「探偵なふたり」シリーズのクォン・サンウが主演を務め、人気俳優とその相棒であるマネージャーの人生が入れ替わったことから巻き起こる騒動を描いたコメディドラマ。出演オファーが絶えないトップ俳優パク・ガンは、若手女優との一夜限りの情事を楽しむ華やかな独身生活を送っていた。クリスマスイブの夜、彼はひょんなことから、マネージャーにして唯一の友でもあるチョ・ユンと人生が入れ替わってしまう。新しい人生はマネージャー兼売れない俳優で、かつて互いの成功のために別れた元恋人スヒョンと結婚し、幼い双子の父親となっていた。一方、チョ・ユンは人気俳優として暮らすことになり……。Netflixドラマ「サイコだけど大丈夫」のオ・ジョンセがチョ・ユン、テレビドラマ「一度行ってきました」のイ・ミンジョンがスヒョンを演じた。
スイッチ 人生最高の贈り物コメント(20)
予告を見る機会が無かったので、あらすじをちょろっと読んでなんとなくで鑑賞しましたが、入れ替わりものかと思ったらちょっと違うテイストの作品でした。韓国コメディはこれまであんまり観てこなかったので、新鮮で楽しめました。特典はコースターでした。
彼女と別れて俳優の道を選び、トップスターの道を歩むものの、心のどこかでは後悔が残っていたパク。元俳優のマネージャーのチョを振り回し、現場では横暴な態度、スキャンダルまみれと中々にヤバい人物ですが、ところにタクシー運転手がもう一つの世界に連れて行ってくれて、目を覚ますとしがない俳優になっていたという一種の入れ替わりものだなと思いました。
最初は戸惑うし、家族も鬱陶しく思い、自分のキャリアが0から積み上げないといけないと不満だらけのパクですが、その生活の中で自分がやってきた行動の愚かさだったり、支える人の苦労を身をもって知っていくという流れが王道ながらも役者陣の奮闘もあり面白おかしく仕上がっていたのが好印象でした。
マネージャーとしてこき下ろしていたチョが名俳優になって大活躍している事に対しては恨めしい目で見つつも、祝福もしていますし、家族のためならば彼のマネージャーにもなって俳優復帰の見た他を見出すなどなど、違う人生だからこそ開拓できたものがあったのはとても良いなと思いました。
1年を通して人となりがガラッとパクの元にタクシー運転手がやってきて、この人生とのお別れの準備をしなければならなくなり、家族の前ではぽろっぼろ涙を流して別れを惜しみながらも、やってきた別れを受け入れての元の世界でスヒョンと出会い、思い出を自分の手で構築していくという終わり方はベタでしたが、ほっこりできてとても良かったです。
お金が大切、稼ぎが大切だとというのは生きるためには仕方ない事ですし、主人公含めそこに自然と執着してしまっていた感は否めませんが、そのお金で誰かを幸せにできるとなったらそうなるよなと共感もしてしまいました。
ハートウォーミングという言葉がピッタリな温かく、笑いと感動が共存していた作品でした。家族の良さと美しさを余す事なく描き切っていたなと思いました。ここまで血みどろと爆発まみれの映画の日3本目でやっとホッコリしました。緩急って大切。
鑑賞日 12/1
鑑賞時間 16:55〜18:55
座席 H-5
セレブ生活に浸りきった主人公が、別れた彼女と夫婦になった世界へ。
タワーマンション住まいの孤独な生活から、
いきなりの郊外の戸建て、やんちゃ盛りの子どもの世話に妻の小言の応酬。
スターとしてのトレードマークのキメ顔をしても「?」
ひたすら主人公がセレブである自分をアピールする姿が笑うトコとなっている。
徐々に自分の置かれた状況を受け入れていくうちに、生まれてくる家族の絆…
ストーリーは軽くてテンポよくて最後まで飽きなくって、
ありがちな話ではあったけど、見終わったあとに笑顔になる物語。
孤独な金持ちより、豊かな人間関係を持つ庶民がいいね!
そんなメッセージのクリスマス映画。
彼は第2の人生の中で、本当に大切なものは何かを気付いていくが、そんな生活も一年が過ぎ、またクリスマスイヴの夜が来るが…。
これまで何度も観たようなベタな展開ですが、実際の人生では結ばれなかった女性と娘と息子との、無名俳優でお金はないがごく普通の生活で、みつける小さな幸せを実直に描いた展開がなんとも微笑ましく、幸せな気分になる。
奥さんが美しくて愛らしい、二人の子供の演技がこれまた上手い。
特に長女がかわいいのだが、それも突然入れ替わった人生の中での出来事なのか。
その理想の家族の生活の毎日も、一年が過ぎ、また変わるきっかけとなったクリスマスイブの夜が来る!
この楽しい生活がどうなってしまうか、ドキドキしてくる。
その先、どう展開してくるかが、本作のクライマックスで、そのままでは済まされないが…というのが見どころでした。
客席は、女性でいっぱい。さすが韓国映画!