「ジョゼと虎と魚たち」「のぼうの城」の犬童一心監督がメガホンをとり、人と保護犬の絆を描いたドラマ。犬との絆を育む主人公を、田中圭が演じた。原作・脚本は、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「余命1ヶ月の花嫁」などで知られる脚本家の斉藤ひろし。市役所職員の赤西民夫は、上司からの勧めにより飼い主に捨てられて保護犬になってしまった真っ白な大型犬を飼うことになる。民夫は人懐っこいこの犬をハウと名付け、民夫とハウは次第に絆を深めていく。そんなある日、突然ハウが姿を消す。必死にハウを捜す民夫だったが、ハウは遠く離れた青森の地にいた。偶然のアクシデントが重なり、青森まで運ばれてしまったハウは、大好きな民夫の声を追い求め、そこから民夫の待つ横浜まで798キロの道のりを目指す。田中が主人公・民夫役を演じるほか、池田エライザ、野間口徹、渡辺真起子、石橋蓮司、宮本信子らが脇を固め、石田ゆり子がナレーションを担当する。
ハウコメント(11)
1日に見られる映画の本数って、5本くらいが事実上限界なのでしょうか…(開館時間、閉館時間を考えた場合)。
今日最後の投稿になります。
なお、個人的にには猫派ですが、それは犬を否定することを「意味しません」。
ここの特集、公式ホームページなどでも書かれている通り、主人公と犬のハウの交流の物語。「ハウ」という名前も「少し変」ですが、この理由は映画内でも開始5分ほどでその経緯が語られます。
ただそれだけで終わらないのがこの映画で(2時間近くあります)、犬がちょっとした不注意でいなくなり、いわゆる「ペットロス」(亡くなったと確定したわけではないが…)で落ち込む主人公と、迷って「ある場所」で主人公を思い続けるハウと(犬と猫とでは、犬のほうがこうした「人間の思いの理解」という点では長けているといわれます)のすれ違い、そしてハウは「迷った先」でいろいろな方と交流していく中で、実は「とんでもない」人と出会って…という趣旨のストーリーです。
もちろん「ネタバレあり」にして警告表示ありにしてもよいのだけど、スマホで見る方は押し間違いでも表示されるのであり、その観点で「ネタバレあり」であっても「ないように工夫してネタバレなし」で投稿するのを心がけています。
一方で私も行政書士の資格は持っていますので、映画を見て常に頭の中をよぎったのは民法・動物愛護法で、とにかくこの映画はこの点がキツいです。全部書くとネタバレになるどころかマイナススコアになる有様で、さすがに「そこまで厳しく言わなくてもいいでしょ」とは思うので、下記のようにしました。
------------------------------------------------------
▼ 個々、細かい点の説明は省きます(法律を語る場ではないので)
※ 下記にあるように、減点1.6、加点0.4の減点1.2で4.0までにしています。
(減点0.4) 最初のホームレスの方の救助がどうこうという話。確かに勤務先であるところとの関係では「ホームレスの方を助けていたので遅刻しました」は通用しませんが、一方でホームレスの方を助ける行為は事務管理にあたりますので、適当に「大丈夫ですか?」で散らばっているものを整理するだけでは不十分です。特にこの映画は主人公をはじめとする人が地方公務員であることを考えると、正しい処理は「福祉行政につなげる」「あるいは少なくとも警察・救急を呼ぶ」であり、この事務管理は明確に不十分に思えます(事務管理は報酬はもらえない代わりに、義務は多いのが特徴です)。
(減点0.4 ※ この点は複数回に及ぶが、複数回減点するとマイナスにまで行くので一度限り) 上記のようなストーリーですので、ハウの「所有権」はかわらなくても「占有権」(所有権とは関係なく、「今」持っている人に占有権は移ります)はどんどん変わっていきますが、占有権は特殊な論点が多く、この映画でも適正ではない描写がいくつかあります(ネタバレ回避、占有訴権の論点など)。
(減点0.4) 教科書にいたずら書き、それも名誉感情を害する行為は、民法上の不法行為をなすことは、もはや言うまでもありません。
(減点0.4) 教会のシーン。ああいう行為は民法上も刑法上も問題があるのは言うまでもありません。
(加点0.4) ただ、エンディングロールを最後まで見ると、「犬の撮影にあたっては、プロの監修のもと、負担の少ないように配慮して撮影しました」と表示されます。この点に関しては高く評価しました(同趣旨の映画、たとえば先週の「ねこ物件」でもこの記述はなかった)。
------------------------------------------------------
そうですね…。
犬が好きな方、また、公式サイトなどの予告でわかる範囲でヒューマンドラマなどが好きな方にはおすすめできるし、私も決して趣旨を理解しないのではないのだけど、「主人公が公務員という設定なのに適当な事務管理しかやっていない」など、妙な突っ込みどころが多くて、んんん???という展開は多いです(どういう「モラル」を想定してみたらよいか、よくわからなくなってしまう)。
…といっても、私のように「ひねくれた」評価も少ないとは思いますが、やはり気になるところは気になるところです。
犬飼いとしては納得行かない。
1年もかけて帰って来た愛犬の気持ちはどうなんだろう。
民生と暮らすことじゃないのかな?
マイクロチップの意味は・・・
飼い主は恋人ができたら犬いらないの?
もやもやしぱなっしでした。
この映画の主人公の民夫さんはどうにも好きになれませんでした。
何故なら犬の散歩途中で居眠りしてハウを放置するシーンがあるからです。
いくらハウが賢い犬だからって公園で子供が野球してる最中、リード離した状態で居眠りするか?
いくら初めて犬飼うからって油断し過ぎです。そりゃこんな飼い主じゃハウが行方不明にもなるわ!
ハウ自身は凄く賢くて優しくて可愛い犬で見ごたえありましたが、肝心の飼い主が余りに頼りなくてイライラしましたのでそこはマイナス。
あと途中で刃傷沙汰というか、流血シーンもあるのでそこもマイナスですね。血が苦手な方はご注意を。
プラス点はとにかくハウが可愛い。それに尽きる。
ハウ視点を中心に物語が進めばもっと良かったかな。
田中圭さんとハウのいくつかのシーンは感動して自然に涙が溢れたけど、何故このストーリーが必要なの?と思う、人間と犬の絆には全く関係無いやり過ぎな場面が多くて辟易し、退屈しました。
大昔観た「3匹荒野を行く」や最近の「僕のワンダフル・ライフ」をなぞる様なストーリー展開を感じてしまっいましたが、その足元にも及ばなかったです。残念!
やはり、田中圭さんとハウ中心の物語を丁寧に描写してもらいたかったなぁ(^^;;
脇を固める役者陣もいいね
はんにゃご苦労さん
典侍ぶろっくの歌があったのね