東京湾炎上

6.7/10
合計16件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   100分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   大野靖子
劇場で   07月12日 1975
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東京湾炎上 プロット

東京湾内で20万トン級のタンカーを占領した6人のシー・ジャッカーたちと乗組員、最悪の事態を避けようとする日本政府との攻防を描く。原作は田中光二の「爆発の臨界」。脚本は「沖田総司」の大野靖子と「ノストラダムスの大予言」の舛田利雄、監督は「紙芝居昭和史
黄金バットがやって来る」の石田勝心、撮影は「ノストラダムスの大予言」の西垣六郎がそれぞれ担当。

東京湾炎上 俳優

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東京湾炎上コメント(5)

gfqchx
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爆発炎上シュミレーション映像より酸欠ガスで死んだ大勢の死体映像が凄い。
機関銃で撃たれてめっちゃ血が出る。
タンカーのスケール感を感じる。
搾取され飢餓で苦しむアフリカの怒り。
この時代からテロリストの話か。
石油コンビナート空爆爆発炎上の特撮映像が迫力
アフリカ人テロリストの中に一人水谷豊
銛で串刺しになる壮絶な最期
仮面ライダーと女のロマンスは別に要らん
ライダーが思ったほど活躍もせず、蛮勇をみせた乗組員がことごとく死んでしまう等けっこうリアルな展開
Xssgnopkmih
Xssgnopkmih
東京湾に入る巨大タンカーが環境テログループにシージャックされる。
テロリストの要求は石油備蓄基地の爆破で、できなければタンカーを爆破、東京を壊滅されるというもの。
もし実行されれば、という特撮映像が多く、おまけに犯人をだます材料にも使われる。
主役の藤岡弘は活躍しない。
Fiaeulepulteabs
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『日本沈没』から続く、東宝特撮パニック映画の一作。
前々から見たいと気になってた本作。
やっと機会あって初鑑賞したのだけれど…

原油を満載した超大型タンカーがアフリカ諸国のテロリスト一味にシージャック。
鹿児島にあるコンビナートの爆破とTV中継を要求。
拒否すれば、タンカーを爆破させて東京湾を炎上させる…。

パニック映画と言うより、アクション映画。
話も面白味ある。

政府が取った秘策。それは…
鹿児島のコンビナートの爆破を特撮で撮り、それを本物の中継としてテロリストを欺く…というもの。
本物の映像として見せなければならない重要シーンなので、特撮はかなりのハイレベル。
爆破や精巧さは、迫真で見応えあり。

本編は、タンカー乗組員たちと政府とテロリスト一味の駆け引き。
息詰まるハラハラ、ドキドキ、スリリング!と言いたい所だが…
所々サスペンスが盛り上がった部分もあったが、全体通してみると、今一つ…。
サスペンスもアクションもちと緩い。
藤岡弘、が改造人間でなくともアクション・ヒーローとして戦うのかと思ったら、それほどでもなく…。
他の乗組員たちも果敢にテロリストに立ち向かってるように見えて、運が良かっただけ。
テロリストたちも威圧感に欠け、それに拍車をかけるのが、都合よく喋れる片言の日本語。
一応日本人という設定だが、水谷豊が黒塗りメイクでテロリストの一味という設定も無理がある。
テロリストたちの動機も(英語で)力説するも、全員が黒人で今だったら人種問題で叩かれそう。
政府の対応や偽爆破のからくりのバレ方も何だかお間抜け…。
テロリストたちもお決まりのように仲間割れ。
主人公たちも政府もテロリストたちも、生温い…。
それから、藤岡弘、演じる主人公と恋人のシーンは全カットしても良かった。
それ以上にカットして欲しかったのは、OPの歌謡曲…。

ハリウッドだったら…と、つい思ってしまった。
やはり昔も今も、日本ではこの手のパニック・アクションは不得意なのか…?
否!
同時期に『新幹線大爆破』という邦画史上屈指の傑作パニック・アクションがあり、出来ない事はない。
ただ、力量の問題。
dkertrz
dkertrz
ネタバレ! クリックして本文を読む
初期稿の段階では、原作『爆発の臨界』通り主人公とヒロインは離婚寸前の夫婦。事件の真相を追う新聞記者はヒロインの兄……と、実作品ではバラバラになってしまった3つの視点に共通項が設定されていました。ちなみにクライマックスに唐突に出てくる特殊潜水服も、ヒロインが開発に携わっていたもので、そのために主人公がその存在を知っていて持ってこさせるという展開だったのです。

ところが、丹波哲郎が船長として出演することが決まったあたりの脚本から、船長の出番が増えたあおりで前述の関係性は消滅。そのためドラマとしてはチグハグな印象が残ることになってしまいました。

しかし、特撮のすごさは必見でしょう。
gqvkrii
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東宝のパニック映画の系譜をまとめるとこうなる

