ブエノスアイレスの夜
プロット
アルゼンチン・スペイン合作
12月11日 2004 劇場で
タンゴ・イン・ブエノスアイレス 抱擁
プロット
アルゼンチン
11月01日 2008 劇場で
僕と未来とブエノスアイレス
プロット
アルゼンチン・フランス・イタリア・スペイン合作
01月14日 2006 劇場で
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ブエノスアイレスコメント(20)
2017年アカデミー作品賞の『ムーンライト』で、主人公が想い人に再会に行くシーンで使われている曲は、本作からの引用だ。他にも似た構図のショットがいくつか発見できるのだが、たくさんの印象的なショットをたくさん見つけることができる。
イグアスの瀧を上空から捉えた長回しのショットは美しさで嘆息する。このショットのようなマジック・リアリズム的な映像と即興による自然な芝居が合わさって、まるでリアルな夢を観ているようなそんな気分になれる作品だ。
交互に映される二つのパスポート。「やり直そう」というのがウィンの口癖でフェイにとっては殺し文句のようなもの。結局また体を重ねてしまう。冒頭の短いシーンだけで、この映画がどのような世界観を持っているかを観客に分からせ、そしてその世界観に引き込んでいくような映像表現は見事だと思った。
ゲイのカップルの二人はやり直すための旅をするために、香港からブエノスアイレスにやってきた。
何もかも正反対の二人。旅費を稼ぐために堅実に働き口を見つけるフェイに対して、ウィンは放蕩三昧の日々を送る。イグアスの滝を見るために出掛けたのだが、途中で口論になってしまった二人はまたしても別れてしまう。
しかし、綱渡りのような危ない生き方を選ぶウィンはある日血まみれの状態でフェイの部屋を訪れる。
まるで赤子のように身を委ねるウィンに、フェイが食事を食べさせるシーンが印象的だった。
そしてまた「やり直そう」の台詞。
衝動的に行動し自分の主張だけをわめくウィンの姿に翻弄されっぱなしのフェイは度々「もう会いにくるな」とウィンを突っぱねる。
「それ本気か?」というやり取りも毎度のこと。フェイは本気だが、実は彼の本音ではない。
どれだけわがままに振り回されようとフェイにとってウィンはなくてはならない存在だ。
ウィンの方がフェイに依存しているように見えて、実はフェイの方が彼を束縛したがっている。
だから、彼はウィンが夜タバコを買いに出かけなくても良いように大量のタバコを買い置きするが、自分を縛るようなフェイの行動にウィンは全身で反発する。
ついにはウィンのパスポートまで取り上げてしまうフェイ。しかし、それでも彼の身体を繋ぎ止めることは出来なかった。
この映画はフェイとウィン二人の物語だが、ここにもう一人チャンという男が関わってくる。フェイが働く中華料理店で旅費を稼ぐために皿洗いをしている男だ。
フェイとチャンの間に肉体関係はなく、純粋な友情だけが結ばれる。ひょっとしたら、フェイはチャンに引かれていたのかもしれない。
何人もの男と関係を持っているウィンを嫉妬させたくて、フェイはチャンと関係を持っていることを仄めかす。そこにはフェイの希望的な考えもあったのだろう。
結果的にウィンと結ばれている間、フェイは幸せだったと語るが、それは常に心の乾きを満たされない空虚な時間でもあった。
純粋な友情だったからこそ、フェイはチャンに救われた。
耳がいいチャンは人の声を聞くと相手がどんな人なのか分かると言う。
「幸せなふりをしていても声を聞けば分かる。そして先輩はあまり幸せではない」
ブエノスアイレスを離れて更に最南端を目指すというチャンはフェイの悲しみをそこから捨ててあげるという。
席を離れている間に渡したテープレコーダーにメッセージを吹き込んでとチャンは言うが、フェイは泣き声をこらえるだけでメッセージを残せなかった。
イグアスの滝を一人で見に行き飛沫を浴びるフェイ、最南端に到着したチャン、パスポートを返して貰うために再びフェイに連絡をするウィン。
結果的にウィンともう一度やり直すことなく香港に戻ったフェイは、疎遠になった父親とやり直す決意をする。
そして、チャンのいる台北を訪れ、彼の写真が飾られた露店から一枚だけ写真をくすねる。
会いたいときにいつでも会えるのだからと。
愛に燃え上がった時間が鮮烈であったからこそ、意外とあっけない結末でもあり、更にそこから発展していく物語を予感させる終わり方でもあった。
白黒とカラーの映像表現が美しかったが、フェイにとってはウィンと離れている時も結ばれている時も結局心の中はカラフルに満たされてはいなかったんじゃないかと思った。
細かい人間描写も面白くて、フェイがアパートで食事を作っている時に毎度何を言っているか分からないが口やかましくわめきたてる老女の姿が気になった。
アジア映画を開拓中2017
京都シネマ名画リレーにて
恋する惑星はかろうじて見てるんですがね、90年代は文化的過疎地に住むティーンエイジャーだったので、この映画は知りませんでした。当時の私には楽しめなかっただろうなと思います。2017年に見て正解です。
多分香港のゲイの男の子2人がブエノスアイレスへ旅行へ来て、お金なくなったから現地で働くってゆう話です。
でも、ストーリーどうでもいい。
ウィン(レスリーチャン)とファイ(トニーレオン)がいちゃいちゃして、喧嘩して、またくっついたけど怒ってるからいちゃいちゃの誘いには断じて乗らん!!みたいな意地を張って、怒って泣いて!みたいなのを愛でればいいんです。
私は初めて白ブリーフ男子を可愛いと思いました。その絡みですよ。ごちそうさまでした。
後、アパートの炊事場でのダンス。よかったです。
若いトニーレオンがめっちゃかっこよかったです。
ウィンは、ちょっとビッチ系です。なんとかの滝を目指す旅の道行きで喧嘩別れした後、現地人のパパに可愛がってもらうジゴロになります。
ファイは純粋で真面目なので、地道に働きます。
元々ウィンに振り回される付き合いだったらしくブエノスアイレスでもそんな感じです。
再会して、ウィンの怪我をファイは甲斐甲斐しく看病しますが、エッチは拒否(拗ねてるから)、でも離れたくなくて、可愛さ余って憎さ100倍的な感じで、ウィンのパスポートを隠してしまう。
ウィンはワガママで、でも可愛くて。そう思ってしまうファイが切な可愛いぜって感じです。
回想部分が白黒映像なのかな?はっきり覚えていませんが。ブエノスアイレスの街並みやなんとかの滝とか、見たことない景色も見られました。
男女でも男男でも女女でもそれ以外でも、恋した人にはわかるあれやこれやが詰まったおしゃれムービーですね。
ファイのご飯美味しそうでした。
いつかイグアスの滝に行こうと心に決めた学生時代に観た心に残る作品です。