カウガール・ブルース
プロット
アメリカ
10月29日 1994 劇場で
ポストマン・ブルース
プロット
日本
08月16日 1997 劇場で
オックスフォード・ブルース
プロット
アメリカ
06月13日 1987 劇場で
セントルイス・ブルース
プロット
アメリカ
07月15日 1961 劇場で
タクシー・ブルース
プロット
ソ連・フランス合作
01月19日 1991 劇場で
チキンハート・ブルース
プロット
アメリカ
06月23日 1990 劇場で
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キッドナップ・ブルースコメント(2)
ゲスト陣は豪華。最初は山下洋輔のピアノ演奏で驚かされるし、タモリのトランペットも聴くことができる。さらに、サングラスのイメージだけだったタモリの素顔さえ露呈している。写真家の浅井慎平の作風さえ知らなかったので、これが全てではないだろうけど、華々しさは全くなく、庶民的な映像だと言ってもいいのかもしれない。ストーリーはちゃんとした脚本がどこまであるのかわからないほどドキュメンタリータッチ。しかし、心象風景はあまり伝わってこない。
物語が淡々と進んでいくのです。
森田と舞ちゃんが旅をしていくのですが、その道中で突然出てきては、唐突に語り出す俳優さん。(いや、怪優さん?)その台詞は演技ではなく、アドリブじゃないかなと思うくらい自然体で、ストーリーとは無縁の会話なんです。小難しい話を淡々と語り合うタモリさんと俳優さんたち。まるでトーク番組のようにも見えるんだけど、それもまた違う。わけの分からない内容なんだけど、つまんないわけじゃないし、飽きたりもしない。
ただ、この人たちの会話には誰しもが幼少期に聞いたであろう『大人たちの会話』を連想させる。「正月に来てたおじさん、あんなこと言ってたな〜」と、ふと思い出す感覚だ。
これがこの映画の狙いなのかもしれない。
個性的な演技もそうだが、カット割も独特である。調べると、監督の浅井慎平はカメラマンだったらしい。そのせいか、断片的に情緒ある景色が映し出される。その感じがNHKの一日の放送終了後に流れる映像を彷彿とさせる。
なんというか、『小学生の頃、夏休みに真夜中まで起きてたら、たまたまテレビで見た映画』と説明したら、しっくりくるかな、と。
全編を通していえることは、タモリさんありきの映画だ。タモリさんにしか出せない雰囲気が映画全編から漂っている。また劇中で宴会場でタモリさんが歌うシーンがあるのだが、そのシーンには思わず感嘆した。
ラストシーンが凄かった。「は?ああ」って(笑)タモリさんっぽいな〜。でもわざわざDVDを入手してみるほどでもない。
人生で一度は見て損はない映画。見なくても損はない。面白くないけど、つまらなくもない。でも、いい意味で呼吸するように観れました。
多分、この手の映画は現在の映画会社が製作はしないだろう。
心地よい迷作映画でした。