愛情物語(1955) プロット

1930年から20年間にわたり甘美な演奏で全米を風靡した音楽家エディ・デューチンを主人公とした映画で、デューチンと親交のあったレオ・カッチャーがオリジナル・ストオリイを執筆し、サム・テイラーが脚色し、「ショーボート」「悲恋の王女エリザベス」のジョージ・シドニーが監督、「野郎どもと女たち」のハリー・ストラドリングが撮影、音楽は「ピクニック」のモリス・ストロフが担当している。なお、この映画の中のピアノ演奏は名手カルメン・キャヴァレロが吹き込んでいる。主演は「長い灰色の線」のタイロン・パワー、「ピクニック」のキム・ノヴァク、新人ヴィクトリア・ショウなど。

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愛情物語(1955)コメント(9)

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1951年に急性骨髄性白血病により41歳で亡くなったピアニスト、エディ・デューチンの半生を描いた、日本語タイトル通りの切なくも美しい愛情物語。デューチン率いるオーケストラの演奏場面も多く、音楽映画としての魅力も充分あるが、主軸は妻オルリックスと息子ピーターに寄せる愛情をきめ細やかなタッチと暗示的な台詞で綺麗に纏めた人間ドラマの創作が特徴だ。実際のデューチン楽団には女性ボーカルが加わっていたというし、後に父と同じくピアニストになったピーターの証言にも、事実とはかけ離れた映画のストーリーと指摘があり、これは1950年代のハリウッド映画の様式に沿った美化されたドラマになっている。今日のリアリティ追求とは創作の意図が全く違う。例えば、ワズワース夫妻主催のパーティーに招待された理由がピアノ演奏と判って、社交界デビューに胸躍らせていた身の程を知り落胆するデューチンをオルリックスが慰めるところから、セントラルパークでデートを重ねる流れ。雨の中のふたりだけのシーンがとてもロマンチックで、特に逆光でシルエットが印象的な噴水のシーンがいい。順調に交際が進んでいるのを、次のシーンでデューチンの華麗なピアノ演奏の楽しさで表現している。結婚後のデューチン楽団誕生の喜びを妻と共有するシーンの演奏場面も素晴らしい。その他殆どのピアノ演奏は、デューチンの喜び哀しみのこころの表現の為に効果的に使用されている。また、海軍に入隊して前線で戦うデューチンには、二重の意味でこころが亡くなっていて、上官の慰問の打診を断るのだが、その転機になるミンダナオ島での廃墟の中で現地の子どもと連弾する場面は意味深である。彼のこころの姿が、焼けて中がむき出しになったピアノであり、そんなピアノだから思わず弾いてしまう共振であり、その子供の無垢さに気付かされてこころが再生するところが自然だ。後半のイギリス女性チキータから叱責を受け、漸く息子ピーターとの溝がなくなり、新楽団と子供たちが共演するシーンは無邪気に楽しい。続くホテルの演奏会のクライマックスが素晴らしい。ショパンのノクターンから編曲された主題曲”To Love Again”から始まり、ショーアップされた名シーンだ。台所から川沿いの歩道に移動するデューチンとチキータの告白の場面、両親の想い出のセントラル・パーク カジノの跡地である公園のエディ親子の場面と、屋外のカメラワークはマンハッタンの背景を上手く構図に収め、人物のこころに同調した画面作りをしている。そしてラストシーンの何ときれいな終わり方だろう。45年前の鑑賞でも、最も印象深いカットだった。

主演のタイロン・パワーは、「長い灰色の線」「情婦」に並ぶ代表作で、キム・ノヴァクは、「ピクニック」「めまい」に次ぐ存在感。実演ではなくとも、パワーの指使いの動きは見事につきる。ヴィクトリア・ショウはこの作品しか知らないが好演。そして、ピーター役のレックス・トンプソンと5歳の子役もいい。脚本、演出、演技、音楽のトータルで綺麗にまとまった佳作。
Epedsouall
Epedsouall
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美しく優しい妻( キム・ノヴァク )との出会いから結婚迄のシーンが明るく華やかで、二人の溢れるような幸せが伝わってきました。

主人公の家庭での様子がもう少し描かれていたなら、
もっと感情移入出来たかも知れません。

主人公( タイロン・パワー )が息子に思いを伝える場面と、ラストが秀逸。

ピアノ演奏の柔らかな音色がいい。

NHK - BSを録画にて鑑賞
zgykigg
zgykigg
NHKのBS放送を録画して鑑賞。
作品全体へは印象が薄かったためか、
初作品と思い鑑賞し始め、
ラスト間際まで気が付かなかったのですが、
ラストの親子のピアノ連弾場面が
主人公の死後に転換する印象的なシーンで
かつて観た映画と気が付いた。

この映画を一言で表現したら、
別のサイトに投稿されていらっしゃった方の
「禍福は糾える(あがなえる)縄の如し」
という言葉が正に相応しいと思いながらも、
この言葉は初めて知った次第。

人生には、この言葉のように
様々な喜びや悲しみが交互に繰り返し
人々に訪れ、
それが各人それぞれに運命づけられている
かと思うと複雑な気持になるが、
作品の出来そのものは別にして、
そんな人生の綾を考えさせる映画
だと思う。
Rpeesadtie
Rpeesadtie
冒頭初め何度も劇中で演奏される誰もが知る名曲の名は「トゥー・ラブ・アゲイン」
ショパンのノクターン第2番のアレンジです
劇中のピアノ演奏は、これも誰もが名を知るピアノの名手カーメン・キャバレロによるもの

キム・ノヴァクは前半しか登場しませんが、正に大輪の華、美女中の美女そのもの
後半のヒロインのチキータ役ヴィクトリア・ショウがまたキム・ノヴァクに雰囲気が良く似ています
良く良く見ると顔が全く違うのですが似てるのです
似た女優を探して来たのでしょうが、堂々として
キム・ノヴァクに負けてない名演でした

お涙頂戴映画だと斜めに構えず、素直にハンカチを握り締めて観て頂きたいと思います
男女間の愛だけでなく、父と子の愛もどちらかといえばこちらが主題として大きく描かれます
そしてエディの老いた父母なども含め、彼を取り巻く人々との愛情物語でもあります

心洗われる一時を貴方にもたらしてくれるはずです