インファナル・アフェアIII
プロット
香港
04月16日 2005 劇場で
インファナル・アフェア 無間序曲
プロット
香港
09月18日 2004 劇場で
インファナル・アフェアII 無間序曲
プロット
香港
11月03日 2023 劇場で
インファナル・アフェアIII 終極無間
プロット
香港
11月03日 2023 劇場で
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インファナル・アフェアコメント(20)
本作に比べると、「ディパーテッド」ですら劣る。スコセッシのオスカー受賞作なのに…
(日本版ラストのとって付けたようなハッピーエンドは?だけど、3部作まとめると許容範囲。)
なるほど、トニー・レオンは程なく西島さんと似ている。香川さんは当時から賛否が聞こえていたわけも、アンディ・ラウを見て納得。香川さんは好きだけど、あの色気ある極悪人を演じられる人となると、配役が難しいですね。主演の2人ともセクシー!
素晴らしい脚本で、なんともハラハラさせられる。他の人も言っているように、若い時の2人の区別が付きづらくて、どっち?となりがちでしたが、慣れですね。
次から次と待ち受ける無門道。絶望感、ハンパない。
ラストはもう少しどうにかなったんじゃ無かろうか、と思いつつ、自分だったらどうしていただろう。
どの立場も苦しすぎるな。
アンソニー・ウォンも素敵だったなー。日本版の角野卓造さんも嫌いじゃなかったけれど!
2、3を見て、また戻りたくなる映画。
ー 本作を、「追龍」の拙レビューにコメントを頂いた際に、
”この作品は、とても、面白いですよ!”
とお勧め頂いた、(敢えて、お名前を記させて頂きます。)talismanさんと、アンディぴっとさんに深く謝意を捧げます。(大袈裟ではなく、今作は沁みまくりましたので・・。)ー
◆感想(多くの方は、今作の内容はご存じだと思うので、シンプルに・・。)
・10代に、警察学校を表面上辞め、ウォン警視の指示により香港マフィアに潜入し捜査をするヤン(トニー・レオン)と、香港マフィアだったラウ(アンディ・ラウ)がサムの指示により警察に入り込み、夫々が、その組織で伸し上がって行く姿。
ー 最序盤で描かれる若き二人の姿が、後年の二人の、最重要シーンでフラッシュバックで描かれる手法の見事さ。ー
・ヤンが、長年の責務に心身が疲弊して、通っていた精神科医の美しいリー女医の部屋でぐっすりと眠る姿。
ー ヤンが彼女に恋心を持っているが、グッと堪える表情と、後半事実を知った彼女に言った言葉。
”僕のヒミツを覚えていて・・。さようなら・・。”
恋した女性を抗争に巻き込まないように、必死の思いで言った言葉を、トニー・レオンは、あの優しくも、切ない眼と表情で告げるのである・・。ー
・ヤンが、若き日の恋人と思われる女性と街中で出会うシーン。
ぎこちなく交わす会話。
”まだ、あの仕事をしているの・・”
女性が連れていた女の子をヤンが見ていると、女性が”5歳なの・・、もうすぐ夫が来るから・・”
と言い、ヤンが寂しげに去った後に女の子が母に言った言葉。
”ママ、私、6歳だよ・・。”
ー 切なすぎます・・。ー
◇今作は、この後も怒涛の如く、心に沁みるシーンが続く。
・ヤンが潜入捜査官である事を、唯一知るウォン警視が、サムの手下により殺害されるシーン。
ー ここで、ヤンの若き日のフラッシュバックが絶妙に映し出される。
ウォン警視の性格を、若き警察学校時代のヤンが靴下の履き間違いで言い当てるシーンや、ウォン警視がヤンの誕生日をきちんと覚えていて、密会のビルの屋上で渡したモノ。頼れる上司は部下の誕生日や、結婚記念日など大切な日は覚えているのである。ヤンに対し、非情な使命を与えたウォン警視の温かき、人間性。
そして、ヤンを兄貴と慕うキヨンが銃弾を腹部に受けながら言った言葉
”10分間も、アイツは口を割らなかった・・。兄貴がマッサージに行った事はサムには言っていない・・。”と言ってハンドルに突っ伏して、絶命する。
哀悼の様に鳴り響くクラクション・・。ー
・ウォン警視の遺品で、ヤンとの連絡で使っていた携帯を、サムの行いに憤りを覚えたラウが見つけ、保管ビニール袋越しに電話し、言った言葉。
”お前が潜入か?””手を組もう・・”
無言のヤン。
・ラウは、サムをヤンの協力の元、地下駐車場に誘き出し・・。
ー 今度はここで、ラウの若き日のフラッシュバックが絶妙に映し出される。
”自分の道は、自分で選べ!”
