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スピードを盗む男 プロット イギリス 03月30日 1957 劇場で
虹を掴む男 プロット アメリカ 10月30日 1950 劇場で
虹をつかむ男 プロット 日本 12月28日 1996 劇場で
ホゾを咬む プロット 日本 12月02日 2023 劇場で
舟を編む プロット 日本 03月01日 劇場で
ノートルダムのせむし男(1923) プロット アメリカ 10月03日 1924 劇場で
虎の尾を踏む男達コメント(7)
既にこの時点で黒澤明節とも言える味わいが濃く有ります
義経の顔をなかなか見せず、弁慶が許しを得るシーンで初めて写す計算された劇的な効果
エノケンをビエロとして配して、外形上は伝統的でありながら、西洋オペラ的な演出スタイルを施しているところは素晴らしく現代的です
終戦前後のゴタゴタの中で撮られた作品とはとても思えません
これぞ黒澤明の作品と言うべき傑作です
DVDで鑑賞。
黒澤映画の中でも、特に異彩を放つ中編。
歌舞伎の演目として有名な「勧進帳」を題材としていますが、オリジナル・キャラクターに扮したエノケンのおかげで、義経一行が醸し出す哀しみを帯びた雰囲気に可笑し味と滑稽さが加わっており、コメディーとして充分に楽しめる作品になっているのが特徴。野外ロケもありましたが、殆どがセットで撮影されていて、舞台劇を観ているような感覚になりました。
大河内傳次郎の弁慶が硬派で堂々としているのに対して、エノケン演じる強力の動きがとても軽妙でコミカル。そのアンバランスさが絶妙で、かなり笑えました。後の「乱」での、一文字秀虎と狂阿弥の関係に似ているような気がしました。
クライマックス、安宅関の場面。何も書かれていない勧進帳を弁慶が読むスリルもありましたが、やはり義経に対する彼の一本気な忠誠心が涙を誘いました…。それを見た役人の富樫が、義経一行だと気付いていながらも、関所通過を許すところに、人間本来の心の美しさが垣間見えるようでした。
後々彼らが辿る運命を知っているだけに、ラストシーンに寂しさが漂っていて、深い余韻が残りました…。
※鑑賞記録
2018/02/11:DVDで再鑑賞
・ラストいいなぁ