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The Son 息子コメント(2)
たった17歳の少年がどんなに考えても人生に不安しかなくてどんどん精神的に追い詰められていく。そしてその家族も一緒にその不安のドツボにハマっていき、這い上がれないしんどさよ。
愛情に恵まれなかったわけではない。
少なくとも愛されてはいる。
がしかし、一度根付いた身内への不信感、愛情への不安はどれだけ与えてもすぐ乾く砂のように全く手ごたえがなく、どんなに水をやってもかけたそばから乾いていくようだった。
多分、同じような状況の子どもは沢山いる。離婚が昔ほど難しくなく、人生の選択肢として十分普通にあり得る現代では、こういう家族の形態が始まりとは違う形をとった時にできる、愛情の狭間でもがいている子どもは本当に多いと思う。
でも全員が同じようになるわけではない。やはりメンタルの強さは関係があると思う。
誰が悪いとかいう問題ではなく、本当に精神の弱さは本人が自分で立ち上がって進むまでの過程が難しいんだなと改めて思い知った。
監督の仰った、家族内のメンタルの問題はブラックホールのように家族を飲み込むという言葉が忘れられない。
けど言わせて。
初めてヒュー・ジャックマン(なんかヒーローなイメージを勝手に持ってた)が嫌なやつに見えたの。何にもわかってないんだね、と。あなたは見たいものだけ見てるんだね、と。
でも人が何かに気づく時は、何かが起こってる最中とは限らない。
落ち着いた時に納得のいく気づきがあることもある。
監督がメンタルヘルスの問題は口にし辛いけど、もっと話していくべきである、というようなことを仰っていました。
家族間のことは特に外からは見えないもんな。そして第三者が関わることの大事さも学んだ。