”これが、俺の道だ!”
そして、地下駐車場に、一発の銃声が響く・・。ー
・警察内で、組織の壁を壊し、地位を築いたラウ。そこで、待っていたヤン。
二人は且つて、ステレオ屋で出会った居た・・。(若き二人が、相性が良いと直ぐに分かる、序盤で描かれたシーンが、効いている。)
そして、ヤンが”わざと”俺は知っている・・というメッセージとして、ラウに残した、用心棒の”棒”が書かれた封筒。パスワードのモールス信号。
そして、ラウはヤンの警察の履歴を削除する・・。
<ラストに至る過程は、是非ご自分で、ご覧いただきたい。
書きすぎた・・。
只、”チャンスをくれ・・。善人の道を選ぶ”と言うラウの言葉と、
”殉職した・・・。その志は、永遠なり”と言う言葉は記したい。
歩んだ道は違えど、与えられた仕事を人生を犠牲にしてでも、全うするという哀しき使命に導かれた二人の男の姿が鮮明に、且つ哀切に描かれた作品である。
傑作である。>
昭和の香りがプンプンする作品。
たくさんの同じ年代の人が登場してみな同じ顔に見える
10年たてば顔も変わるし、余計に複雑に
警察でもヤクザでも、スパイはいっときも気をぬけなくて大変だ
まさかあんなにあっけなくヤンが射殺されるなんて想像していなかった
さすが香港映画
リメイクと言っても設定だけを拝借したような作品も多いのに、お話の骨格だけでなく肉付きもそうだし、シーンの見せ方までそのまま使っていたからだ
それ程、本作は完璧だ
手を入れるような余地がスコセッシ監督にしても殆ど無かったのだ
本作を観ると、その分スコセッシはデコレーションが過剰であったと感じるほどに
シンプルだ
余計なものが殆どない
見事だ
賛否が別れる冒頭とラストのテロップは、メルヴィル監督の「サムライ」を思い出させてくれる
自分は支持する
羨ましい
香港映画がこれほどの作品を撮れるなんて
脚本、演出、俳優、その演技
特にカメラと照明は抜群に上手い
しびれるほどにうまい
明るくシャープ、構図も美しい
編集もキレがよくテンポがある
美術も衣装もメイクもヘアスタイルもテイストが統一され破綻はない
ロケ地の選定やカメラの位置、動き
入念に考えて練られた撮影計画だと伺える
音楽もまた、劇伴が優れて全体の雰囲気とマッチしている
エンドロールでの日本の歌謡曲風味の主題歌にはしびれて感嘆した
どれも本当のプロの仕事だ!
完璧だ!
何もかも、日本映画はかなわないのが歴然としている
予算規模、市場規模でハリウッドには敵うわけがない
それは当然だ
ならば香港映画には勝てる?
とんでもない
彼らの方がずっと先進的でハリウッドにも負けない映画を作れている
本作がその証拠だ
本作に衝撃をうけて、日本映画も頑張っていると思う
しかし未だに追いついていないのは明らかだ
日本が何か先進国から転落しそうな不安
それを本作からも感じてしまった
日本映画が一体なぜそうなってしまったのか?
監督、プロデューサー、俳優、そんな個々人の属人的な要因でなく、映画産業としての構造的な問題を抱えているように思えてならない
失われた30 年と同じような、何か根深い重い問題があるのだろう
本作を凌駕する映画は、まだまだ当分日本からは生まれないと暗澹たる気分にさせられた
彼我の差は詰まってはいない
だが香港映画もまた、中国政府の干渉を受けて、もうこんな映画も撮れることも無くなって行くのだろう
それもまた暗澹とする話だ
悲しいことだ