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DAU. 退行 プロット

ロシアの奇才イリヤ・フルジャノフスキーとエカテリーナ・エルテリが共同監督を務め、ソ連全体主義の社会を前代未聞のスケールで完全再現した映画「DAU. ナターシャ」の続編。本作ではフルジャノフスキーとイリヤ・ペルミャコフが共同で監督・脚本を手がけ、前作から10年以上が経過した1960年代後半を舞台に、前作では断片的にしか描かれなかった秘密研究所の内部で繰り広げられる複雑な人間模様を、全9章・6時間9分で描き出す。ソ連某地にある秘密研究所では、科学者たちが「超人」を作る奇妙な実験を繰り返していた。スターリンが築き上げた強固な全体主義社会の理想は時代の流れと共に崩れ、西洋文化が流入する中、かつては徹底的に管理されていた人々の風紀が乱れはじめる。上層部は研究所の腐敗を正すべく、KGBのウラジーミル・アジッポを派遣。自ら新所長に就任することで研究所を監視下に置いたアジッポは、特別実験グループと呼ばれる被験者の若者たちと親しくなっていく。

DAU. 退行 オンライントレーラープレイ

DAU. 退行 俳優

DAU. 退行 写真

DAU. 退行コメント(5)

vzquxl
vzquxl
21108.369分間の超現実世界体験。娯楽作品として、ナターシャより入り込み易い。莫大な時間と費用の厚みを感じる
Siensewtlt
Siensewtlt
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Communism is basically a religion. The Marxist, Leninist, Stalinist
religion without a God. Which is a messianic religion.
ロシア革命と聞けば、何かより良い新しい未来の始まりのように感じ、ロシアでは禁句なのに"飢餓輸出" が他人事のようになってしまう。まして、その次には"ホロドモール" によって共産主義が宗教まで上り詰めていくが、ただそこには神の慈悲はない... そんな国家主義の旧ソビエト連邦をあざ笑うかのようにいかなる現象に対しても答を見出せない科学者の無知から、探求心だけの愚行を支える為にオカルティズムと科学との融合を目指し、そのシンボルとしてのテスラコイルのおぞましさによって、この映画の単純な理不尽さからは目をそむけることは出来ない。

Science is our happiness, truth is our ideal
All these mysteries' puzzles, they make our blood boil
"科学力の行き当たりばったり"なのを馬鹿げたことと捉えているのは、この映画だけの話であって、超自然現象の探求の結果、冷戦時代には、ロシア人がアスリートにステロイドをドーピングしているのを発見されるずっと前に"トラウマ"、"不安"、肉体的疲労などの"ストレス"への抵抗能力を高める働きからアスリート、宇宙飛行士、兵士への肉体的、精神的パフォーマンスを向上させる目的で旧ソビエトは、エネルギー増強植物アダプトゲンの抽出液を実際に彼らに投与している。
ステロイドとの大きな違いは、効能が劣るにしろ、無害であり、ストレス因子に対して抵抗力を高め、生理機能を正常化することで合法的でアマゾンでもその抽出液エキスが取引されてもいる。

Now many scientific advances were made by mistake?  And these
mistakes opened a new world. For example, how was the European
way of doing china discovered? The man who tried to do it was an
alchemist. And he failed in creating gold.
So he created something by chance.
アメリカ国防高等研究計画局(ダーパ)は、1973年にDARPAの委託機関による「超常現象」と題された研究によると、結論として、ソビエトと比べ「アメリカは超常現象の理解を大幅に前進させることができなかった」とされている。(一般向け科学雑誌としては世界最古のサイエンティフィック・アメリカンより)
そして、アメリカのランド研究所によるとソビエトの超心理学者が、西側の超心理学者よりも高い特異的立場として超常現象を説明しようとしていたことを示している。

錬金術師は、金が何かを知らずに欲に目がくらみ研究に没頭し盲従し、ひたすら追い求めたように『DAU. ナターシャ』での女性に対する凄惨な性的虐待に通じるオルガニズムが、国家を裏切るスパイ活動よりも崇高であるかのように描き、映画の質を高める事を錬金術と捉えるなら、「心理的および性的拷問」の膨大な野心を秘めたCCCPのディズニーランドをフルジャノフスキーは、理解におよばないナレーターの言葉と共にチャーリー・カウフマン監督の『脳内ニューヨーク』よりも更に人の道を逸脱して、愛人の少年よって処刑された『ソドムの市』のパゾリーニのようなイカレ過ぎた狂気を装っている。

