恐怖小説やSF小説の先駆者H・P・ラブクラフトの「ザ・カラー・アウト・オブ・スペース(宇宙からの色/異次元の色彩)」をニコラス・ケイジ主演で映画化したSFホラー。ネイサン・ガードナーと妻のテレサは子どもたちとともに大都会の喧噪から逃れるため、閑静な田舎に移住してきた。しかし、前庭に隕石が激突して以来、一家の生活は心と体に影響を及ぼす地球外変異体との戦いに明け暮れ、理想としていた静かな田舎暮らしは悪夢へと変わってしまう。ケイジがネイサン役を演じるほか、ネイサンの妻テレサ役を「レッド・スパロー」のジョエリー・リチャードソン、長女ラヴィニア役を「ビッグ・アイズ」「好きだった君へ P.S.まだ大好きです」のマデリン・アーサーがそれぞれ演じる。監督は「ハードウェア」「ダスト・デビル」のリチャード・スタンリー。
カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇コメント(18)
昭和のトビー・フーパー魂が受け継がれている令和のキャリー。
面白かった!!
原作未読
5人家族が暮らす森の中の一軒家の庭に、ある日隕石が落下し、以降不穏な出来事に苛まされていく話。
みたこともない色と評される隕石は雷を呼び寄せ、電磁波や念波の様なものを発し周囲に影響を及ぼして行くという展開。
発せられたものの影響で、気が触れたり幻視をみたりということなのだろうけど、危機感なさ過ぎ。
直接襲われた時の折角のグロ描写も余り良く映してくれないしね。
汚染か寄生か変体か、判然としない不気味さと終盤の畳み掛けは良かったけど、それまでのテンポが悪すぎて冗長。
結局正体も明確にはならず、ラストも良くわからないオーバーフロー的な感じで何もせず勝手に終了。
何で?何だこれ?
つまり、ヒトがみえている世界は世界の全てではなく、ヒトがみえていない世界は確実に存在するということ。
そんな、地球上で人類がみたことのない「color」が突然ガードナー一家の庭先に隕石ようなかたちで「襲来」し、一家をパニックに陥れるストーリー。
原作も読んだが、かなり内容は異なる印象。
言っては悪いが、SFミステリーが後半からB級ホラー映画の展開に…。
ホラーものは専門外なので、鑑賞される方のお好みに任せたい。
何が起こっているのかよくわからないまま話が中盤まで進む。宇宙から来た生命体?が何の目的で来たのかもわからない。だから結構退屈してしまった。
でも中盤からは色々動き出すから安心した。ただし状況や目的や法則・ルールみたいなものはわからないまま。ついでに言うと、飼育しているのがアルパカっていうこともかなりの謎。単にお父さん(ニコラス・ケイジ)が色々暴走するってところが面白かった。
お母さんがケガするところとか、遊星からの物体X的なシーンとか、そんなこんなのB級なトンデモシーンを楽しむならありかもしれない。でも結構キツかったなー。