欲望の谷
プロット
アメリカ
02月08日 1955 劇場で
欲望の翼
プロット
香港
12月08日 2023 劇場で
欲望の法則
プロット
スペイン
05月01日 1990 劇場で
女狐の欲望
プロット
イタリア・スペイン合作
07月01日 1989 劇場で
欲望のあいまいな対象
プロット
フランス・スペイン合作
11月03日 1984 劇場で
ビジター 欲望の死角
プロット
アメリカ
11月13日 1993 劇場で
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あの日、欲望の大地でコメント(13)
劇場で見たがWOWOWで再度見る。見入ってしまいあっという間であった。私のベスト5に入る映画。
どこかで、断ち切れるといいけど・・。
ジェニファー・ローレンスの演技もシャーリーズ・セロンの演技も必見。
過去の過ちを消し去ることの難しさが伝わってくる
並行して進んでいると思われた話が、実は過去だったという映画。
要するに、ただの回想なのだが、これは紛れもなく「群像劇」だ。
映画の回想といえば、もっとわかりやすい導入があるはずだ。
なぜ、そういう演出をする必要があったのか。
物語に意外性を持たせるための演出と言ってしまえば元も子もないのだが、僕は別の意図があるように思う。
まるで、同時代に生きているかのように描かれる女性たち。
物語的に言えば、マリアーナが経験する出来事は過去でしかない。
だが少なくとも、画面上では間違いなく「現在」なのである。
つまり、現代のマリアーナ=シルヴィアにとっては、過ぎ去った出来事ではなく、今でもずっと苦しめられ続けている「現在」でしかないのである。
だから彼女は自らの戒めのために、現代まで残る「消えない傷」を付けたのだ。
過ちを忘れないように。過去を過去にしないように。
自分の皮膚を炎で焼いて「あの日」の匂いを忘れないように。
苦しみボロボロになる彼女は、どれだけ情事を重ねようと救われる事はない。
「情事」には忘れたい思い出しかないのだから当然だろう。
苦しみから逃れようと、男と駆け落ちしようとしたり、自殺を試みたり、さらには娘からも目を背ける。
だが、本当の意味で過去と向き合い、過去を過去にして現在へと向き直った彼女には、おそらくこの先、幸福が待っているだろう。
現在と過去を交差させる手法で語られた映画はいくつもあるが、この作品における現在と過去の画面の連なりはとても美しく、素晴らしい。
窓の使い方が抜群に上手い。映画のいたる所で、窓を介した視点が印象的に使われている。
ラストで、目を覚ました「現在」のサンティアゴとマリアーナが会う場面を見せないまま終わっているのが、とても良い。
あそこでもし挨拶でも交わして、はたまた抱擁なんかして映画が終わっていたとしたら、ものすごくがっかりしたかもしれない。
決して「善人」やら「悪人」を作ろうとしていない所に好感を持った。
現在と過去を衝突させた傑作。
幼かったから、幼稚なことをして母を失った。幼かったから、恐かったから、娘を捨てた。
母の孤独を理解した今と娘の孤独を目にした今。ずっとずっと忘れられず、それでもずっとずっと母と娘。
幼かったあの日があったから、大人になってこの日が来たんだ。あの日は辛かったけど、この日からはきっと逃げださない。
3人の女性が横に繋がっているのかと思いきや、過去と現在の縦に繋がる脚本に一気に引き込まれました。とても素晴らしい作品です。