フランソワ・オゾンの検索結果、合計83(0.002178秒かかります)。

kjsjwfyのレビュー:ぼくを葬(おく)る

3 years ago
『まぼろし』に続くフランソワ・オゾンの“死にまつわる3部作”の第2作。『まぼろし』では“愛する人の死”を描いたオゾンが、今回は“自分自身の死”を描いた。そのためか、女性主人公が多いオゾン作品にあって、今回は監督とほぼ同年代の男性主人公。ついでに言うともちろんゲイ(笑) 死を宣告された男がそのことを内に秘め、愛する人たちと自分なりの別れを告げていく。物語はい...
3 years ago
これまでエロティックかつミステリアスな作品で魅了し続けてきたフランソワ・オゾン。しかし今作にエロさは微塵にもない。カトリック教会の神父による児童への性的虐待事件をストレートに描いた。 自らを病気だと認めなからも行為を続ける神父とそれを知りつつ黙認する教会。 大人になった三人の被害者たちがバトンをつないだ。彼らの負った傷と告発までの過程をじっくりと捉えた。...

zgykiggのレビュー:スイミング・プール

3 years ago
フランスワ・オゾン監督初鑑賞。面白いとっても面白い。映像きれい。鑑賞後の考察まで楽しかった。
3 years ago
実話ということで、いつものオゾン風味は、やや抑え気味な気はしましたが、 とても丁寧に、実在の被害者たち、その家族や関係者に敬意をもって創られた作品だと思いました。 また、3人の被害者が順に描かれていき、同じ場所に集うまでが自然で、 面白いストーリ展開で、その辺りも、さすがのオゾン、 抑え気味ではあるけれど、やはり、彼が創る映像美や脚本や演出は素晴らしく、 ...

adhqowuのレビュー:スイミング・プール

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む オゾンの中でも大好きな作品で、久しぶりに再鑑賞しました。物語は、現実に起こった事ともサラの創作とも取れるので、解釈は観客次第。寒いロンドンから開放的な南仏で、サラとは対極なジュリーが生み出されたとしたら、文芸の極みですよね。シャーロット・ランプリングの気品、リュディビーヌ・サニエの若さ、オゾンの優雅さを上質なサスペンスとし...

azjlkdeのレビュー:婚約者の友人

2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む オゾン作品特有のエグさみたいな物がなくて、落ち着いて観ることができました。 (ないのも寂しいのですが) 戦争によるすれ違いという使い古された題材を、普遍的に描きつつも、しっかりとオゾン作品になっている。 なんというか、力量が上がったなぁと感じさせます。 前半はふたりが同じように孤独だと思って観ていたのですが、予想外の展...
3 years ago
負傷兵が何人も担ぎこまれてくる病院。マルトは手伝おうとして倒れてしまった。農作業をやらされていた高校2年のフランソワは早速ナンパ・・・おませさん。デートをして「婚約者がいる」と聞いても怯まない。彼女の帰宅後、母親の監視が厳しくなり、やがて結婚してしまったマルト。たった1日の恋だったのに2人はまた惹かれあう。そして戦地に赴いている夫の留守中、フランソワとマルト...

Xisssxsgskのレビュー:まぼろし

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む もっとハチャメチャな展開になるオゾンが好きなのに、これはまともなドラマすぎる。それでもランプリングの自然で深い愛情が見事な演技によって、現実逃避の感覚と虚無感が伝わってくる。

eiikmaのレビュー:エンジェル

3 years ago
2007年ベルギー・イギリス・フランス合作映画。119分。コーエン兄弟は、人間の本質的な愚かさを描いてきますが、本作のフランス人監督フランソワ・オゾンは、人生の過酷さを描いてきます。この人の作品に出てくる登場人物は、どこか天真爛漫で自由人なので、そりゃ人生も酷になるといえばそうなりますが。 内容は、イギリスの片田舎に住む少女がロマンス小説を出版社に投稿して...
3 years ago
30年前、自らに性的虐待を行った神父が今も子供たちに接していることを知った被害者が、教会側に対応してもらえず、刑事事件として告発することを決意する。そこから、同じ被害者たちの証言を集めていく過程で浮かび上がるのは、少年にとって信頼する相手から加えられた虐待の後遺症が、長い時を経てもなお、心の傷として深く残っていること。しかし、人間の本能を独自の生々しいタッチ...
3 years ago
この主題で作品を作ったということのみに意味があったということしかない。 作品としては凡庸。告発者ごとにエピソードは分断されるし、映画の醍醐味は少なくとも私には感じられなかった! オゾン作品の中でも、最もつまらなかった。
3 years ago
本作は、2019年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞したフランソワ・オゾン監督作。 フランス映画は日本人との相性がそこまで良いわけではないようで、公開本数も少ないのが現実。 そんな中、フランソワ・オゾン作品は、今回のように大きな賞を受賞していない場合でも日本で、ほぼ公開される稀有な監督。 本作は、「監督初の実話」ということで、どんな風な作...

