息子(1991)

6.8/10
合計18件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   121分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   朝間義隆
劇場で   10月12日 1991
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息子(1991) プロット

田舎に住む父親と都会でフリーアルバイター生活を送る息子との対立と和解を通して、家族の真の幸福を描くドラマ。椎名誠原作『倉庫作業員』を基にした映画化で、脚本・監督は「男はつらいよ
寅次郎の休日」の山田洋次。共同脚本は同作の朝間義隆。撮影は同作の高羽哲夫がそれぞれ担当。主な出演者は「釣りバカ日誌3」の三國連太郎、「喪の仕事」の永瀬正敏など。

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息子(1991)コメント(11)

Kxoshpsnimg
Kxoshpsnimg
本作は1991年公開です
そして学校Ⅲは1998年公開です
バブル最高の株価をつけたのは1991年早春の事でした
本作のラストシーンがその年の早春です

一方、学校Ⅲが公開された1998年はバブル崩壊が遂に大崩壊に至った年です
前年の1997年には一流の大企業であった山一証券や、北海道を代表していた北海道拓殖銀行が経営破綻し、公開5日前には日本長期信用銀行までが破産するに至っています

つまり本作バブル絶頂期に至る戦後日本の良い時代の人生を扱っています
そして学校Ⅲではバブル崩壊後の人生とは何かを扱っているのだと思います

本作での三國連太郎は、恐らく60代半ば
二人の息子はそれぞれ40歳前後、30歳手前くらいに見えます
その間に娘が生まれたのでしょう
長男と娘は団塊の世代そのものです
次男は団塊の世代の下の世代です

父は1920年代後半の生まれでしょう
戦争に行ったのは20歳前後の事でしょう
彼は復員して結婚し、二人の息子と長女の三人の子供をもうけ、岩手で農家をしながら三人を育て上げる為に、農閑期は東京に出稼ぎをしてきた人です
その人生がラストシーンに凝縮されています

正に戦後日本の辿った姿が彼の人生にそのままリンクされているのです

その彼の人生も終わろうとしています
日本も登り坂の時代は終わろうとしています
後は子供達がしっかりとそれぞれの人生を送ってくれたら思い残すこともない

娘はしっかりとした主婦となり心配は無い
長男は彼なりに東京で苦労はしていても頑張っている
しかしバブル崩壊の予感は微かにある
その後を託すべき次男の世代はまだまだ腰がざまらない
それは将来の日本への不安そのものが投影された人物だったのです

しかし、その次男もしっかりとした偏見を持たず真っ直ぐに育ってくれていた事を知り嬉しくて仕方無かったのです
冒頭の外国人のバイト仲間に優しい声をかけ、序盤の葬式後の場面で二人の幼い女の子になつかれているシーンはその人物説明です
いいではないか!はそこに直線でつながっているのです

和久井映見の美しさ可憐さは素晴らしく、この配役は大成功です
彼女でなければ本作はこれほどの成功は無かったのではと思います

父のその後、息子たちのその後は本作では語られません
長男は学校Ⅲにつながって行く運命かも知れません
次男の鉄鋼店はバブル崩壊で倒産しているかも知れません
それでもあの夫婦ならきっとなんとか生きていると思いたいです
岩手に夫婦で帰って父と暮らして農家になっているかも知れません
逆に、次男は懸命に働きすぎ過労死で死んでしまい、聾唖者の妻には学校Ⅲのような運命につながって行くのかも知れません

本作には現役を退場していこうとする世代の人生が、戦後日本と21世紀の未来に向けての思いが重ねられていたのだと思います

その21世紀の未来は今なのです
長男も次男も本作の父の年齢になっているころなのです

父と同じ歳になった息子が、一人寂しくワンルームのアパートに帰ってきた時に見る若い時の家族達が揃った幸せな幻想

それは本作の中のシーンなのです
長男はホームビデオの中の映像
次男は父がアパートに訪ねて来た夜のことかも知れません

名作です
泣きはらしました
Niiipipkpn
Niiipipkpn
巨匠、山田洋次監督といいつつもほとんど堪能してこなかった世界観。
『家族』『故郷』といった社会派のホームドラマ達も追って観ていきたい。
Aehreectonrh
Aehreectonrh
ネタバレ! クリックして本文を読む
永瀬正敏がうちの今5歳の長男の将来像に見えてしまい、肉体労働に従事してえらい!聾唖のかわいこちゃんと真剣に恋をして結婚なんて、立派すぎる!とまぶしいほどだ。

三國連太郎のおじいちゃんが、千葉のマンションなんて地獄だ。岩手に帰ったら家族がいる幻想を見るラストシーンは、とうとうお迎えが来たと思ったので、そうでなくて安心した。しかし、あのまま逝ってもそれはそれで幸福な最期だ。歩けなくなったり認知症になる前にそうなりたいものだ。
enzvvot
enzvvot
80年代でもないし、95年だともっと後だし、
そうそう、90年過ぎくらいが確かこういう感じ。
狭い所を巧みにフォーカスしている。

核家族化が進み、親と一緒に暮らすという概念が
段々と当たり前ではなくなってきた頃だし、
聾唖への差別的発言が社会で許容されなくなってきた頃でもある。

ここまでひとつの時代の特徴をとらえて、
的確に表現できるものなのか。すごい。
fgfmqgk
fgfmqgk
これまで観た映画の中でとても感動した作品のひとつ。公開当時は何度か劇場に足を運んだ記憶があります。
あれから17年もたって、ここで描かれている世界が懐かしく思えるようになりました。いまでは居酒屋での外国人労働も珍しくなくなったし、家庭用FAXよりもインターネットや携帯電話が占めているし。でも作品の感動は不滅です。