リング・ワンダリング

5.9/10
合計11件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   103分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   金子雅和
劇場で   02月19日 2022
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リング・ワンダリング プロット

東京の下町を舞台に、人間の生や死に実感のない若者が不思議な女性との出会いを通して命の重みを知る姿を、切なくも幻想的に描いた物語。漫画家を目指す青年・草介は絶滅したニホンオオカミを題材に漫画を制作しているが、肝心のオオカミをうまく形にできずにいた。そんなある日、彼はバイト先の工事現場で、逃げ出した犬を探す女性ミドリと出会う。草介は転倒して怪我を負ったミドリを彼女の家族が営む写真館まで送り届けるが、そこはいつも目にする東京の風景とは違っていた。草介はミドリやその家族との出会いを通し、この土地で過去に起きたことを知る。「花と雨」の笠松将が主演、「孤狼の血」の阿部純子がヒロインを務め、安田顕、長谷川初範、片岡礼子が脇を固める。監督は「アルビノの木」で国内外から注目を集めた金子雅和。

リング・ワンダリング オンライントレーラープレイ

リング・ワンダリング 俳優

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リング・ワンダリングコメント(2)

Nkohmsipsxg
Nkohmsipsxg
2022年2月10日
映画 #リング・ワンダリング (2020年)鑑賞

まずは主演の #笠松将 の演技がよかった。これまではギラギラした役のイメージがあったが夢を追う普通の青年を好演

また、#阿部純子 も神秘的でもあり普通でもある演技が素晴らしかった。

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました。
Enmtokorehsa
Enmtokorehsa
鋭い眼光に映された想像。作品自体は少し奥行きを持っていないが、その余白が作品の異質な強さを兼ね備えている。凄く不思議なエナジーを感じる。

タイトルが何より意味を持っていて、噛みごたえを生み出している。リングが輪廻のような流転とすれば、ワンダリングは発見している最中と捉えられる。ここは多少の無知が出ているみたいだが(笑)。気力を失いつつもプライドだけは一級の主人公、草介。 その鈍感さは流石に気になるが、巡り会いに一点の曇を持たず、起きた事象を受け止めていく過程に不思議と引き込まれる。

103分にしては動きが少ないが、それが返って作品の意義を持っているようにすら感じる。むしろ“もっと観たい”と渇望させる。途中で好きな作品になる予感がした。作品の答えも腑に落ちる一方で、まだ何かあっても良かったとも思う。ストーリーとしての完成度はかなり高いが、そのプロットを広げていくと、バランスを落としかねない危うさを持っている。

ただ、漫画パートと現実パートをどちらも画一的に描いたことによる単調さは否めない。カラーの出し方も変わらないため、その個性が被ったのは勿体ない。もっと分別することで、没入感が欲しかった。

主演は笠松将さん。『君は永遠にそいつらより若い』でも魅せた、自然体なオーラが作品の中で香る。その鈍感さも彼のピースに感じる。同時に、ワンダリングする出会いを不確かな感情を背負いながら生きる、そんなまどろみが漂う。そして、それはきっと彼の作品として色を付けている。また、阿部純子さんの染まり方も美しい。尖りの中に微かな柔らかさがあり、これまたいい混ざり方をしている。役者の靭やかさもこの作品のポイントの1つといえる。

こういう映画はあまりないかも。単に柔さを持っているのではなく、少し脆いのに色が強い。少しあっさりしているものの、自分の好きなタイプだと、発見をくれるような映画だった。

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