黄色い涙
プロット
日本
04月14日 2007 劇場で
黄色いロールスロイス
プロット
アメリカ
02月26日 1965 劇場で
白いリボン
プロット
ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア・ドイツ合作
12月04日 2010 劇場で
黄色い大地
プロット
中国
07月01日 1986 劇場で
黄色い老犬
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
黄色い風土
プロット
日本
09月23日 1961 劇場で
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黄色いリボンコメント(5)
退役間近い騎兵隊長をジョン・ウェインが好演。
曲がったことが嫌いな老兵らしく、部下には厳しく接する。とくに自分が去ったあと部隊を任せる若きコーヒル中尉に対しては、口を挟む余地がないほど厳しい。だが、「アパッチ砦」の指揮官サースデイ中佐とは違い、部下に対して愛情がある。
危険な任務のときは「第二部隊は妻子持ちが多い」と言ってほかの隊をあてるよう中尉にアドバイスする。また、長年の部下で問題を起こしやすいクインキャノン軍曹が無事に退役を迎えられるよう、わざと逮捕させて営倉にぶち込んだり、粋な計らいを見せる。
今作はカラー作品で、カラー部門でアカデミー撮影賞を受賞しているが、公開当時、日本人はその色彩の美しさはもちろん、壮大なアメリカの風景に驚いたことだろう。
長い移動では、馬を休ませるため時々降りて徒歩で進軍するなど、トリビア的発見も楽しい。
また、ジョン・ウェインとヴィクター・マクラグレンの距離感が「アパッチ砦」よりぐっと縮まり、ふたりの絡みが楽しくなった。次作「リオ・グランデの砦」でも共演しており、ふたりのやりとりは騎兵隊3部作の名物となる。
インディアン監督官がインディアンに武器を売りつける“闇”も描かれ、駅馬車の中継地での戦闘と合わせ数名の犠牲者が出るが、この作品、大筋では彼我共に死者が出ない。
騎兵隊の日常を追った一大叙事詩といった作風になっている。
いつも隊に同行する犬が映像にアクセントを添える。
オリヴィアを巡るコーヒル中尉とペネル少尉の三角関係も気になるが、見どころは退役直前の土壇場で作戦から外されてしまうネイサンが、隊員一同から記念に贈られた純銀時計を片手に、時間ぎりぎりまで隊に合流する終盤だ。
インディアンの集落を、数百頭の馬と共に駆け抜けるシーンは圧巻。ここでも犬が元気だ。
いよいよ退役を迎えたネイサン。ひとり新天地カリフォルニアを求めて西に向かうが・・・。ちょっといい話が彼を待っている。
彼の演技力が本作は優れていたことを証明している
誰もが知る軽快な主題歌だけで心が踊る
暴走する駅馬車、モニュメントバレー、騎兵隊の突撃、インディアンの襲撃
それらを美しいカラーで観ることができる
同じジョン・フォード監督のあの名作「駅馬車」がカラー作品であったなら、どのような美しい色彩であったのだろうかを本作から感じることができる
単にカラーフィルムで撮ったものではない
騎兵隊の青い制服とモニュメントバレーの赤い荒野の対比などため息がでるような色彩だ
西部劇そのものではあるが戦いやアクションがテーマなのではなく、世代交代に直面しつつ、最後の最後まで責任を果たそうと奮闘し前進していく主人公、そして彼を取り巻くそれぞれの群像を描くことが全体を貫くテーマになっている
黄色いリボンは歌詞にある通りの意味
1973年の大ヒット曲幸せの黄色いリボンの元ネタ
邦画の幸せの黄色いハンカチはさらにこの曲からの翻案
つまり本作から見れば孫にあたることになる
こうしたことだけでも本作は一般常識として観ておく値打ちがある