いそぎんちゃく
プロット
日本
08月30日 1969 劇場で
ぼくのおばあちゃん
プロット
日本
12月06日 2008 劇場で
ロッタちゃんと赤いじてんしゃ
プロット
スウェーデン
06月24日 2000 劇場で
ひとりぼっちじゃない
プロット
日本
03月10日 2023 劇場で
ぼんち
プロット
日本
04月13日 1960 劇場で
赤ちゃんと僕
プロット
韓国
11月21日 2009 劇場で
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いけちゃんとぼくコメント(17)
簡単に言えば、主人公ヨシオの子供から大人への【成長物語】。
なんですけど、それだけでは無い。そんな作品です。
ヨシオといつも一緒にいる不思議ないきもの”いけちゃん”の
変幻自在な姿やヨシオとのやり取りが面白いですね。
最初から普通にヨシオと”いけちゃん”が一緒にいるので、
観ている方も普通にそれを受け入れて観れます。
僕は違和感のようなものは感じませんでした。
いじめられっ子にやられっ放しだったヨシオ。
でも、かなり芯は強い子だなと思いました。
それも”いけちゃん”の支えがあったからかも知れないですが。
ヨシオを見守る”いけちゃん”の眼差しは温かいです。
友達のようであり、
親のようであり、
恋人のようであり・・・
”いけちゃん”の声を担当している蒼井優さんの演技が素晴らしいです。
”いけちゃん”のヨシオに対する気持ちの変化に応じて声が変わっていくんですけど、
本当に上手かったですね。
CGで作られた”いけちゃん”の映像も背景が透けて見えたりして、なかなか凝ってました。
ホント、違和感なかったです。
後は、近所の牛乳屋のオヤジ役のモト冬樹さんの怪演も見所ですね(笑)
あの「手刀」は人間業じゃないと思います(謎)
前半から中盤にかけては、少年時代の懐かしさあり、笑いありという感じなんですが、
後半のクライマックス(野球対決)以降からは、ガラッと作品の趣が変わります。
”いけちゃん”のあまりにも切ない告白・・・。
ヨシオの前から消えていく”いけちゃん”の告白を、
少年のヨシオには、まだ理解出来なかったかもしれない。
ヨシオがそれを理解するのは数十年後なんでしょうね。
姿が薄くなっていく”いけちゃん”がヨシオに向かって言った
いや、「最後の恋人」に向けて言ったひとこと・・・。
泣けます。
や、最初は【絶対泣ける本第一位】なんて、大げさな。
なんて思いながら、斜めに構えて観てたんですけど、
まんまとやられました(苦笑)。
”いけちゃん”の見た目で「子供向け?」と思って敬遠する大人の人は多いと思うんですけど、
大人にこそ観てもらいたい作品です。
原作は「絶対に泣ける本」なんだそうだ。
この”絶対に”というフレーズを見るといつも戸惑う。
これを読み終えて泣けなかった人はどうするんだろう^^;
私などはその、ごく稀な立場の方だったりするのが多い。
そしてこの作品、観終えてからも涙はまったく出なかった。
が、とてもいい話だった…。
泣けるからいい話。ってのは、ちょっと違うと思うのだ。
ここに出てくる「いけちゃん」なる人物(物体?)が何なのか、
もっともったいつけて明かすのかと思いきや、割とあっさり
分かる仕組みになっている。まぁそれが分かって以降、
いけちゃんがヨシオにまとわりついているのがナゼなのか、
(かなり母親気分で)理解できたかも^^; 違うんだけどね…。
蒼井優の声といけちゃんがベストマッチ♪でかなり愛らしい。
まぁマンガだな。という動きがぷにょっとしてて面白い。
描かれる風景は、ヨシオの子供時代。
なんてことのない(非常にケンカの絶えない^^;)日常である。
少し前に「大阪ハムレット」を観た時も思ったが、
関西の子供らって、こんなにケンカばかりしているのか?
上映時間の約半分は、ケンカのシーンである。
さらに子供同士のケンカとはいえ、かなりリアルで痛々しい。
負けずに笑っているところなど、よしよし♪と思えるけど^^;
いけちゃんの本名は「池子」という。(エンドロール参照)
いけちゃんは、ヨシオの子供時代を見たかったのだ。
どんな子供で、どんな暮らしをして、どうやって成長したか。
想像の賜物になるが、例えば「守護霊」とか「お守り」とか、
何かしら自分の傍にそっと寄り添ってくれるものの存在とは
とても心強いものである。
目に見えようが、話ができようが、有り得ないと思えばそうで、
いや、いるんだ。と思えば感じられるものなのだ。
そういう気持ちを胸に、頑張れるということは幸せだ。
東京弁しか喋らないポリシーとか^^;子供ならではの価値観を
大切に描いたのが原作なんだろうと、清々しい気持ちになった。
で…結局、涙は出なかった。すんません^^;
(きょうちゃんはイイ!!かなりイケてる。おもろいし、好きだ。)