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ナショナル・シアター・ライブ「メディア」 プロット イギリス 07月09日 2021 劇場で
女王フアナ プロット スペイン・イタリア・ポルトガル合作 03月06日 2004 劇場で
女王エリザベス プロット 1939年製作 01月01日 1900 劇場で
罪と女王 プロット デンマーク・スウェーデン合作 06月05日 2020 劇場で
アフリカの女王 プロット アメリカ・イギリス合作 08月01日 1952 劇場で
女王蜂(1958) プロット 日本 02月15日 1958 劇場で
王女メディアコメント(1)
パゾリーニの映画は全て見ていたが、この映画は、そのどれとも違っていて、心に刻まれたのは女の阿修羅だった。
それから年月を経て『ノルマ』のCDを聴いて、あの修羅の裏側にある聖性を知って、初めてマリア・カラスの凄さを知った。
以来、ティット・ゴッビと歌った『トスカ』の映像はプッチーニのみならずオペラ史上最高演奏として愛して来た。
52年たち、2Kレストアされたのを再見すると、創世記の神話にする為の仕掛に気付かされる
音楽面では地唄の『熊野』がオルフェの竪琴のシーン、またブルガリアの歌唱 これらがメディアの母の哀しみを表し、王の式典ではチベットの法螺が妖しさを増す。
ロケ地はカッパドキアの岩窟寺院やピサの修道院、また水没する前、葦の住処が残るマーシュアラブの湿原地などの荒涼とした世界遺産の地で撮影されているのに驚かされる。
しかし 同じ設定で違うシーンが繰り返されたり、生贄の描写を執拗に描いたり、そして 唐突に迎える最後 パゾリーニは今もって謎を仕込みながら冥界からほくそ笑んでいるように思えた。