One view of history. Moses was the first begin. It was that the world
goes from a high level, it falls down, but it has to rise up. This notion,
it became a basic part of Christianity, but it's true also about Islam.
It is a belief about the Redeemer that comes.
モーセの言葉が3大宗教の礎となり、各宗教に反映されているか如く、マルクス主義を一つの概念と例えるなら、マルクス・レーニン主義を国家イデオロギーと掲げ、急速な経済発展を目指すために、その陰で自国民を虐殺する"ジェノサイド" を平気に行えるスターリンから、ブレジネフ時代には東側諸国のユーロダラーが西側諸国に運用され、超大国の二国間の対立関係が緩和されるデタントの時代を振り返るとその次には、"緊張" という言葉が忍び寄り、全体主義が支配する世の中の浮き沈みの冴えたる現れとして、革命後の繁栄は長続きはしないことを物語っている。
映画の中でドミトリが "We build, they destroy." と虚しく語るように
1968年にたった8ヶ月で終わりを告げた「プラハの春」と呼ばれる東西冷戦にドップリと浸かった社会主義国家チェコで起こった変革運動という奇跡の時間軸とソビエト連邦のおひざ元での歴史的意義の大きな出来事を背景にこの映画が製作されているところが、ある意味、歴史的オデッセイとして絵空事ではないのは心に留めておく必要がある。

Fu*k, his music is just as wanky as he is.
Wasn't that just the wankiest music?
And all that Jewish drivel.
’60~’70年代にかけて世界的ユダヤ・コミュニティ全体に広がった、ソビエトユダヤ人運動を嫌悪するかのように、本作の反ユダヤ主義の描き方は、アナキズムの形を変えたと誤解される選民主義のユダヤ人をただ受け入れられないだけではなく、アメリカの黒人を世の中の "寄生虫・パラサイト" とヘイトな言葉とアメリカ人研究者=ユダヤ人という短絡的な構図と思考から彼を"faggot"と呼び、暴行を加えるあたり、この映画の本質の一つ、民主化の正反対のナチズムが世界のリーダーシップのように焦点を当てている。
被験者の若者たちのリーダー的存在のマキシムが映画の中では人心なんて感じ取れないドイツの超人計画の一環として純血主義思想の証、「生命の泉」を声高に連呼するアジテーションに見られる。実生活でもロシアのネオナチを掲げる昨年この世を去ったマクシム・マルツィンケビッチがマキシムを演じることでコミューンという狭い世界観でエスカレートする彼の横暴さが、多少なりに恐怖政治に役立ってもいる。

Dmitry's wife: Why are these devils just destroying it all?
Dmitry: Sometimes there's a stretch when some things are allowed.
Sometimes it lasts a long time. Sometimes not long at all.
And then it end, and the devils come. They're honest devils,
they told us
they were devils.
黒ペンキで反ユダヤ主義を表すダビデの星を記した汚物の象徴としてよく扱われる豚への虐待そのものを現実的に映し出すことで、ネオナチの神、ヒットラーへの供物としてマキシムによる屠畜シーンの数秒間のショットは忌み嫌われUKではカットされている。暴力に寛容な日本のクダラナイ映倫がどこまで映すのか... 本作ではいかに?

“geniuses must play geniuses” and “all geniuses are foreigners.” なんて至純至高を求めるフルジャノフスキーが、「自由恋愛」運動の先駆者であるDAUの役にギリシャの指揮者テオドール・クルレンツィスを選んでいる事を挙げれば、キャストのほとんどが自身のファーストネームを役名とするいい加減さから、DAUのバイオピックなんてものを端から製作する意思がないことが読み取れる...
For some people love is a different way of: How can I utilize
another person? It's always the same like, "I love potatoes."
プロット展開、特に前後の関係や脈略の無さや、まして科学者の言葉の理解の範疇を超えた演出は、その事が、科学者、兵士、KGBからコックに至るまで実際に仕事としていた人たちが、ロシア語を満足にもしゃべらずにいても、台詞が棒読みであっても彼らを起用したのは何故か?
スタンフォード監獄実験ともミルグラム実験とも呼ばれる先例から、この映画でも多くの隠されたカメラの存在が、彼らを自然と支配する側とされる側へと区別し、狭い空間で自然発生する。

ヴラジーミル・アジッポが前作では国家安全保障尋問官から本作では研究所長になったことで新しいスタイルのナショナリズムの強権が、スターリニズムやナチズムと融合することで極端な暴力性と秘密警察の支配を背景に西側諸国の退廃がアンチテーゼとして、快楽に溺れた罪への自己総括をただの吊し上げの集団ヒステリーのような精神的リンチの場にしている。その事は、カメラのパーンする度にハンディ・カムによる映像の不安定さや焦点がぼやけて映ることを利用して、あくまでもサウンド・エフェクトの存在を許さない自然発生的に起こる音を使うあたり、この映画があたかも実際に起こっている真実を描いたような演出はファシスト全体主義についての恐ろしい風刺的な苦痛でしかない試練であり、研究所の暗い廊下、ぼろぼろの会議室、不吉な実験室、そして時には外の巨大な中庭だけを映すモキュメンタリー映画の嫌らしいエセ・ドキュメンタリーの醜悪さを実感できる。

