シベリヤ物語 プロット

「コーカサスの花嫁」によって、日本にも知られたイワン・プィリエフのテクニカラーである。「素敵な花嫁」「トラクター仲間」「可愛い娘」等のオペレッタの他、「コーカサスの花嫁」以後のプィリエフ作品としては「地区委員会書記」「戦後の晩六時」等があり、その後、この作品が企画されたが、製作の開始までには約三カ年の日子が準備のため費されたといわれている。音楽のニコライ・クリューコフは、モスクワ音楽院出身で、ミヤコフスキー教授の門下であるが、彼はこの映画のためにチャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリヤビン、ショパン、リストらのシンフォニーおよび室内楽をはじめ古い民謡や舞踏曲などを巧妙に再構成している。撮影は「コーカサスの花嫁」のワレンチ・パブロフが担当しており、撮影に当ってはスリコフの名画が参考にされたといわれている。(なお、ロケーションには、アルタイ山脈や、バイカル湖、カムチャッカ半島などが収められている。)主演は「石の花」のウラジミール・ドルージニコフ、「コーカサスの花嫁」のマリナ・ラドニナであり、「トラクター仲間」でプイリエフに起用されたボリス・アンドレエフがこの作品でも重要な運転手の役を振りあてられている。なお、ナステニカにふんするヴェーラ・ワシリエヴーァはモスクワ劇場技術学校の三年生である。なお、この作品は一九四七年度のプラーグの国際映画コンクールで一等に入選しており、また同年度のスタリン芸術映画賞をも得ている。

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シベリヤ物語コメント(1)

Elchpepeas
Elchpepeas
戦争から帰還した音楽学生が、手の怪我でピアニストを断念、恋人の前から姿を消し、独り厳寒のシベリアに身を置き、結局は作曲家として自立していく姿を、時のソビエト連邦の国家的価値観で纏めた国策映画。ただ、その面の厭らしさを除けば、戦前の西ヨーロッパ映画に見られた男女の通俗的メロドラマの面白さがある。主人公に恋心を抱く村の娘と、彼女に片想いする運転手など人物の絡みも適度に処理されている。音楽映画としての楽しさもあり、特に酒場の場面などいい雰囲気を醸し出していていい。鉱山資源が豊かなシベリアをプロパガンダするソビエト国家の内情に、そこまで映画に組み込まないと制作できない裏側が何とも幼稚で可笑しい。それら含めて、ロシア音楽をメインに楽しめば退屈しない出来である。