ピエル・パオロ・パゾリーニの検索結果、合計21(0.002024秒かかります)。

djyxnuのレビュー:家の鍵

2 years ago
実の父親であるジャンニの喜びと苦悩。心理描写がリアルすぎたおかげで涙を止めることができなかった。 ジャンニの息子パオロよりも思い障害を持っている女の子の母親シャーロット・ランプリングでしたが、「自分の息子ではない」と嘘をつくジャンニを見透かしたように鋭く助言を与えていました。初めて会ったときから、障害児を抱える親の辛さを訴えるのではなく、本音をさりげなく言...
5 months ago
乾いたシチリアの夏。バイク事故がきっかけで知り合った2人の少年が、やがて惹かれ合い、恋に落ちていく。 しかし、島民たちの嫌悪感と偏見が恋の行方を遮断する。 あまりに衝撃的なこの物語が事実に基づいていることにまず驚く。この事件を受けてイタリア最大規模のLGBTQに関する非営利団体\"アルチゲイ\"が設立されたというから事実に違いなのいだが。 時代は198...
2 years ago
\"What game are you playing?\" 圧巻のレディー・ガガ劇場。ケバケバしくパワフルで、豪華キャストの中でも喰われることなく、むしろ喰うくらいの勢いでスクリーン・場を支配する!目を引くし圧倒される!! 庶民(親が運送業だから貧しくはない)の成り上がりモノ× ピカレスクっぽさもある『ゲティ家の身代金』の精神的姉妹分的作品(イタリア舞台に...

Nmikssxophgのレビュー:豚小屋(1969)

3 years ago
四方田犬彦氏が3月に紹介しておられたので観てみました。お話では相当刺激が強そうで覚悟してましたが、長廻しの台詞で表現していたので、それほどでもなくホッとしました(^_^;) 貴族邸と活火山のシーンというパゾリーニお得意の舞台で淡々と群像劇が繰り広げられます。神話を目の当たりにするかのようでした。

Obucistclpのレビュー:王女メディア

2 years ago
17歳の夏に、この映画を観た。 パゾリーニの映画は全て見ていたが、この映画は、そのどれとも違っていて、心に刻まれたのは女の阿修羅だった。 それから年月を経て『ノルマ』のCDを聴いて、あの修羅の裏側にある聖性を知って、初めてマリア・カラスの凄さを知った。 以来、ティット・ゴッビと歌った『トスカ』の映像はプッチーニのみならずオペラ史上最高演奏として愛して来...

Onkpgsismhxのレビュー:テオレマ

2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む パゾリーニ監督らしい独創的で唯一無二な内容に感動。とあるブルジョア一家の元にひとりの男が現れる。その男は家族一人一人の乾いた心に潤いを与え、凝り固まった固定概念を揉み解し、真理へと導いてくれる。その様子は正に救世主であり神そのもの。しかし暫くすると男はその家族の元を立ち去ってしまう。神が不在となった家族。真理に気が付いてし...
1 year ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 離ればなれになってもお互いにずーっと忘れなくていつかまた結ばれるハッピーエンドかな?と思って鑑賞しましたが。。 確かに最後の最後の最後には結ばれます。 最初のカップル。 でも。。結ばれることは結ばれるんですがそこに至る過程か濃い。濃すぎる!いやいや人間関係そんな近場でだいたい済んでしまうのかい? もう濃いドロドロの昼ド...

Enslipeadkのレビュー:アポロンの地獄

1 year ago
古代ギリシャの戯曲「オイディプス王」にパゾリーニ監督の幼少期の苦い親子関係が生々しく投影されている。コンプレックスを包み隠さずに全開に曝け出し、それをひとつの作品へと昇華させてしまうのだから素晴らしすぎる。臭かろうが醜かろうが自分の内面を完全に曝け出しているものはやはり至高。何の躊躇いも無くここまで剥き出しの状態だともはや清々しくて爽快。これぞ芸術という様な...

uilocnaのレビュー:The Hand of God

2 years ago
イタリアの映画と言うよりナポリの映画であろうか。 屈託なく無邪気に過ごしていた少年が不慮の事故で両親を亡くした途端、 その日から苦々しく不透明な現実の社会を歩まざる得なくなる。 混乱したナポリの街だが、周りの海は美しい。 そんな故郷を捨てて電車に乗る。 車窓にはどんどん故郷を超えて隣の街の駅に着くと、 小さなあの修道士が佇んでいた。 ホッとするFin...
1 year ago
ネタバレ! クリックして本文を読む - いやあ、イタリアの人々って、皆、あんなに自分の気持ちに正直に生きているのかな。 友人の恋人でも、好きになったら一直線である。- ◆感想 ・40年の関係性の変遷を、一気に描いているので、彼らの子供たちもアッと言う間に大きくなって行く。そして、ジェンマやジュリオ、リッカルドたちも、結婚したと思ったら離婚したり、正にジェ...

