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家族の絆 プロット アメリカ 02月16日 1985 劇場で
わが家の犬は世界一 プロット 中国 04月30日 2005 劇場で
家族の肖像 プロット イタリア・フランス合作 02月11日 2017 劇場で
家族の気分 プロット フランス 09月20日 1997 劇場で
家族の風景 プロット 日本 07月18日 2015 劇場で
1640日の家族 プロット フランス 07月29日 2022 劇場で
犬神家の一族コメント(16)
加藤武の「よーし、分かった」は健在(笑)石坂浩二も年齢を感じさせない。今回の犯人は珠世だと私は睨んでいた。と思ってたらこれ、脚本まで全く一緒なんかーい!
ということは、30年前のキャストと今回のキャストの演技合戦でしかないやん。総じてやはり30年前の勝利かな。重厚さが違う。ぶっ潰しは三谷幸喜と深キョン(笑)
時代もあって30年前の作品ほどの衝撃はないものの、これはこれで結構楽しめます。とりわけ私のような横溝正史世代には。
市川崑監督×石坂浩二主演版金田一耕助シリーズ第6作。
角川映画30周年記念作品。
1976年版を市川崑監督がセルフリメイク。当時と同じ脚本を使用し、金田一耕助役を再び石坂浩二が務めたことで話題になりました。加藤武や大滝秀治がオリジナル版と同じ役どころで出演していて、今となっては嬉しい限りでございます。
と言いますのも、本作が初めて触れた市川崑監督による金田一物であり、人生で初めて観た「犬神家の一族」だったからです。私が初めて観た金田一物は、稲垣吾郎主演のシリーズでした。その第1作も「犬神家の一族」でしたが、残念ながら観逃してしまいました。ですが、第2作「八つ墓村」、第3作「女王蜂」、第4作「悪魔が来りて笛を吹く」を観て、私にとってのミステリーやサスペンス好きの原体験となりました…。
それはさておき、当時知っていた「犬神家の一族」の知識と云えば、佐清が白いマスクを被っていることや、両足が湖面から突き出しているシーンがあることくらい…。当然犯人も知らなかったので、まっさらな頭のまま、祖父と一緒に奈良県庁の近くにあった今は無き映画館で鑑賞しました。
「仲代達矢の目ぇ怖過ぎやろ~」から始まって、光と影を巧みに使った映像表現の鮮烈さ、ドロドロとした人間関係から浮かび上がる怨念と私利私欲、恐ろしくも儚くて美しい連続見立て殺人、殺伐とした中に一際輝く佐清と珠世の真実の愛、その中をまるで天使のように駆け巡って行く名探偵・金田一耕助の活躍…。それらが、絢爛豪華な絵巻物のように、目まぐるしくスクリーンに展開されて、圧倒されました。
今まで観たことの無かったビジュアルの新鮮さにショックを受けると同時に、陰惨極まる事件の裏に秘められた哀しい愛の物語の行方に、画面から目を離せなくなりました…。作品全体を包む切なさに、強く胸が締め付けられる想いでした。これが“日本映画史上最高のミステリー”の称号の所以かと、当時中学1年生だった私は痛烈に実感しました。
その後オリジナル版を鑑賞して、本作より断然名作度が高いなと思いました。フィルム撮影だからこその質感と云うか、粒子の粗さが独特の味わいを与えていて、不気味さを演出しているなと感じましたし、横溝作品が持っている独特の雰囲気を損なわず、上手く画面に表現しているなと感じました。
市川監督のような巨匠でも、リメイクはオリジナルに勝てないんだなぁ、と…。それでも、挑戦のスピリットは尊敬に値するものだなと思いました。セルフリメイクが多い印象ですが、自身がつくり出した高い山を乗り越えて、更なる高みを目指そうとする職人気質のようなものを感じ、心が震えました…。
古い方も見た事はないので、初めてで楽しんで観られたが、取り立てて面白いストーリーでもなかった。