ミリオンダラー・ホテル
プロット
ドイツ・アメリカ合作
04月28日 2001 劇場で
ベイビー・ドライバー
プロット
アメリカ
08月19日 2017 劇場で
ベイビー・ブローカー
プロット
韓国
06月24日 2022 劇場で
ゴーン・ベイビー・ゴーン
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
バイ・バイ・ベイビー
プロット
イタリア
01月20日 1989 劇場で
ベイビー・イッツ・ユー
プロット
アメリカ
10月03日 1987 劇場で
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ミリオンダラー・ベイビーコメント(20)
救いのないストーリーへと変化した。
しかし、ろくでなしの家族に囲まれて過ごす人生では味わう事が出来ない人生を自ら選択し、最高のトレーナーと出会い、散っていった彼女は決して不幸ではなかったと思う。
素人だった女ボクサーが、世界チャンピオンを目指し、順調に勝ち進んでいく爽快なシーンを見ながら、これで終わるわけないよなぁと疑問を抱きました。
暴力描写や流血たっぷりですが、それ以上に重い描写があるんで、人生に苦労した成人におすすめです。
前半部のいわゆるスポ根シーンは女性ボクサーが這い上がるという内容で、ボクシング✖️クリントイーストウッドの相性もまた良いなと思った。
その節々で家族、母が出てきて、子が思ってもみない活躍ぶりに勝手に家をプレゼントされて逆に母の境遇も分かるわーって思ってた。
またここらへんでは何がミリオンダラーベイビーなのかあまり分からなかった。
そして後半部、最終ボクシング相手の凶弾に、リングを反則的に倒れてしまう。そこから、入院生活が始まり足の切断を余儀なくされてしまう。
それを葛藤に生きるのか死ぬのか、マギーの師であるクリントが助けるべきなのか、よもや殺すべきなのか、家族に財産を分けるべきかそうではないのか、
それぞれの苦悩と葛藤が交差していき最終シーンに向かう。
彼女自身がミリオンダラーベイビーになった今、幸せとは何なのか、誰にとっての幸せなのか。
非常に考えさせられるし、胸に染み入る物語だ。
「ミリオンダラー・ベイビー」で老トレーナークリント・イーストウッドが手にしていた小さな詩集。皆さんもお気づきになりましたか?
映画が終わって、しばらく茫然としていましたがとても気になったので買って読みました。
W ・B イエーツ (アイルランド)
「湖島イニスフリィ」
さぁ 立ち上がり イニスフリィへ出掛けよう
そこには粘土と小枝で小さな小屋を建てよう
そこには九畝の豆畑と蜜蜂の巣箱を作り
蜂が飛び交う林間で一人暮らすとしよう
湖島では 少しは安息が得られよう
朝霞の立つ処にもコオロギのすだく処にも 安息は雫となってゆるやかに訪れるから
湖島では 夜半は隈なく微光に包まれ 真昼間は紫の光に輝き 夕暮れは紅雀の翼で埋め尽くされる
さぁ立ちあがって出掛けよう
昼夜を分かず湖水の波のひそやかに岸辺を洗う音が聞こえるから
車道や灰色の歩道に立っても
胸の奥処に 岸辺を洗う波の音が聞こえる
【中林孝雄・良雄 訳】
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病室を出て行った老トレーナーの背中が思い出されます。胸が痛いです。安らぎあれと、祈るほかありません。
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イーストウッドはイエーツが好きなようですね。
「マディソン郡の橋」や「インビクタス」にも彼の詩が登場します。
この映画はトレーナー(厳密には違うが)のクリント・イーストウッド側の視点から主人公の女性ボクサーを描いたモノ。
「ロッキー」や「クリード」のようなお祭り騒ぎ的展開のない地味な作りだが、前半の主人公による連勝シーンは楽しい。逆に後半は辛い・・・これがこの映画の構成による勝利だと思う。
見終わった後心底残る作品になっている。