原くんのファンなので、いろいろ宣伝画像を見過ぎてしまったおかげで鷹野&田岡コンビのシーンは既視感が…(最近思うのですが映画の宣伝でいろいろなシーンを見せてしまうのは逆効果だと思うのです。自分が見なければいいだけの話ですが)
なので、藤原くんのシーンでおっ!と思ったのは、鷹野×キム、鷹野×AYAKOの対決のシーン、カッコ良かったし見応えがありました。
この映画で心に響いたのは、鷹野の少年時代の回想のシーン。特に鷹野を引き取って育てたAN通信司令塔役の佐藤浩一さんのあるシーンの表情が忘れられない。
鷹野の高校時代を演じた日向くんも、とてもよかった。
ただ、現在、過去、アクション、いろいろなシーンが次々に展開していき、あれ、田岡さっきまで寿司食ってたのになんで今船底で溺れかけてる?みたいな状態で、それぞれのシーンが咀嚼できず、よくわからないまま見終わってしまったので、WOWOWのドラマも含めてあと何回か観ようかと思う。
最後にエンドロールで流れた「泡」が素晴らしかった。いい音楽は、作品を上質なものにしてくれる。