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旅路(1967) プロット 日本 11月12日 1967 劇場で
心の旅路 プロット アメリカ 07月01日 1947 劇場で
夢の旅路 プロット アメリカ 05月26日 2001 劇場で
雁(1953) プロット 日本 09月15日 1953 劇場で
鷹(1953) プロット インド 03月07日 2000 劇場で
Yokosuka 1953 プロット 日本 11月05日 2022 劇場で
旅路(1953)コメント(2)
この映画の主人公は、岡本妙子(岸恵子)と津川良助(佐田啓二)。殆どのものの考え方が相反する二人が、一緒に生活することは所詮無理なことであった。
津川は戦争を体験しているため、人生をギャンブルの如く考え、その日の生活が良ければそれで良しと考えるブローカー。金銭感覚も杜撰で、返すべき大金も、自分で必要なら一時無断拝借し、後日返済すればよいと考える自己本位。
一方の妙子は、鎌倉に邸宅を持ち、高利貸しで一代を築いた岡本素六(笠智衆)の姪で、東京でタイピストをしている独身女性。彼女は結婚の願望はなかったが、津川と知り合い、彼の積極的なアプローチで、結婚を考えるようになる。
然し、両者の金銭感覚は水と油のようで、妙子の望む「狭いながらも楽しい我が家」のようなことは、実現しそうにない。
ある取引で、津川は受け取った金銭のうち20万円を使ってしまい、返済の予定がつかず、田舎へ行って工面しようと考える。
そのことを知った妙子はいたたまらず、鎌倉の叔父に工面を頼みに行ったが、叔父は不在だった。そこにいたのは、叔父が山で自殺しようとした瞬間を助けた阿多捨吉(若原雅夫)が、時々仕事をするためにこの家を訪れていた。この日も、丁度阿多が仕事をしていたが、別の部屋へ行った時、目にした机にある札束を、誰にも告げず、持ち去ってしまう。その足で、妙子は津川の借金を返済に、仕事のパートナーの岩村夫人(月丘夢路)を訪ね、持ち去った30万円を返済。これで、津川の借金は完済した。
妙子は、生き方の違いをはっきり自覚して、別れることを決め、津川にそれを伝えるため、彼の田舎へ向かった。
ストーリーは簡単で分かり易い。この物語には、もう一人の男性、阿多が登場する。内気であるが妙子を心から思う男性。学校の先生で、素六にとても信頼されている。30万円の札束は阿多が机に置いたものだった。
阿多の出現で、妙子は男性を見る目や人生観を学んだのではないだろうか? だから、いつまでも津川を追いかけず、別れる決心が出来たように思える。妙子にとり良いことだったと思う。
然し、妙子が阿多と旅路の友として、一緒に生きて行こうとするのかどうかはぼかされ、余韻として残している。