エレファント・マン プロット

19世紀末のロンドンを舞台に実在した奇形の青年ジョン・メリックの悲劇の人生を、「イレーザーヘッド」のデビッド・リンチ監督が描き、鬼才リンチの名を世界にとどろかせた名作。見世物小屋で「エレファント・マン」として暮らしていた青年メリックの前に、ある日、外科医のトリーヴスという男が現れる。メリックの特異な容姿に興味を持ったトリーヴスは、メリックを研究材料にするため、自分が勤める病院に連れ帰ることに。何も話さず怯え続けるメリックを、周囲は知能が低いと思っていた。しかしある時、メリックが知性にあふれた優しい性格であることが判明するが……。日本では1981年に初公開。作品誕生25周年を記念した2004年にはニュープリント版、本国公開から40年を迎えた2020年には4K修復版でそれぞれリバイバル公開される。

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エレファント・マンコメント(20)

poprya
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滋賀県大津市の大津アレックスシネマにて『エレファント・マン<4K修復版>』を公開3日目に鑑賞。
約40年前、私が未だ中学生当時に大ヒットした際には、ホラー映画かと思って勘違いをしていて鑑賞せず終いでしたが、今回鑑賞することが出来て本当に良かったです。

そもそもは、怪物の様な特異な容姿から「エレファント・マン」と呼ばれ見世物小屋に入れられていた、実在したジョセフ・メリック青年(映画ではジョン・メリック)の数奇な悲しい生涯をモデルにした、人間の尊厳を問うマイノリティの半生を描く大人気戯曲があったそうなのですが、デヴィッド・リンチ監督は、アンソニー・ホプキンス演じるトリーブス医師が残した彼の回顧録に着想を得ながら、その戯曲とはまた違ったアプローチで映画化。

「切なさに胸が締め付けられる」というキャッチコピーにも嘘偽りのないほどに、実に切ない感動的な映画でした。

ジョン・ハート演じる素顔を隠して解き放つ純朴なメリック青年に扮した演技には心奪われるものがありました。

大女優ケンドール夫人役演じるアン・バンクロフトがメリック青年と一人の人間として心から交流を深める描写も良かったでした。

また、トリーブス医師が「私は見世物小屋の興行師ハイツと同じなのではないか」と自問自答したり、病院内の世界を見世物小屋と比較するなど、デヴィッド・リンチ監督が意識的に盛り込んだ、人間の尊厳を問うための構造的な仕掛けにも心揺さぶられました。

メリック青年が、目では見えない部分を想像力で補って作り上げた大聖堂の模型も、人間の尊厳や、或いは見かけからは垣間見られない内面をも真正面から見つめる暗喩として理解することも出来るでしょうね。

観客は少ないながらも、シクシクと泣いておられた若い女性客も居られるなど、日本初公開から約40年経っても実に色褪せない感動作品でしたので、決してホラー映画ではなく、人間の尊厳を描いた問題作なので、是非とも多くの人にも観て頂きたい傑作でした。