Nesentuitrrginのレビュー:婚約者の友人

2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 戦時中の話は「死人に口無し」なので、美談で語られやすいのでしょうか。でも実際のところは美談などではないのです。フランツの両親の様に、人間はどこかで美談を求めているだけなのかもしれませんね。酷い真実なんて知りたくありませんから。人を殺したアドリアンが善人で純粋に見えてしまう。その部分の描写が上手いですね。 相手にいくら期待...

vtplwdのレビュー:スイミング・プール

3 years ago
フランソワ・オゾン監督はフランス人で、フォワグラや羊チーズのような味わいのある映画ばかり作る人です。全部の映画を観たわけではありませんが、観た作品すべてには生と死のコントラスト、さらにどちらかというと死の調味料の方が強い、観てて気だるくなってくる映画ばかりつくります。 本作も同様。しかし他と違うのは、今作はアガサ・クリスティっぽいサスペンス仕立てなのです。...
2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む この作品はわたしが同性愛に抱いていた疑問を見せてくれた初めての映画でした。 というのも、大抵の映画では生物的に男である人が生物的同性を好きであれば同性愛としています。 でも、生物的男の人が自分を女だと自覚した上で男を好きであれば、異性愛なのではないか。 一方、生物的男の人が自分が女だと自覚した上で女が好きであれば、見かけは...
3 years ago
オゾンには珍しく?真面目な固い映画です。小さいころに受けた性的虐待が30年を経た時点でも、深く心の傷を受け続けている事や、そのことで、その後の人生そのものに苦しんでる事に本人にしかわからない苦悩をあぶり出しています。その加害者が聖職者というのも一層の傷をえぐっている一因かもしれないとも感じました。とくに信仰心の厚い人なら尚更であろう。そのあたりの演出は、さす...
3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 仏国リヨンで妻と5人の子どもたちと暮らす金融マンのアレクサンドル(メルヴィル・プポー)。 敬虔なカトリック教徒の彼は、少年期にひとりの神父から静的虐待を受けていた。 そして、こともあろうか、件の神父プレナが、いまも子どもたちを教えていることを知る。 教会を通じて対面したプレナ神父は、アレクサンドルへの性的虐待の事実は認めた...

Ihgxskmpsnoのレビュー:Summer of 85

2 years ago
タイトルなし 見る前と見た後の感想は随分違った。 しょっぺ〜しょっぺ〜よ〜。 登場した時からダビッドはちゃらい感じはあったけど。 アレックスと女の子の関係は可愛かった。 私もダビッドに勝手な理想像を作ってしまってたせいかな。 アレックスの不器用な恋は本当に可愛かった。 原作あるけど、オゾン監督は主人公に厳しい恋愛映画多いw
1 year ago
アラン・レネが1930年代の不安定な時代に生きた野心家アレクサンドル・スタビスキーを華麗に描く。ジャン・ポール・ベルモンドが製作を兼ねる出演作品ということで、これまでのレネ作品の地味なタッチはなく、華やかな社交界に生きたスタビスキーの記録映画。ベルモンドが演じたい為に、監督をレネに依頼したと想像する。名優シャルル・ボワイエ、フランソワ・ペリエ共演の上品で贅沢...

Afotairremvfのレビュー:婚約者の友人

2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む オゾンだからきっといつもの意地悪な感じのお話なのでは、という期待が強すぎて、あれれすごくスタンダード…と鑑賞後に感じてしまってちょっと肩透かしでした。なので、☆3。 オゾンでなければ、先入観なく見られてもうちょっとよかったかもしれません。意地悪でアクの強いオゾンが好きなのでこうなっちゃいました。 でも、よくよく考えると十分...