ティエリー・ゴダールの検索結果、合計78(0.001454秒かかります)。

lcqksxのレビュー:女は女である

3 years ago
1961年のゴダール映画。勝手にしやがれの翌年の製作である。 色づかいや画面構成のセンスは今見ても色あせていない。 しかし各所の音楽のつかい方はどうにも…。ぶつ切りでシーンが狂騒的になりすぎた。 しかし1961年ということを考えたら斬新すぎなシーンの数々。 観客への語りかけ、他の映画や役者についての言及、ヌーベルバーグ的楽屋落ち…等々。 たいして笑えな...
3 years ago
アート写真のような実験的な映像描写にゴダールが描く男女の関係性にも似た雰囲気にマッタリしたJAZZとシュールな会話にセンス抜群。 三人の男を振り回すノーラに女性としての魅力をあまり感じないが腹が立ったり嫌な女の印象は無く好感度は下がらない不思議な女性で。 男の個性もバラバラで皆んな愛嬌のあるキャラで特にS・リーがナイスキャラ。 所々に狙った感のあるアー...

wbwkrkgのレビュー:リオの男

3 years ago
ゴダール作品でヤサグレた男を演じてきたベルモンドがコミカルにフザけているのか!? 何の躊躇もナシに飛行機に乗ってパリからリオデジャネイロまで唐突に恐れもしない行動力に破天荒さ加減に半分呆れながらの鑑賞。 飛行機を操縦している場面からグラグラな感じなどアノ当時に撮影している映像に技術が素晴らしい。 物語は単純明快でスリルにサスペンス的な内容もお気楽な雰囲...

Diuyppaenhのレビュー:デーモンラヴァー

3 years ago
新作『パーソナル・ショッパー』の公開が待ち遠しいオリヴィエ・アサヤスの2002年公開作。十数年ぶりに見返した。ネット版『ビデオローム』という趣きだが設定の構えかたや撮影などが同年公開のクレール・ドゥニ『ガーゴイル』(撮影:アニエス・ゴダール)と共鳴しあっているように見える不思議。かつこの感じは『ホーリー・モーターズ』(撮影:カロリーヌ・シャンプティエ,イブ・...
1 year ago
原作は「ラ・スクムーン」と同じ。私はこちらの方が好きだ。ベルモンドが若く真面目に演技する、モノクロの良さに「冬の猿」で目覚めたからかもしれない。原作にはあったであろう箇所を削除してすっきりとした構成になったのでポイントが明確になりぶつ切れにもならず映像も美しかった。二人の男の友情とそれ故の友情の終わりが乾いた感じで描かれていてとても良かった。 キャスティン...
1 year ago
もし物語的カタルシスだけが価値のある映画の条件なら、映画はとうの昔に文学によって駆逐されているに違いない。エクリチュールの饒舌に比してパロールはあまりにもたどたどしく拙い。しかし映画は言葉とは別に運動を有している。人間や動物や乗り物やあるいはカメラによる、言葉を超越した動きのダイナミズムがある。それこそが映画だ、と言い切ってしまってもいいかもしれない。一瞬で...

snwaweのレビュー:ウイークエンド

3 years ago
前衛、スタイルのドタバタ。 意味ありげに語ることの大半は特に意味はない、 商業的映画でやれる果てまで行ったらこうなった、 というような感じを受けた。 ゴダールという名前で色々簡単に語れない感じがするんだけど 今見ても面白い箇所と正直キツイという場面が交互。 政治的トークが長いし頭に入ってこない。 渋滞長回し、字幕と色彩の感覚、でたらめな音響 事故シーン...
3 years ago
大好きな「カミカゼタクシー」の原田眞人監督のデビュー作。主演はこれまた大好きな俳優の川谷拓三さんと、自分にとっては夢のようなタッグの作品。タイトル通りの映画愛に溢れた作品で、渡哲也と吉永小百合の話題から始まり、「肉弾」や「雨に唄えば」、「座頭市」に「網走番外地」、黒澤明にゴダールなどなどオマージュとリスペクトに満ち溢れた内容に心が躍る。そして何と言っても「俺...
2 years ago
パティ・スミスのレコード「Horses」やジャニス・ジョプリンのTシャツ、ゴダール監督作「パート2」のポスター、Suicideはダサいと否定的なホド爺の孫、時代は70年代後半で個人的にはPunk、ニューウェイヴ、ポストパンクとピコピコ音楽なエレクトロには全くな程に興味は無く。 何者かになりそうで何者にもなれない達成感はゼロ、エンディングで讃えられる女性アー...

toxdbvのレビュー:さらば、愛の言葉よ

2 years ago
この映画を見る人が何を期待しているかにもよると思うけど、誤解して見ると酷いことになる。 ヌーヴェルヴァーグの巨匠ゴダールは、3Dでの新しい表現をしたかったのであって、そういう意味では、左右に別々の映像を見せるっていう発想は斬新であり、80を超えても変わらぬ精神を貫いているところは、新しいと同時に、やはり円熟の域を感じる。 映像と詩と音楽のコラージュ作品を70...

