グンダラ　ライズ・オブ・ヒーロー

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Don't trust anybody！
Stay out of other people's business"
You'll survive.
映画のオープニングクレジット.. マーベルコミックスの映画かぁ～ぁ、久しぶりって、でもチョット待ってくださいよ。スーバーマンの胸にあるはずの "S" の文字がない！　アレ～ェ？　他のヒーローたちもどこか変、なんてね？　　そして最後に "BUMI LANGIT" のロゴが... これってインドネシアの映画じゃなかったっけ⁉　そんな事は、放っておくのが賢明ってもんで...

父親を目の前で殺され、母親は"直ぐに帰ってくるから" と言い残し、独りぼっちの少年サンチャカ... 雷が怖くて、さびしんぼうのサンチャカの一人では到底生きてゆけない場所.. スラム街の少年たちからの惨い仕打ち、容赦がなさすぎ～っ！　窮地を救ってくれたスラム街のサバイバーであり、"南東部のどこか"にある安全な避難所を見つけようとする年上の少年アワンとの出会いが、まだ幼さの残るサンチャカが悲惨な地、情けなんて微塵も存在しない容赦のない街で生き抜くためのマーシャルアーツと厳しい処世術を教えられる... その一つの言葉は、人が持つ大切なこころ、人情を否定する "他人にはかまうな！" を残し、彼との無情な分かれが... そして... 母親が 何時かは帰ってくると信じていた思慕とそれとは180度違う実の母親から見捨てられた憎しみを抱えながら.....
とにもかくにも二人並んで武道の稽古シーンに思わず感動しちゃいました◎

成長したサンチャカは.....　　　　お兄ちゃんか？　オッちゃんか？　そうです。ただの人になっていたのです⁉

What are you listening to?
Nothing.
Your head on it.
They're broken.
Why are you wearing it?
So people don't talk to me.
ある家族との運命的な出会いが、彼に眠っていた正義のこころを呼び起こし、スーバーパワーを甦らせる。

I love the way you contradict softness with cruelty.
That's a misperception. Softness does not contradict cruelty.
映像のクオリティの高さ... 完成されたギミック... マーシャルアーツの神髄「Ong-Bak」と並ぶアクション・シーケンス... 悪の権化は悪の権化らしくビランに徹し、彼サンチャカは親子愛をこころに秘めて、無下に虐げられる弱い人のために立ち上がる、サッパリとした分かり易い勧善懲悪でストレートなストリー展開。 　どれをとってもピカイチ⁉

前置きの多いスーバーマン、後悔ばかりのスパイダーマン、暗いだけのバットマンが総出演の映画「アベンジャーズ」フランチャイズにノッペリ、ドップリ浸かっていらっしゃる御仁には到底分かるはずもない... 耳を切り、こん棒で殴り、道に落ちたご飯もそのまま食べさせる描写を平然と描いている。　いたいけな子供に対する非道・冷酷無比の視覚化であり映画化した無謀な挑戦に対して、映画「グンダラ　ライズ・オブ・ヒーロー」に乾杯！　ハリウッドのオトボケ映画に飽き飽きした方向き専用ブースです。

Do you understand ancient Javanese, Ganda? Well I do. It said, "The
most dangerous foe of men." What does it mean? Do you know? The
hidden truth.

"That is mankind's most dangerous enemy"...
後半にかけて、これからどうなるのかと思っていると、悪の組織からの刺客たち怪人たち、"現る！！"。　いきり立ちそうになる感情を敢えて抑えて見ていると... 独特な構えのカンフー怪人、青龍刀をさらに大きくした太刀使い怪人、足が異常に長いカポエラ女怪人は見ることを許せても奇声を発してかかってくるヘンテコ "GOGO夕張" が登場してきたあたりから、この映画があやしくなっていく... 怪人と思っていたのがただのコスプレ愛好家の普通の人。　アクション・シーケンス自体が前半の大勢をぶちのめす爽快感溢れるものから、怪人が次から次へとスピーディーに絡み、激しい戦いになると思えば、真逆に1対1のショボイ、コスプレ怪人のような普通の人との格闘となり、しかも怪人が倒されたのかという決着なんて見せず、分からず、中途半端に何処かに怪人は雲隠れしてしまう尻切れトンボのいい加減さ...　　　　　怒りを込めて... 　　　何ですかこれは⁉
映画も残り時間20分をきってからは、取って付けたような意味不明などう見ても時間を気にした映画自体を端折っている解決方法を持って、いつの間にか事件は解決し、そして何よりも超がつくほどの恐ろしそうな "大怪人、登場！！"... となるところでブッツリ・ "The End" とは.. トホホッ

Wise man told me the one thing that never lasts long is peace.
仲間のオッちゃんから "I'm ashamed to be Indonesian." と言わせるほど、ダッサい手作りスーツで戦っていたサンチャカこと "lightning bolt" スーバーヒーロー・グンダラ... それなのに大ラスに自ら "Thanks for the costume." という程、かっちょ良いヒーロースーツって、そんなの無し、本編ではなく、今さら見せるなんて意地悪すぎぃ ―― ！　　　そういうことね。　続編てっか？

DC、マーベル、Valiantに続き、第4のコミックス・・・ "BUMI LANGIT"登場。　しかもアジア発のコミックス
世界有数のファンタジー映画製作者ジョコ・アンワル... 彼は高々2億2千万円程の低予算で映画「グンダラ・・・」をこの世に誕生させ、また、Sci-Fiドラマ「宇宙家族ロビンソン」のようにフライデーが "DANGER WILL ROBINSON DANGER"と警告し、「タイムマシーンにお願い」ではスコット・バクラ演じるサム・ベケット博士が "Oh Boy ! " と嘆いて次週に話を持ち越すように、見ている者がどうしても次週が気になってしまう心理をうまくついた終わり方をこの映画でもフォローしている。だからラストは訳の分からないブツ切り感を思わせる終わりになったという事ね💓

2025年までこの映画の続編を含め数本、 ブンミラゲットスタジオのキャラの映画を製作する予定と伝え聞く... さすがパニック映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」を配給した "Well Go USA Entertainment" のなせる業と言えるかもしれない。