つつんで、ひらいて

6.8/10
合計13件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   94分
言語   日本語
地区   日本
俳優   菊地信義   水戸部功   古井由吉  
劇場で   12月14日 2019
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つつんで、ひらいて プロット

「夜明け」の広瀬奈々子監督が、ブックデザイン界の第一人者・菊地信義を追ったドキュメンタリー。ブックデザイナーの菊地信義は独立から40年、中上健次や古井由吉、俵万智、金原ひとみらの著作1万5000冊以上の装幀を手がけ、日本のブックデザイン界をリードし続けてきた。インターネットが日常的になり、デジタル全盛の時代にあって、紙の本にこだわり、紙と文字を触りながら手作業で一冊ずつ本をデザインする菊地の指先から、印刷、製本に至る過程を見つめ、ものづくりの原点を探っていく。是枝裕和、西川美和の下で助監督などを経験し、「夜明け」で監督デビューを果たしたばかりの広瀬監督が、2015年から3年間かけて撮影し、完成させた。2019年・第20回東京フィルメックスでスペシャル・メンション受賞。

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つつんで、ひらいてコメント(7)

nbenvzw
nbenvzw
一万五千冊の本を装幀してきた菊池信義さんのドキュメンタリー映画である。ドキュメンタリーなので、終始淡々とすすむ。そのなかで沢山の示唆に富む言葉が語られ、それがとても深く心に刻まれた。
私の1番の見所は、古井由吉先生が何度も登場するところ。インタビューの途中でパイプに火をつけ燻らせる。その煙がなんとも心地よい。途中にでてくるあの本もこの本も読んだ。特に古いものはほぼ全部読んだ本である。逆に最近は読めてないのだろうなあ。反省。
zgykigg
zgykigg
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一冊の本を作るのに関わる人の情熱を感じられてる良かった。
mthazq
mthazq
本の包装の話だが、奥が深かった。
xprugs
xprugs
読むときは文庫になってから!と貧しかった子供時代に心に決めてから数十年。とにかく、豪勢な装幀を施した新刊本には縁がなかったのだ。そんなに興味ないなら見るなよとお叱りを受けそうですが、実は印刷関連の職に就いていたこともあって、とても興味深かったのです。

いまの時代、パソコンやスマホでも本が読めるので、将来的にはこうした職業の方も少なくなっていくような気がします。基本的に菊池信義さんは文学の書籍に文字だけの装飾をするのが信条。表紙の紙の質だったり、帯と表紙の合わせ技だったり、明朝体の文字を使った書籍デザイナーなのです。

かつては活版印刷だったものが、オフセット印刷となり、印刷技術も多様化した20世紀。16折り印刷から製本に移され、やがて表紙がつけられる。そうした印刷の流れも撮りながら、たまに手作業も必要となったりする美術装幀。なにしろ菊池さんがブックデザインに興味を持ったのが、タイトルが金箔押しされた本だったのです。箔押しや、トレーシングペーパー、和紙のような特徴あるもの、さらにDIC色見本のこだわりとか・・・色々。1万5千もの本を世に送り出しているのだから凄いです。

なんだか本を読みたくなるというより、美術装幀された高価な本を書棚の一段くらいにぎっしり埋めて飾っておきたくなるドキュメンタリーでした・・・
lklcvuw
lklcvuw
装幀は本の顔を作る作業だ。書店で本を選ぶとき、一番最初に目にするのは著者の文章ではなく、装幀デザイナーの手掛けた装幀だ。装幀一つで何百ページある本の内容を伝え、興味を持たせるか。そこには匠の技とこだわりが詰まっている。菊地信義氏は、手作業でデザインを作り上げている。手作業ゆえの自由な発想で斬新な本のデザインをいくつも手掛けてきた。本には著者の文章だけではなく、装幀デザイナーの表現もまた詰まっているのだと教えてくれる作品だ。
広瀬監督のお父さんも装幀の仕事をしていたらしい。そんな彼女が「受注仕事」における表現とは何かについて質問するシーンが印象的だ。その質問は、監督の声もひときわ大きく録音されているように思ったが、おそらく監督が一番聞きたかったことなのだろう。装幀は誰かの依頼を受けて初めて仕事が成り立つ。そこに自分の主張はどこまで入っているのか、そもそも「自分の表現」とは何だろうかと考えさせられる質問だった。必ずしも自分の作りたいものばかり作れるわけではない映像作家として、きっと似たような悩みを抱えているのだろう。