フルスタリョフ、車を! プロット

スターリン体制下の厳しい現実を生き抜いた人々の姿を強烈なタッチで活写した群像劇。監督・脚本は「わが友イワン・ラプシン」のアレクセイ・ゲルマン。撮影はウラジーミル・イリネ。音楽はアンドレイ・ペトロフ。出演は「わが友イワン・ラプシン」のニーナ・ルスラノヴァ、ユーリー・ツリロほか。

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フルスタリョフ、車を!コメント(3)

Onkpgsismhx
Onkpgsismhx
「神々のたそがれ」と同様、まったく意味不明。おなか一杯でも構わずに続けられる長回しのショットの洪水。不潔な布でやたらと顔を拭く男たち。子供たちは大人に媚びるか殴られるか。観ているこちらのストレスもグングンエスカレートする。
何が分からないって、何故こんな映画を撮ろうと思ったのかが分からない。
Kxpigohssnm
Kxpigohssnm
ジャック・タチなみに動物を操れる映画監督がこの世に存在するとは思わなかった。
advpqev
advpqev
「酔っぱらいのおしゃべり好きなロシア人に、政治の話を禁句にさせたらどうなるか」というケーススタディーが、旧ソ連の芸術なのだ。

無駄に長い。それはきっとロシアだから。
無駄に長いのは、ロシアの作家の特徴。トルストイやドストエフスキーなどロシア文学しかり、ショスタコーヴィッチなど作曲家しかり。
どうでもいい会話や題材が脈絡もなく延々と続く。ロシア人の辞書に「コンパクト」という発想はない。それはタイガの大地と気候のせいだろうきっと。

旧ソ連時代にシベリア鉄道でぶらぶらと一人旅をしたことがある。車窓に映る地平線の位置がずっとかわらない世界。コンパートメントの中ではロシア人とウォッカで酔っ払っているか、おしゃべりしてハラショーとやっているか、ぐらいのことしかやることがない。
おしゃべりの話題で政治の話は禁句だ。当時の流行語だったペレストロイカというフレーズさえも、その言葉を出したとたんに場のムードが凍る。
というわけだから、真面目に社会的な話題がおしゃべりできないのだから、どうでもいい話しかすることがない。
タブーの多い社会でそのタブーを評価して表現することは難易度が高い。月面宙返り並みの難易度だ。

ただし、この作品は無駄に長いとはいえ、理解不能なレベルではない。私の好きなタルコフスキー先生など私の頭では本当に全く理解できない映像とセリフが延々と続く。

この作品は、本当にバカバカしいどうでもいいイベントが延々と発生するが、そのバカバカしさは意図された表現。
最後に監督自身の総括ともいえるナレーションが入る。「ばかばかしい!」と。

これつまり、スターリン時代の酷さをその時代の空気を経験した人間がその時代を評価しようとした結果、ばかばかしさを表現する顛末に至ったに違いない。
政治を語らずに政治を評価するというウルトラCを演じることが体に染み着いてしまったので、こういう表現になった。
このバカバカしい冗長なストーリーは確信犯なのだ。監督のいわんとしたことはタルコフスキー先生よりかはずっと理解できる。スターリニズムもそれを産み出した自分たち自身もばかばかしいんだ、と。

もっといえば、無駄に長いが、トルストイやドストエフスキーを読むことと比較したらずっと短い。我慢するのは2時間ちょっとでいいのだから。
そういうふうにポジティブに考えるしかない。

この映画を批評する資格のある人は、スターリン時代を経験したことのある旧ソ連の人間だけだろう。
全く別世界の現日本人にこの映画を評価する資格はもたない。

とはいえ、旧ソ連の人々の、スターリニズムに対する複雑な思いはとてもよく伝わってくる。それがこの作品の救いだ。