花のあと

6.6/10
合計12件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   107分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   長谷川康夫
劇場で   03月13日 2010
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花のあと プロット

「たそがれ清兵衛」「武士の一分」で知られる藤沢周平による短編時代小説を、「青い鳥」の中西健二監督が映画化。自由恋愛が許されない江戸時代、東北の小藩で育った以登は、腕の立つ下級剣士・孫四郎に恋をしてしまう。しかし、以登には家が定めた許嫁がおり、孫四郎への想いを断ち切ろうとするが……。主演に北川景子、共演に甲本雅裕、バレエダンサーの宮尾俊太郎、歌舞伎役者の市川亀治郎、柄本明、國村隼ほか。

花のあと 俳優

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花のあとコメント(20)

wsgaen
wsgaen
鶴瓶師匠のプレゼンに負けて劇場に足を運んだ。
時代劇の凄みが足りないので、少女マンガ風のどこかフワフワした感じがした。もっと出来た気がする。主人公の三角関係をもっと鮮明にしてもよかったし、女剣豪らしい豪快さ、女性らしい魅力をもっと出してもよかった。中性的にも見えてしまう、おとなしいキャラクターになってしまったのは残念。
主人公以外にもいいキャラクターが登場するのに、もったいない。全体に薄味な印象。
もっと熱があってもよかった。
Einlsdepyaw
Einlsdepyaw
ネタバレ! クリックして本文を読む
開花したばかりの桜の花のような美しい娘、以登を北川景子さんが艶やかに演じられていた。歩く夜道で浮かぶ横顔が一層美しい ✨

咲き誇る満開の桜、群生する水芭蕉、美しい雪山、美しい日本の情景が散りばめられていた。

甲本雅裕さん演じる才助の深い優しさ、ラストがいい。

NHK - BSを録画にて鑑賞
Kmsioxhgsnp
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これって実は主役甲本さんですよねー??ってぐらい、良い役柄だった。こんな良い男居ないよねえ。素晴らしすぎて惚れました。
Ubfstlliepuela
Ubfstlliepuela
異色の時代劇で面白かったです。
北川景子さんがとても素敵。
美人で和服が似合い凛とした佇まい、いくつか観た北川景子さんの演じた役柄でこの作品の以登は一番のハマり役ではないでしょうか。猛特訓したであろう剣捌きも様になっていました。
Vcirltnyeiuewk
Vcirltnyeiuewk
中西健二監督はなぜかwikiもない映画監督ですが青い鳥という名作を撮っています。青い鳥ゆえ、ググったときぞろぞろ違うものが検索されそうなタイトルに難はありますが、個人的にはカルトだと思います。
この映画と青い鳥を見ると中西監督の秀でた演出力が解ります。主張はしませんが堅実で丁寧なのです。

山田洋次の藤沢周平がアクション映画としてカウントされることは無いのですが、殺陣シーンでは緊張が走ります。実質的にはその「寡」をもって、たとえば無限の住人の大量殺戮を凌駕していると思います。そのように掉尾へ向かって紡いで、切羽詰まらせるのが藤沢周平の復讐劇です。案外、コミックを翻案した時代劇より、はるかに高い興奮度を持っていると思います。

この映画の特異性はひとえに女侍ということです。
戦う女性はありふれたモチーフですが、邦画中ではICHIやあずみが時代劇として類似するかもしれません。近現代なら極妻か女囚か刑事か、あるいはスプラッター系かコスプレ系か露出系になるのでしょうか。総じて海外は戦う女性が巧いのですが、日本のばあいアニメを除けば戦う女性に拙い印象があります。
前述のごとく藤沢周平がアクションにカウントされることはありませんが、この映画の以登は、考証と現実味を備えた剣の使い手であり、骨格のあるヒロインでした。偏りのある言い方なのは認めますが、有りそうで無かった、まともな戦う女性の実写映画だと思います。絶対的な希少性でした。

以登が復讐を決意するのは、たまたま父を訪れた孫四郎と手合わせをしたのがきっかけでした。弱石高の三男ですが使い手です。
いざ手合わせをしてみると孫四郎は女子の剣であることをあなどりません。また組頭の令嬢であることをおもねりません。以登と真摯に勝負したのです。
それを太刀筋で理解した以登は孫四郎に恋心を抱きます。
ところがその後、孫四郎は江戸詰になったものの御用人藤井の奸計に遭い切腹を余儀なくされてしまいます。

以登の復讐は孫四郎と手合わせをしたときの回顧によるものです。真剣に打ち合ってくれた孫四郎が忘れられず、その孫四郎を切腹に陥らせた藤井の謀が許せません。「ただ一度竹刀を合わせただけ」それだけのために命を懸けます。

それらのくだりを丁寧に描き終局の果たし合いへ持っていきます。丁寧に描くほどに、果たし合いが怒濤の興奮度を孕んでくるのです。藤沢周平の独壇場でした。

余談ですが、日本の時代劇では、役者はしっかり化粧しきれいに結い汚れもほつれもなく、建造物やロケーションもしっかり整備されていることが多いのです。個人的にその垢のない世界がとても気になります。
スポンサーや製作委員会の都合ではアート/リアリティへ落とせないのかもしれませんし、大河ドラマに画面が汚いと文句をつけるほど潔癖な人もいますので、一概には言えませんが、映画世界にはそれに見合う不協和が必要だと思っています。
私なら画面がきれいと文句をつけるでしょう。
世の中にはきれいで興醒めする人もいるわけです。この映画も危うく興醒めするところでした。しっかり見て良かったと思います。

ちなみにだいぶ前に見たのですが、私はこの映画でそれほどでもなかった北川景子が好きになりました。また甲本雅裕がいつもながらいい味を出していましたし、市川猿之助の憎まれ役も既に堂に入っていました。