ウベルト・パゾリーニの検索結果、合計12(0.001441秒かかります)。

Nmikssxophgのレビュー:豚小屋(1969)

3 years ago
四方田犬彦氏が3月に紹介しておられたので観てみました。お話では相当刺激が強そうで覚悟してましたが、長廻しの台詞で表現していたので、それほどでもなくホッとしました(^_^;) 貴族邸と活火山のシーンというパゾリーニお得意の舞台で淡々と群像劇が繰り広げられます。神話を目の当たりにするかのようでした。

Obucistclpのレビュー:王女メディア

2 years ago
17歳の夏に、この映画を観た。 パゾリーニの映画は全て見ていたが、この映画は、そのどれとも違っていて、心に刻まれたのは女の阿修羅だった。 それから年月を経て『ノルマ』のCDを聴いて、あの修羅の裏側にある聖性を知って、初めてマリア・カラスの凄さを知った。 以来、ティット・ゴッビと歌った『トスカ』の映像はプッチーニのみならずオペラ史上最高演奏として愛して来...

Onkpgsismhxのレビュー:テオレマ

2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む パゾリーニ監督らしい独創的で唯一無二な内容に感動。とあるブルジョア一家の元にひとりの男が現れる。その男は家族一人一人の乾いた心に潤いを与え、凝り固まった固定概念を揉み解し、真理へと導いてくれる。その様子は正に救世主であり神そのもの。しかし暫くすると男はその家族の元を立ち去ってしまう。神が不在となった家族。真理に気が付いてし...

Enslipeadkのレビュー:アポロンの地獄

1 year ago
古代ギリシャの戯曲「オイディプス王」にパゾリーニ監督の幼少期の苦い親子関係が生々しく投影されている。コンプレックスを包み隠さずに全開に曝け出し、それをひとつの作品へと昇華させてしまうのだから素晴らしすぎる。臭かろうが醜かろうが自分の内面を完全に曝け出しているものはやはり至高。何の躊躇いも無くここまで剥き出しの状態だともはや清々しくて爽快。これぞ芸術という様な...
6 months ago
乾いたシチリアの夏。バイク事故がきっかけで知り合った2人の少年が、やがて惹かれ合い、恋に落ちていく。 しかし、島民たちの嫌悪感と偏見が恋の行方を遮断する。 あまりに衝撃的なこの物語が事実に基づいていることにまず驚く。この事件を受けてイタリア最大規模のLGBTQに関する非営利団体\"アルチゲイ\"が設立されたというから事実に違いなのいだが。 時代は198...

Xksphnimsogのレビュー:ニューオーダー

1 year ago
ネタバレ! クリックして本文を読む ごく短いスパンであたかもシナリオの時系列において、何時なのか判らないままフラッシュバックと言えるのかどうかも解らない、一言でいうと天地創造以前の状態のようなケイオスをストリー展開の中で点のようにスポットで見せるあたり一体全体何が起こっているのかも判らず心の苦痛だけを残しシナリオが展開して行く。 そして前半の結婚式では披露...

abqpkoのレビュー:テオレマ

2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 豊かなブルジョアの家庭で行われたパーティーになぜか来ていた美しく若い青年。なぜか数日間滞在する。まずメイドのエミーリア、次にブルジョア・ファミリーの息子のピエトロ、そして母親のルチア、その夫、最後に娘のオデッタの順番で青年と関わる。青年はただ居るだけ。自分から行動を起こしたりしない。でも目の前の相手が何を望んでいるのか全部...

obgezppのレビュー:ファニーゲーム

3 years ago
本作鑑賞時、やたらとカルトムービーにハマっていて、とにかく普通の映画ではない奇抜な映画を貪るように鑑賞していた。ルイス・ブニュエルやパゾリーニ、果てはホドロフスキーやズラウスキーなどなど。 本作もその勢いで当時鑑賞したが、正直期待はずれであった。主人公たちが理不尽な状況下に置かれる作品だとは前情報でわかってたものの、正直現実の方がもっと理不尽な事が起こり得る...

Mskxispghonのレビュー:Saltburn

3 months ago
オープニングの文字のフォントがドイツのフラクトゥア風だったのでどんな話なのか不安になった。文字のフォントがテーマのシーンでは、オリヴァーがTimesNewRomanがいいと提案していた。オリヴァーは文学、特に小説や詩を読んでいて勉強はちゃんとしているみたいだった。大学入学前の課題図書50冊も全部読んだと指導教授に言っていた(本当かどうかわからない)。その場面...

Gmspohskixnのレビュー:蟻の王

5 months ago
有名で素晴らしい芸術家だから、天才だから(パゾリーニやヴィスコンティを想起してしまう)、或いは「普通の」「私達」を笑わせてくれる頭のいい「お笑い」の人だから(日本のTVでよく見かける)、という理由でもなければ昔も現在も認められず「存在しない」とされるのが同性を愛する人達だ。この映画を見て、組合運動が盛んで共産党が活躍していたイタリアで、同じ党員なのに仲間を助...

btdpacgのレビュー:抱擁のかけら

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 「BROKEN EMBRACE」(ブロークン エンブレイス)を観た。 邦題 未定。題名をつけるとしたら、意訳して「引き裂かれた抱擁」とか、「壊れた抱擁」だろうか。と 思っていたら、「ニュースウィーク」で、日本では2月に「抱擁のかけら」という題で、公開される、と書いてあった。 スペインを代表する ペドロ アルモドール監督制作...

Siensewtltのレビュー:DAU. 退行

2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む Communism is basically a religion. The Marxist, Leninist, Stalinist religion without a God. Which is a messianic religion. ロシア革命と聞けば、何かより良い新しい未来の始まりのように感じ、ロシアでは禁句...