owiixspのレビュー:勝手にしやがれ

3 years ago
自由奔放なジャン=ポール・ベルモンドを手持ちカメラで自由に追い続け、そしてゴダール感覚で自由に繋がれた映像が、荒々しくザクザクと続いていく。それでいながら人と人との駆け引きが事細かに表現されていて、結末に至るまで見る者を楽しませてくれる。 見る人が見れば、雑すぎるという感想をもつかもしれないけれど、印象に残るカットがたくさんあることもまた事実。 制作手法はイ...

wmfcczdのレビュー:女は女である

3 years ago
白い部屋に赤い服のアンナ・カリーナと青いスーツのジャン=クロード・ブリアリを配すなど、トリコロールにこだわった色彩設計や、ブツ切りのBGMやSEなど、いかにも当時若くて尖っていたゴダールらしい映画。もとよりストーリーを紡ごうという気はさらさらないと覚しく、あちこち気まぐれに場面が展開する。口をきかないと宣言した二人が、本の表紙の文字で罵倒し合うのは洒落ていた...

Nssopxkigmhのレビュー:汚れた血

3 years ago
遅れて来たヌーベルバーグ ゴダールに近い感覚の余韻 物語には特段の意味はない まして架空の伝染病も設定に過ぎない 特に意味はない 大事なのは映像と台詞と俳優の醸し出す独特の雰囲気 観はじめてギアが噛み合うまで時間が掛かるかも知れないが、クラッチを操作するうちにギアが噛み合い、あのバイクのように疾走しだす 夜の美しいシーンが素晴らしく豊穣 台詞も良く吟味され...

jtlydlのレビュー:海の上のピアニスト

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む ニューシネマパラダイス好きの私としてはジュゼッペ・トルナトーレ監督のこの作品観ないわけにはいかない! 舞台はずっと船。主人公は船で生まれて船で働く労働者に育てられる。 なぜピアノが上手くなったのか?なぜ戦争中船で生活して食べ物に洗濯に困らなかったのか?謎。 女性を見つめながら作った音楽は悲しげで泣きそうになるくらいジーンと...

adhqowuのレビュー:気狂いピエロ

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 本作は鬱映画だと感じました。重苦しい情動がうごめいております。『勝手にしやがれ』ではオミットされていた人生とか政治とか生臭いモノが胎動しており、音楽も軽快とは言えない。 物語る映画ではなく、鮮烈な色使いやコラージュを多用しているため相変わらずスタイリッシュでクールではありますが、乾いた感じはないんですよね。 『勝手にしや...

dovglfのレビュー:パリの恋人たち

3 years ago
主演・監督ルイ・ガレル。 (おお、「グッバイ・ゴダール!」以来だな。髪がふさふさなので、最初分からなかったぞ。あの時は”負けた!”と思ったよ。(何に負けたと思ったのかは、男だから言わない・・。)) ールイ演じるアベルを振り回す二人の女性ー ・3年間同棲した、キャリアウーマンのマリアンヌ(レティシア・カスタ) ・少女の頃から、アベルが好きだったエヴ(リリーロ...
3 years ago
ある年齢層の人にとってはカリスマ作家の寺山修司、長編映画デビュー作。 「ヌーヴェルヴァーグ」運動(特にゴダール)の影響をもろに受けたようなコラージュをふんだんに使った手法や、観ていて酔うくらい手振れの酷いカメラワークとか、ほぼ棒読みの役者たちとか、そのくせ2時間越えの上映時間とか、今観るとかなり観るのが辛い。 正直ストーリーもよく分からなかったけど、この映画...
5 months ago
クリストフ・ヴァルツ目当てで見ました。クリストフ演じる死神が立ち去る時のメッセージはとても親切で表面的で皮肉でよかった。思いがけず「勝手にしやがれ」の若くて美しいベルモンドに出会えたのはサプライズで嬉しかった!あとは最初から最後まで「ウッディ・アレン」映画、お腹いっぱい。 ゴダール以外では「市民ケーン」「男と女」「8 1/2」(他の映画はわからなかった)の...

Xikhmssopngのレビュー:JLG/自画像

3 years ago
1995年フランス・スイス合作映画。56分。今年39本目の作品。フランスの奇才、ジャン・リュック・ゴダールの頭文字をとった自画像的な作品。吉祥寺バウスシアターで開催された爆音映画祭で上映されました。 内容は; 「スイスのレマン湖畔で暮らす彼の生活を捉えながら、国立映画局の査察官の介入などのフィクションを織り込んで映画は展開」(eiga.com) だそう...

okppfrのレビュー:家族を想うとき

3 years ago
「たまには家で眠りたい」とフロントガラスの下に大書したトラックを見た。 「不在配達」ばかりで心が折れて荷物を叩きつける配達員の動画も記憶に新しい。 泣けてくる光景だ。 人生の一発逆転に賭けて個人事業主となり、坂道を転がり落ちる夫と家族の物語。 自分も、いま現在トラックに乗っているのです、あまりにもリアルで居たたまれない映画でした。 すべてをつぎ込んで...