映像作家とミュージシャンのコラボレートした映画の祭典「MOOSIC LAB 2019」の長編部門で最優秀女優賞などを受賞した大人のラブストーリー。結婚して夢をあきらめた主人公とかつての恋人が再会し、久しぶりに過ごす時間を通し、やがてそれぞれが戻らない青春と決別する姿を、音楽グループ「東京60WATTS」の楽曲にのせて描く。結婚を機に映画監督という夢をあきらめ、北関東に移り住んだ立夫はある時、学生時代の恋人・満里奈から連絡を受けて数年ぶりに東京へ行く。そこで満里奈とのひと時のアバンチュールの時間を過ごし、かつての仲間とも再会する立夫だったが……。主演は、俳優のほか映画監督としての顔ももつ森岡龍と、「恵比寿マスカッツ」のメンバーなどでも活躍する川上奈々美。監督は、いまおかしんじ作品の音楽などを手がけてきた下社敦郎。
東京の恋人コメント(10)
まずは東京60ワッツの曲、良かったです。拍手~
ドラムのシャッフルビートが心地よく、たまに入れるシンコペイトが決まっています。ギターとベースが脱退してしまっていますが、その気持ちがわかりました。
やはり、bloodtailさんの言うとおり、主演の女優さんが良かったです。できれば、bloodtailさんのレビューを読まずにみたほうが良かったと後悔しています。余計な先入観なしに見たかったから。
とことん付き合ったからこそ言える「懲役18年」っていうのいいなぁ、と思いました。
ひとつダメ出しするとすれば、嫁さんの親族会社なのに、出張と嘘つくところでしょうか。
確かに過去の写真やビデオの点は「火口のふたり」のパクリにも思えます。
ビデオメッセージは別れてから間もない頃のものでしょうが、タイムカプセル的でもあり、恨んでないってことがよくわかりました。
ラジオパーソナリティーの声が長く続く終わりは何かなつかしい邦画(風の歌を聴け???)を彷彿とさせて、青春を感じました。
かみさんが「今夜は実家で夕食とってそのまま泊まるから、エロDVD見放題よ」って言われたらやっぱり「見ねーよ」としか言えませんよね。
勝手に罪悪感が湧き上がってました。
男優の演技が若干、舞台ぽかったのと、無駄なシーンが多かったのがちょい気になる。
女優さんの演技は上手でスケベでした。
音楽も初めて聞くのばかりだったけど好みで良かった。
、、だめ、、LINEしちゃだめだ!嫁がおるんや!
真面目な話、この川上奈々美の演技力には脱帽。で、これがマジぼれするくらいに魅力的な訳です。
映画脚本家になるつもりだった男は、かないそうに無い夢から逃げる様に恋人を捨て、故郷に帰り別人と結婚する。元恋人からのメッセージに呼び出されて東京で再会しムニョムニョになる話。
川上奈々美演じるまりなのタツオへの一途な想いが、ジワジワ切ないし、飾りっ気の無いリアルな演出が好き。
一番好きな女とは結婚出来ない
そう言われればそうかも知れない。若さゆえ、と言うと陳腐だけれど。今の自分だったらば、彼女の真意を汲んで上手く立ち回れたし、傷付ける事も無かったであろうに。などと感傷に浸ったりする映画どした。いずれにしても、川上奈々美が最大のサプライズ。自然体の魅力的な演技力に☆半分オマケw
良かった!結構!
お。思い出した。火口の2人。アレに似た感はある。あれより性描写は少ないけど。俺はこっちの方が好きです。圧倒的に。
ああわかるなあ、その未練たらしさ。なんだろうこの妙に共感する、甘く切ないこの昭和感。
いつまでも昔の女引きずってんじゃねえよ、お前から捨てたクセに、とは思う。だけど、思い出までは捨てられないんだよなあ。男はそんな未練を持ち合わせているもの。もしかしてワンチャンあんじゃね?と小狡い期待を持ちつつ再会し、案の定、昔に戻ったようなアバンチュールを楽しむ。大人の入り口の数年を過ごした二人は、直ぐに意気投合するし、どんな痴態だって平気なのだ。でも、もう昔の恋人同士には戻れないことを二人はわかってるし、望んではいない。そこが伝わってくるから切ないんだよなあ。
おまけに、森岡龍の肉体がだらしない。じつはそこがいい。あの弛んだ腹が、夢を諦め田舎で流される毎日を過ごしている30男を見事に体現しているのだから。
「あなたは懲役18年。あなたは他の女と幸せになってはいけません。」抱きしめたくなるほど可愛い台詞じゃないか。捨てられる女の惨めさなんてなく、矜持に溢れているよ。
音楽もまた、よくこの映画にあっていた。