従いまして、私的な評価と致しましては、
人間の尊厳を問う問題作であり、40年を経た今も尚、色褪せない感動作品であり、傑作かと思いますので、五つ星評価的には、満点評価の★★★★★五つ星の評価が相応しい作品かと思いました次第です。
fzxuhfh
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公開当時、非常に話題になっていたにも関わらず怖くて見なかったものの、ずっと気になっていた。ジョン・ハートが普通の外見の俳優だと知ってホッとしたのを覚えている。見世物小屋の見世物として最低の暮らししかしておらず、最初はYes/Noも言えなかったエレファント・マンが、顔の造作の関係で上手くは喋れないけれど実は高い頭脳と気高い内面を持っていて、ドクターの家に招かれて家族の写真を見せてもらい、自分の唯一の宝物である美しい母親の写真を見せて、母親への思いを語るシーンは感動。病院に引き取られたエレファント・マンは隔離病室で暮らすが、病院の下劣な使用人が、お金を取って窓からエレファント・マンを見せるが、カーテンを引けば良いのに!と思う。
ちょっと気になったのは、結局エレファント・マンの内面の美しさを見抜き、普通の人間として扱うのは医師や一流の女優といった高貴な人たちで、奇異な外見を怖がり面白がるのは労働者階級、ということになっている点。
見世物小屋で働いている少年は、なんとデクスター・フレッチャー!
toxxuh
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とにかくショッキングで目を覆いたくなるシーンが何度もあった。
トリーヴスは最初は親身に寄り添いジョンを救おうとしたけれど、だんだんジョンを持て余していったように感じた。
ジョンがバイツに連れ去られた後は自分に「俺はよくやった」と言ってジョンのことを諦めてしまうし(私が若くて未熟だから誠実性に疑問を抱いてしまったのかも)ジョンは何度もトリーヴスをはじめ周りの人々のことを「マイフレンド」と呼んでいるけれどそれに同じ言葉を返すことはない。
ジョンからトリーヴスへ向けられていたのは友情というよりは同情であったと思う。
エレファントマンは同情は悪かどうか、ということを考えさせられた。夫人が言っていたように、もちろんバイツの元にいた頃よりは待遇はいいだろうが、実際は客層が変わっただけで見世物になっていることはやはり否定できないし、自由に外に出ることは出来ず、聖堂の全貌を自分の目で見ることもできない。他の人々が当然に享受している幸せとは程遠い。私たちがジョンのような人と接する時、どうしても相手は弱者であるという認識を持ってしまう。
それは目に見える障害を持っている人にたいしてだけではない。少しでも自分より不幸せで、それに悩んでいる人に対して、その大きさは異なれど相手が弱者であるという気持ちで接してしまうだろう。
果たしてそれは良いことなのか、悪いことなのか、私には分からなくなってしまった。結局、自分のできる範囲でしか彼らに寄り添うことができないからだ。彼らの幸不幸に責任を持つことができない。実際トリーヴスも、病室ではなく自宅の一室に住まわせておけばあんな目に遭わずに済んだと思う。そんな立場で中途半端に手を差し伸べることは正しいんだろうか。もちろんあのままバイツの元にいるよりはよかったけれど、でも本当の意味で幸せにはなれなかったからあの結末になってしまったわけだし……
でも駅で「I'm a human being !」って言えたのはトリーヴスが根気よく向き合ったおかげだよな、とか。でもそのせいで自分と他者の違いが浮き彫りになっちゃってまえよりつらくなったんじゃ、とか。考えても答えは出ないです。
そのような人たちに対してフラットに接することができればな、と思った。フラットがどういうものなのかというのが難しいのだけれど。
あと、終盤の劇場を観に行ったジョンは、演者と自分の差にきっと苦しくなっただろうなと思った。同じように自分自身を売り物にしているのに、仕事に対する誇りや、他者から向けられる視線は全く逆のものであるから。
あとは細かい部分に19世紀ロンドンの文化が詰め込まれていておもしろかった。手袋をしないで手術をするシーンや蒸気機関、王族女性が手を入れてたモコモコとか。
それに音の使い方が効果的だった。今も列車の音や水の音、時計の音などが耳に残っているし、病室に観客が押し寄せて酒を浴びせるシーンなどは、明るい音楽がどんどん高くなっていって息が苦しくなった。
あのシーン、嫌がる女たちとのキスでケンドール夫人との綺麗な思い出がどんどん塗り替えられていくようでめちゃくちゃしんどかった。
ストーリーは本当に重くてしんどくてトラウマになりそうなほどだけれど見てよかったなと思うし、映像作品としてもやっぱり素晴らしかった。あの残酷さとそれに伴う人々の高揚感は今の時代じゃ撮れないなと思う。
あとみんな演技が上手で素敵!ケンドール夫人との面会シーン、夫人が緊張しているのが一目で見て取れてあんなに表情を操れるのってすごいなって思った。
穿った見方かもしれないけど、ケンドール夫人も100%善意だったのか分からなくてこわい。
ジョンが話す言葉は全部明るい言葉ばかりで、つらいとか痛いとか絶対思っているはずなのに一言も言わないから、幸せです、ありがとう、とかも本心なのかなって考えてしまった。
uslhjd
uslhjd
「エレファント・マン」4K修復版で鑑賞

映画の前半、エレファント・マンの姿は
ほとんど映し出されることなく
暗がりに潜むシーンやカーテン越しのシルエットなど
まるでスリラーの様な緊張感。

この映画初見の人には、
画面に彼が映し出されるシーン自体が
一つのハイライトともなっています。

いわゆる19世紀末の産業革命後のイギリスの
街や大気の汚さ(公害や汚水)が
否応なく伝わってきるモノクロの画面。

労働者の過酷な労働状態や
貧富の格差もさることながら
人権意識が低かった19世紀末の様子と
エレファント・マンの気持ちなど御構い無しに
彼を利用しようとする人の心の醜さ
偽善的行為の連続に
いわゆる残酷シーンとは違う意味の
観ていて辛くなるシーンも多く
公開当時、10代だった私は映像的にも内容的にも
大きな衝撃でトラウマ映画でもありました、が

それでも、当時、観て良かった!!

なので今回も、
39年前の自分に会いに行く様な気持ちで
鑑賞しました。

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

今回特に心を惹かれたのは

エレファント・マンを見世物小屋から救い出した
アンソニー・ホプキンス演じるトリーヴス医師の心の動き。
初めてエレファント・マンを観た時の表情!
ワンカットでの見事な演技!

トリーヴス医師には最初、
医師としての人体への探究心や
功名心もあったかもしれない。
でも、この時の表情があったからこそ、
観ている方もトリーヴスの心を信じることができた。

なのに中盤、あることを看護婦長から忠告された時の
トリーヴスの少々そっけない対応に
人の心の危うさや移ろいやすさを感じた。

やがてトリーヴスが自身の行動を冷静に考えだす。
エレファント・マン
つまりジョン・メリックにとって
自分は善き人、良き友だろうか?

人の心は危うい。

最初から悪意を持って振る舞う人間はともかく
悪意はなくとも、その人の立場や事情によって
態度が変わってしまうことはまま、あるし
善意だと自分では信じていても
角度を変えれば偽善や売名行為に変質していることも〜

ジョンがトリーヴスに何度も「友よ」と呼びかける。

おそらく誰よりも人の心に敏感なジョンは、
トリーヴスが自分にとって「良き友」でいてくれる
今だから、ある行動をとったのでは?

本当に深い映画です。

チャンスがあれば
是非、劇場で集中して観てください。

==========
いつも「共感!」やフォローをありがとうございます。
人の感想を読んでしまうとすぐ影響されてしまうので
皆さんの評論は遅れて少しづつ拝見してます。
どうぞよろしくお願いします。
veoyfcp
veoyfcp
名作と言われながら見たことなくて…。確かに名作だった。普通に生きれることのなんと幸せなことよ。善意も押し付けかどうわわからなくなってくるし。自分みたいな凡人がみてもささるものがありました。

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