いのちの紐 プロット

自殺者救援施設に睡眠薬自殺を図った女性から電話がかかってきた。宿直のアルバイト学生はなんとか命を救おうと対応するが……。ポラック監督デビュー作の異色のヒューマンドラマ。

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いのちの紐コメント(1)

cioazbe
cioazbe
ライフ誌に掲載されていた、シャナ・アレクサンダーの実話をベースに2008年に亡くなった『ザ・インタープリター』『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』のシドニー・ポラックが長編映画初監督作品であり、1966年のアカデミー賞では2部門にノミネートされた。

シアトルの自殺防止協会での会話劇が舞台となっており、主人公は自殺防止協会でボランティアをしていた大学生のアラン。このアランを演じているのが1963年の映画『野のユリ』で黒人俳優として初のアカデミー主演男優賞を受賞したシドニー・ポワチエである。

そんなアランが留守を任されていて、たまたまかかってきたインガという女性からの電話をとったことから、物語が展開される。

他の電話よりも様子がおかしいと思ったアランは「睡眠薬を飲もつもりではないでしょうね?」と訊ねるとインガは「もう飲んだわ」と答えたことで、アランは大慌て。あくまでボランティアであって自殺をとどめさせる方法もわからないし、すでに睡眠薬を飲んでしまっているから、本当にどうしたらいいかわからない。

1960年代では、今のように逆探知がすぐにできるような環境ではなかった。電話を切られてしまってはもともこもないということで、アランは頭の中をフル回転させて、時には冷静に、時には熱心に、時には丁寧に…あらゆる話術を使ってなんとか居場所を聞き出そうとするが、全く居場所を言う気配もなく、世間話や自分のこれまでのことを話し続けるインガ。

発見が遅れてしまっては、インガが死んでしまうため、とにかくアランは必至に会話から居場所をつきとめようとする。この緊張感はシドニー・ポワチエの汗の量が物語っている。

この映画の難点は、インガというキャラクターを回想シーンを盛り込むことで、見せすぎているという点だ。近年で言えば2018年のデンマーク映画で『THE GUILTY ギルティ』という作品があったが、こちらは極端に電話の相手は全くみせないのだ。とにかく会話の中で観ている側に人物像を想像させるという手法を巧みに使っていて、観ていても飽きなかったが、今作はインガのシーンが長すぎて疲れてしまう。声とエピソードだけで人物像を想像させて、ラストにだけ映るという構図であった方がよかったのではないかと思う。

しかし、シドニー・ポワチエの演技はよって演出されるとてつもない緊張感を味わうことができる映画であることは間違いない。