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アウト・オブ・ブルーコメント(2)

nhonji
nhonji
エルヴィスを崇拝しているPUNK少女って役柄が、斬新過ぎるゾ!?

偏見かもしれないが、エルヴィス好きでPUNKって違和感あり過ぎる設定、ニール・ヤングが流れるし。

でもそれが良い、キング・オブ・ロックンロールでロカビリーの象徴、そんなPUNKSって格好良いしニール・ヤングも最高。

ジョディ・フォスターの「タクシードライバー」やリヴァー・フェニックスの「スタンド・バイ・ミー」と子役時代にインパクトのある代表作を、個人的に三大子役の三人目が本作のリンダ・マンズと声を大に。

本作含めたT・マリックの「天国の日々」そして「ワンダラーズ」での、リンダ・マンズは頗る輝いていた。

そんな彼女と相思相愛かのようにD・ホッパーが、メチャクチャに手腕を発揮する。

色々な鬱憤を吐き出し、半ば乗っ取った感が否めないD・ホッパーのブレないスタイルは最高で最悪なバッドエンドを叩き付ける。

毒が抜けない、毒塗れなデニス・ホッパーに最敬礼!?
fwzcwm
fwzcwm
デニス・ホッパー監督第3作目。

張り詰めた冷たい空気感が印象的な作品。家庭崩壊で行き場を無くし、パンク、エルヴィスに救いを求める少女の悲劇的な物語が描かれている。作品全体にもパンクな空気が充満していてとても良かった。

主演のリンダ・マンズの魅力が光る。この作品の後は役者として伸び悩みパッとしない役者生活を送ったらしいが、この作品での輝き方は凄い。発掘した人のことを心から凄いと思えるほどの逸材感だった。

そして父親役のデニス・ホッパー。最高の演技。リンダ・マンズの存在感をも超える圧倒的な存在感。流石だと思った。「ラスト・ムービー」に続いてホッパー監督作出演のドン・ゴードンも良かった。

元ネタとなったニール・ヤングの曲も劇中で流れ印象深い。

根底に「イージー・ライダー」を感じるデニス・ホッパー監督80年代の傑作だった。