イラン・オタリの検索結果、合計77(0.004007秒かかります)。

3 years ago
モフセン監督の突っ込みは、深く思慮深いから問題点とその理由が明確になり、突っ込まれるとそこから解決策が見いだせる。社会、宗教問題でもどんな課題でも先が見える。人間には感情があるから、突っ込まれると辛い面ももちろんある。それがあって人間だが、この突っ込みは『なぜ』という批判思考の根本だ。 タリバン政権前でもアフガンの少女たちの95%、少年の80%は学校に行っ...
1 year ago
かつて北欧映画「ボーダー」を観た時の胸騒ぎが忘れられない。周囲との距離感、はたまた自分は異質な存在なのではないかという疑念はイランを舞台にした本作(内容は全くの別物だが)でますます顕著化しているかのようだ。もともとイランで生まれ、大学で学ぶために北欧での生活を始めたアリ・アッバシ監督にとって、二つの領域の間で揺れる日常は極めて身近なものだったはず。そんな彼が...

snwaweのレビュー:ホテルニュームーン

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 筒井武文監督が教鞭をとる東京藝大大学院映像研究科の国際交流から発展したという本作。単に日本のスタッフやキャストがイランで映画を撮りましたという域にとどまらず、両国の社会状況を反映させ、かつ2国の関わりのあり方にも光を当てる話に仕立てている。鍵になるのは、母ヌシンがかつて日本に出稼ぎに来ていて、そこで娘を出産したというくだり...
3 years ago
映画を見れば明らかですが、イランではヨーロッパ的な色彩の強い音楽や映画等の表現にたいする当局の規制がかなり厳しいのが現状。それもこの映画のように政府の方針を批判するような映画であれば撮影許可がでないのは当たり前で、インタビューによればゴバディ監督は無許可で撮影を敢行したそうです。撮影が発覚し当局に拘束されればどれだけの処罰を受けるかわかりません。そんな状況で...
3 years ago
イランは検閲が厳しい国である。欧米はそれを”イスラム”だからと考えたがるが、それは偏見というもの。日本人も欧米の情報を元にそう思いがち。 イランは革命からすぐイラクとの戦争に突入し、しかも欧米と険悪な関係にあった。そんな中で体制転覆を恐れるあまり、今までずっと戒厳令、国家非常事態体制の状態なのである。革命国家にはこうした負の面があることは歴史が証明している。...
3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 「亀も空を飛ぶ」などの作品で知られるバフマン・ゴバディ監督が、本国イランでのゲリラ撮影を強行して描く青春ドラマ。 そう遠くない昔、灼熱のマグマを吹き上げる噴火の瞬間をテレビで観賞した事を思い出した。寒々とした夜空、微かに光る星に混じって赤々と燃え盛る熱の帯。現地住民には大変申し訳ないが、その荒々しい衝動と、光と闇の劇場に...

vtplwdのレビュー:娘は戦場で生まれた

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む ごめんなさいね。あえて、イヤらしく、こんな言い方をしてみました。 内容は「活動家女性の母としての記録」でした。 アラブの春は遠い遠い昔の話。外国の過激的勢力に乗っ取られた代理戦争は、内戦なんて簡単なもんではなく。近年はSNSによる情報戦が繰り広げられており、アサド政権を支援するロシア・イラン、反体制派を支援するサウジ・ト...
2 years ago
アバスキアロスタミの初期の作品らしい。一般論だが、イランの映画を見ていると最初の20−30分は何がおきているかわからなく、そのうち何かがわかってくるという映画が多い。キアロスタミの作品もまさにその通りだ。しかし、『ともだちのうちはどこ』はかなり早い時間に作品の内容の検討がつく。 そして、忍耐強く大人に話しかけていくシーンは一般論だが、イラン映画の代表的シー...

gafhgqaのレビュー:千年の祈り

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 中国映画は 叙情深いので、とてもいい。好きだ。 絵もいい。静かでしょ。やはり 歴史が深いというのは 複雑な情感を うまく表現する人を育てるのかなぁと思う。 中国のことわざもよい。タイトルもことわざに由来する。 父と娘の確執。 無口だった父。 その父が浮気してたという近所の噂。 父は娘を想っているが・・・。 娘も父には孝...