上映予定のある映画館は16:30に映画がスタートする予定にしている。すると終わるのは休憩の10分を含めて少なくとも23時近くになると思われる。空調設備があるとはいえ、covid-19用に作られたわけでもなく、10分だけの休憩だけで空気の入れ替えが可能なのかという疑問と3時間同じ空間にいるリスクを考えると、こんなショウもない映画を見る価値を見出せずに私感として映画館に足を運ぶことが実に馬鹿げている行為に見えてしまう。 失礼

USSR: THE MYTH OF SOVIET COSMONAUTS SEEING ‘ANGELS’
IN SPACE! (1984)
アメリカの冷戦の偽情報と反知性主義に則して、ソ連では「宗教」が「禁止」されるという都市伝説がモハメド・アリの1978年のソ連訪問を機にソビエトではたとえ改宗した者でも入国を開放することが、CCCPが誇る当時としては科学の最高傑作?サリュート7号の6人の超人宇宙飛行士がオレンジ色の光に包まれた7人の天使の同時、目撃談にもつながる。
ケネディの演説の中で「ダモクレスの剣」として人類に降りかかる核攻撃の前触れの様に真剣に取り上げれていたことが、この映画の科学に対する不確実性・不安定性のメタファーなのかもしれない。

堕落、腐敗、邪悪、悪行実験による心理学ユニット「フィジカルプロブレムズ」を描きたかった非ハリウッド系特定芸術作品を目指し、訳の分からいビクつかせ方の映画をより良く見せるお題目として、かなりの多くの人的エネルギーと並大抵でない期間と経費なんてものが、このショボイ映像空間では全然伝わってきませんけど... 何か?
Nhpksxogsim
Nhpksxogsim
先ず、初話『ナターシャ』を上映した、近隣の映画館は時間の長い『退行』は上映を断念してしまったようで…お近くのミニシアターが引き継いで上映して下さって、鑑賞出来ました、この場をお借りして感謝申し上げますm(_ _)m

私には『ナターシャ』より、更にグロかったです(>_<)脳と視覚からダブルで殺られる感じで。KGB怖い(>_<)
最後の30分位はもう、凄惨過ぎて早く終わって~って(>_<)完全に食欲が無くなりました。暫く強いアルコールも控えますf(^_^;
必ず体調の良い時に、満腹じゃない状態でご覧下さいm(_ _)m
Ssnoipxmhkg
Ssnoipxmhkg
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前作DAU・ナターシャと比べればストーリーははっきりしており理解しやすい。がシーン構成や演出のトーンは(所長室や幹部会議、実験シーンなどが増えているものの)前作同様で、6時間!の視聴は忍耐を要した。
時代はプラハの春が潰された1968年。閉鎖研究都市で成果を出せないが特権的地位は享受している科学者コミュニティと、それを国家への害悪とみなし治安的アプローチで対処しようとするKGB出身の研究所長、彼が手駒とする極右ナショナリスト的グループ。前作が全体主義の下で生きる個人に焦点を当てていたのに対し、本作は彼らのやりとり(科学者に対する反知性主義的挑発は本当に神経にこたえる)から、より広く、当時のソ連社会の一典型を描き出そうとしていると思えた。そして同時に、前作以上に、今日の民主主義社会に対する警告を強く含んでいると感じる。
追体験だとしても長すぎて皆に観てと言えないので星1つ減。
追記:ダウことレフ・ランダウは史実では1968年モスクワで死去とのこと。DAUプロジェクトにはまだ十数本の映画があると聞くが、時代を遡るのか、再び町が興されるのか。次回作も楽しみ(楽しくはないだろうが)。(クライマックスで彼の姿があったか記憶がないが、さすがにソビエト水爆の父の晩年がアレではアレなので、直前に家族の希望どおりモスクワに転居させたのかもしれない。)
Ospghnksixm
Ospghnksixm
前作から10年以上経過した1968年、ソ連の秘密研究所で続けられる研究と実験と人間模様。

宗教的な談議に共産主義論と資本主義論とか、洗脳か催眠か超能力か、はたまた潜在能力の開花かという盲目のロバ探し等々に、前作に引き続き乱痴気騒ぎ、と広い研究所の狭い世界で繰り広げられる閉塞的な出来事の数々。

一つ一つのシーンも長いしシーンを行ったり来たりだし同じ様なことの繰り返し、何なら前作とも被ったりと369分も垂れ流す程のことですかね?観客にも閉塞感を体感させたかった?

豚からラストはインパクトもあったけど、そこはダイジェストとかなんだそれという感じだし、2時間以内位の通常の尺ならそこそこ評価出来るけれど、いくらなんでもこの内容でこの尺はキツ過ぎた。

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