日本沈没 1973年
ノストラダムスの大予言 1974年
東京湾炎上 1975年
地震列島 1980年
首都消失 1987年

毎年のように製作されていた東宝の戦争映画シリーズは1972年の海軍特別年少兵で終わった
しかし特撮部隊が活躍できる作品は、実質的には1969年の日本海大海戦で終わっていたのかも知れない
1970年軍閥、1971年沖縄決戦、1972年海軍特別年少兵では、特撮部隊は必要とされなかったのだ
過去作品の戦闘シーンを使い回してことが足りていたし、特撮技術も進歩はなく、取り直してみたところで過去作品の映像と変わり映えしない結果になるのは明白だった

東宝の特撮部隊は、戦争映画と怪獣映画の大きくわけて二つの路線があったのだが、その一方が無くなってしまったわけだ
怪獣映画もブームは過ぎ去った
それでもなんとか怪獣映画は1974年のゴジラ対メカゴジラまで持ちこたえた

動員数もどんどん低下し、製作予算もどんどん低下する一方
特撮に冬の時代が訪れたと言ってよい

そこに救世主が現れた
折からのパニック映画の到来だ
1972年のポセイドン・アドベンチャーが切拓いた新ジャンルで、その後何作も作られてどれも良くお客がはいった

これなら特撮が大活躍できる
特に東宝特撮が得意とする大破壊や大爆発が目玉になるのだから
では洋画の二番煎じでない日本独自のパニック映画とは何か?それが必要だ

そこに日本沈没という空前絶後のウルトラ級のベストセラーが現れたのだから、これ以上のチャンスはない!
円谷英二の亡き後をついだ中野特技監督は、潤沢な予算も得て、1973年の日本沈没の映画化において大いに腕を振るった
東宝特撮此処に在り!東宝特撮は健在なり!
それを世界に示してくれたのだ

その翌年の1974年には、今度はノストラダムスの大予言というこれまた大ベストセラーがでた
これもまた日本独自のコンテンツでありながら、輸出まで期待できる
これも特撮部隊は大いに活躍して興行成績も良かった
近年鑑賞が大変困難なのが残念

では、その後は?

これが続かない
本作はそんな中で製作された作品だ

東京湾一面が炎上し、首都圏2000万人に危機が迫る!
確かに恐ろしいパニックだ
しかし小粒感は免れない
それは海外でも同じで、パニック映画の弱点は、パニックのネタがすぐにネタ切れになってしまうことなのだ

1976年のパニックインスタジアム、1977年のブラックサンデーは奇しくも同じくテロリストにパニックの原因を求めている

だから、本作の原作選定は間違ってはいない
ブラックサンデーなどは巨大な飛行船に題材を求めたのは、本作撮影の巨大タンカーが与えた影響かも知れない

しかし映画化する能力に不足があったのだ
脚本が圧倒的に良くない
もっともっと面白く出来たはず
翻案のレベルが低過ぎる
テロリストの主義主張など、そんなものはどうでも良い
ヒッチコックの言うマクガフィンなのだから
そして主人公の彼女と主題歌も意味不明
これらを全カットして90分に編集した方がずっと良くなっていただろう

それでも特撮でテロリストを騙そうとする根幹が面白いので何とか最後まで楽しめる

対策本部に千代田映像の営業車で乗り付ける、若林特技監督のシーンが楽しい!
役者が中野昭慶特技監督そっくり!服装まで同じ!
特典映像の特撮の撮影中に中野特技監督が着ていた服装そのもの

テロリストに観せる本番放送シーンでも、対策本部長から、さすが特撮の若林監督ですなあ!と誉められて頭を掻くシーンも愉快!

実際、特典映像での中野昭慶のインタビューによると本人に出演要請があってその気にもなっていたが、特撮のほうが忙しくてとてもそれどころでなくなったという
千代田映像は、実際の東京映像のもじり

高層ホテルの一室に軟禁されている映画関係者の一人が「俺が撮った地球1999年の映像だ!」
と話すシーン
あれはノストラダムスの大予言の舛田利雄監督のつもりだろう
そう思うとなんとなく似ていてこれも愉快

肝心の大爆発シーンは、流石の出来映え
爆発の中野昭慶が渾身を込めた、爆発シーンの集大成で大いに見応えがある
怪獣映画や、ウルトラシリーズで石油コンビナートが大爆発炎上するシーンは数多いが、これを上回る迫力がありかつリアルな特撮の映像はない
その後何度も他作品で流用されるのも当然だろう

現代なら爆発エフェクトのCGで、同様のものは幾らでも作ることができるだろう
しかし本作の爆発シーンのような熱を感じられるものではない
どこか嘘ぽさがある
見た目の映像クォリティはあがっていても、その迫真性が画面にないのだ
クリストファー・ノーラン監督がこだわっているのはそこなのだと思う

本作はやはり失敗作と言わざるを得ない
ただ特撮部隊は頑張ったことは評価すべきだ

しかし1977年スターウォーズが公開される2年前
日本の特撮にはそれに対抗する特撮技術も、備えも体制もなにも無いまま黒船を迎えたことがハッキリと分かる

ガラパゴスの進化の行き止まりにいたのだ