Ospsigxnkmhのレビュー:少女の髪どめ

3 years ago
アフガニスタンから来ている難民もいればアザバジャーンからきている外国人労働者もいる。イランのテヘラン工事現場で働く不法難民の人々。その人たちを使っている工場主Memar。この工場主は外国人を安く使えるからと思って雇っているように思えない。彼の人柄がそれを証明している。簡単に言えば、彼らを助けているが、工場主は罰金を受けてしまう。 レティーフ(お茶汲み、炊事係...
2 years ago
この映画を観たのはいつだったかな? 確か初上映の時だったと思う。 間違えて持ち帰ってしまった友だちのノートを返すために彼の家を探し回る少年の姿をリリカルに捉えた傑作。 イランって宗教戒律が厳しいお国柄何じゃないの?って先入観はいらない。 何か一昔前の日本と変わらない牧歌的な人々がいる。 子供は純粋だし、近所には口喧しいお爺さんはいるし。 ラストカット...
2 years ago
演技に慣れていない地元の人で構成される劇映画。リアルでシンプルなつくりは、さながらイランのネオリアリスモといったところ。その時代の社会性を含めた空気感がひしひしと伝わってきて、それだけでも価値ある作品のように思えた。 飾り気がないのに妙に美しい映像と、ペルシャ的響きを帯びた音楽が自分の心を完全に惹きつけたのだが、脚本と演出に巧みに隠されたユーモアがたまらない...
3 years ago
ストーリーもたいしたことない内容なのだが、調べてみると大物映画監督があちこちにカメオ出演しているそうです(言われなきゃわかんない)。逃亡途中にハリウッドの撮影現場なんてのもあったりして、お遊びで作った匂いがプンプンする。そんなカルト作品、面白いかどうかと問われれば、面白くないと答えてしまいそう。 『トワイライト・ゾーン』の翌年に撮った作品。ビック・モローが...
2 years ago
このシチュエーションでよく映画にしようと思ったよね もう、そこが謎で尊いwww アハマッドの思い詰めた目に終始釘付けですよ ネマツェデはすぐに泣くしさ それはもう必死ですよ、退学ですもん、、、 また迷路のような住宅地に苗字はみな同じ 大人たちは誰も無関心、探し出せないよね 日暮とともに飾り窓が美しく光る それを自慢するお爺さんの案内は埒があかない イライ...
1 year ago
イランで実際に起きた娼婦連続殺人事件を基に 描かれた作品 「街を浄化」という誤った正義感 犯人を英雄視する一部の人々 事件解決に向けて尽力してるとは思えない警察 その上の不穏な力 事件を追う女性ジャーナリストの目線で描く 聖地マシュハドで実際に起きた事件 差別や偏見、見えてくる人間の本性 善悪の境界もわからなくなる 潜在的にもつ狂気を増長させる恐怖 犯人は...

Soseumoaflのレビュー:桜桃の味

2 years ago
こういう映画、嫌いじゃないですね。 音楽なし、会話は途切れがち。 口ごもる若者との気詰まりな特殊なドライブ。 淡々とした導入。 舞台は徹頭徹尾土砂採掘場。 そして同じ道を何度も何度も通るものだから、ヘッドライトしか見えない真夜中にその道を通るシーンでも、どの道のどのカーブの辺りを車が走っているのか判るという繰り返し感ね。 僕も今までずいぶんたくさんのヒッチ...

vnuynmのレビュー:ジャスト6.5 闘いの証

3 years ago
思ったほど面白くないと思いながら見ているうちに、結構面白いのかもと最終的には思った。 正義の側が醜い行為をし、一方、犯罪者が愛情豊かに表現されていて、なかなか興味深いものであった。 イランという国をよく知らないので、過剰なまでの描写をそのままその国を表した事柄だと錯覚しがちになる危険性を感じたけれど、そう思わせるくらいの熱を持った作品だったのかなという印象。...

Ssohkgmnxipのレビュー:英雄の証明

2 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 南の国で働いていた時、レトロなショッピングモール以外で日本では死滅し今や見かけなくなった公衆電話ボックスで偶然にも財布を見つけたことがある。警察に届けようとしたがあいにくその時は忙しかったので、フラットメイトの現地のコケージョンに頼むことに... すると感謝状がその男の名前で送られていた。 \"ハハッ\" 笑ってしまう。 ...
3 years ago
2021年 スクリーン32発目 今年公開作品 11本目(先行、試写含め14本目) 公開初日、初回で鑑賞 整理券、あと3枚で売り切れだったw あっぶない 後ろのカップルでおしまい 自由席だから 隣同士はむりだろうなぁ デート台無しψ(`∇´)ψ イラン映画、いい感じでした ちゃんとミステリしていました 刑務所の引っ越し その時一人いなくなる どこへ? ...

Gxhoimkssnpのレビュー:桜桃の味

2 years ago
緊急事態宣言の下、自宅で約20年ぶりに鑑賞。 生きていれば高確率でなんらかの困難にぶち当たる。 人間にとって不変のテーマ。 3人目のお爺ちゃんが全部言ってくれました。 砂煙の舞い上がる道をくねくねと上がったり下がったりして進む様子は、まさに人生そのものにも見えた。 その道は行ったことのない道かもしれないが、行ってみたら新しい発見があるかもしれない、考えが変わ...