Kpxmgishnsoのレビュー:ローマの哀愁

3 years ago
戦後のローマで暮らすアメリカ人 街は美術館みたいだし、若く美しい案内人(愛人)を調達したりする いろんな対比のある原作だが、戦後のアメリカとイタリアの関係も示唆されている ポン引きと化した伯爵夫人(ロッテ・レーニア)とマルケッタのパオロ(ベイティ)の醜悪 肩書きや若さや歴史もブランド化して 春をひさぎ、金を巻き上げるというビジネスモデル… アメリカ人の...

Xksphnimsogのレビュー:ニューオーダー

1 year ago
ネタバレ! クリックして本文を読む ごく短いスパンであたかもシナリオの時系列において、何時なのか判らないままフラッシュバックと言えるのかどうかも解らない、一言でいうと天地創造以前の状態のようなケイオスをストリー展開の中で点のようにスポットで見せるあたり一体全体何が起こっているのかも判らず心の苦痛だけを残しシナリオが展開して行く。 そして前半の結婚式では披露...
3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む <オープニング> 宇宙の中に浮かぶ美しき地球。 トム・ウェイツの”バック・イン・ザ・グッド・ワールド”が流れ始める。 スクリーン上の画はどんどん地球に近づいていき、自転する地球上の地形を映し出しながら、アメリカ西海岸に至るところでトムの歌は終わり、暗転。 5つの時計が映し出される。左から、ロサンゼルス、NY、パリ、ロー...

abqpkoのレビュー:テオレマ

2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 豊かなブルジョアの家庭で行われたパーティーになぜか来ていた美しく若い青年。なぜか数日間滞在する。まずメイドのエミーリア、次にブルジョア・ファミリーの息子のピエトロ、そして母親のルチア、その夫、最後に娘のオデッタの順番で青年と関わる。青年はただ居るだけ。自分から行動を起こしたりしない。でも目の前の相手が何を望んでいるのか全部...

obgezppのレビュー:ファニーゲーム

3 years ago
本作鑑賞時、やたらとカルトムービーにハマっていて、とにかく普通の映画ではない奇抜な映画を貪るように鑑賞していた。ルイス・ブニュエルやパゾリーニ、果てはホドロフスキーやズラウスキーなどなど。 本作もその勢いで当時鑑賞したが、正直期待はずれであった。主人公たちが理不尽な状況下に置かれる作品だとは前情報でわかってたものの、正直現実の方がもっと理不尽な事が起こり得る...

bofjnzwのレビュー:天空の結婚式

3 years ago
あの顔の黒い山羊は、たしかに、ベェ〜〜〜ネェ❗️、チャ〜〜〜オッ❗️とないてる…気がする。 エンディングに賛否はあると思う。 ただ、アントニオとパオロがベルリンで取り組んでいることをフィーチャーしたのだと思うと、まあ、納得できる気もする。 人には多かれ少なかれ偏見はある。 まあ、細かいことだが、世の中は偏見で溢れているのだ。 移民を受け入れ、観光を振...

Gmpsnishokxのレビュー:帰れない山

1 year ago
ゴールデン・ウィーク中日(なかび)の新宿ピカデリー午前中回、少し遅れで開場時間の5分過ぎに着いた時のロビーはそれほど混んでいなかったものの、それは単純に番組のタイミングだったのかもしれません。基本、チケットは割と早めにオンラインで買う私ですが、本作、公開館数が少ないとはいえ意外な客入りに若干驚きました。由来の通りの「黄金週間」、いよいよ映画館にも本格的にお客...

Mskxispghonのレビュー:Saltburn

3 months ago
オープニングの文字のフォントがドイツのフラクトゥア風だったのでどんな話なのか不安になった。文字のフォントがテーマのシーンでは、オリヴァーがTimesNewRomanがいいと提案していた。オリヴァーは文学、特に小説や詩を読んでいて勉強はちゃんとしているみたいだった。大学入学前の課題図書50冊も全部読んだと指導教授に言っていた(本当かどうかわからない)。その場面...

Gmspohskixnのレビュー:蟻の王

4 months ago
有名で素晴らしい芸術家だから、天才だから(パゾリーニやヴィスコンティを想起してしまう)、或いは「普通の」「私達」を笑わせてくれる頭のいい「お笑い」の人だから(日本のTVでよく見かける)、という理由でもなければ昔も現在も認められず「存在しない」とされるのが同性を愛する人達だ。この映画を見て、組合運動が盛んで共産党が活躍していたイタリアで、同じ党員なのに仲間を助...

btdpacgのレビュー:抱擁のかけら

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 「BROKEN EMBRACE」(ブロークン エンブレイス)を観た。 邦題 未定。題名をつけるとしたら、意訳して「引き裂かれた抱擁」とか、「壊れた抱擁」だろうか。と 思っていたら、「ニュースウィーク」で、日本では2月に「抱擁のかけら」という題で、公開される、と書いてあった。 スペインを代表する ペドロ アルモドール監督制作...