こんにちは、私のお母さん
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こんにちは、母さんコメント(14)
主演の吉永小百合さん、78歳には見えないです。下町言葉を発しても、どうしても気品を感じて。
舞台は墨田の向島あたりとのこと。昭和のにおいがまだ強い、下町の朗らかさ。
隅田川や言問橋など、映し方ものどかで。
川や街並みなど、変わらないものは変わらないよと、静かに訴えかけてくるような。
ほっとする110分間でした。
(完成披露試写会に、うちの連れが当選して、ついてってきました。
一般公開前なので、当たりさわりない言葉で綴ります)
そして吉永小百合の美しさと演技の素晴らしさが際立った映画でした。
企業の裏事情と下町の大らかさを楽しく分かり易く表現しており、見ているといつの間にかに引き込まれている自分に気が付きます。
涙と笑いのオンパレードで素晴らしい映画だと思います。
試写にて!🎬
仕事や家族関係で疲れ果てた息子が久々に実家を訪ねると、母は恋をしていた―――
試写会会場で驚いたのは圧倒的年齢層の高さ。
60~80歳までの高齢者の方が圧倒的に多くアウェイだと感じざる負えなかった(笑)
私は若年層としてこの映画についてレビューしようと思います。
息子には息子でいて欲しい母と、母には母らしくていて欲しい息子のお話でした。
離婚間近の妻と家出した娘、トラブルメーカーの同期、頑固なホームレスなど、
母と息子を取り巻くキャラクターが登場し目まぐるしい日常を演出していました。
「渡る世間は鬼ばかり」のような家族やその環境を”喜劇的”に描くどたばたコメディと言った感じ。
ただどうしてもこの時代の価値観には馴染まない…
頑張って作品のアップデートを図ろうとしてるのは分かるんだけど、大いに山田洋次節とはミスマッチだと思う。
お家芸であろうあの独特の言い回しは、分かっちゃいたけど肌に合わない。
永野芽郁に『おじちゃまのお父様はどんなお方?』というセリフはあまりに不自然で寒くなってしまった。
とはいえギャグセンスは驚くほどハマった。
隔世遺伝だの劣性遺伝だの、容姿を間接的になじるセリフが悔しいほどにヒットしてしまう。
特にお相撲さんを見て「無駄がないね~~、私なんて無駄だらけよ」という流れからの、小遣いを大相撲の懸賞金の受け取るように手刀を切って貰ったシーンは面白過ぎた。
監督は御年90歳になるということで、戦争中や昔の価値観を風化させない役目を担っているんだと思う。
ホームレスのおじさんが『自分のことをできなくなったら終わりだ』と言ったセリフと、
ボランティア支援をしている母が放った『自分で自分の世話ができなくなったら終わりだと思う』と言うセリフにとても矛盾を感じる。
ホームレスを”戦争時代を語るストーリーテラー”として登場させただけになっていて、母自身が無意識の軽視発言をしている点に意図はあるのか気になった。
ただ『孤独に死ぬのが怖いんじゃなくて、いつ自分で歩けなくなって人様の世話になるのか心配』という底知れない恐怖は家族の支えこそが必要になってくるなと再確認。
全体的に見て自分は映画のターゲットユーザーではないなと認識したが、試写じゃなきゃスルーしていたタイプの作品からここまで学びを得られたことには感謝。
飾ることなく年相応の吉永小百合を上手く活かす作品です。
ただ山田洋次作品にありがち?(まぁ映画全体と言えなくも無いけど)ストーリー展開のご都合主がありすぎて…
ここであるよな⁈って場面で必ず一悶着ある(笑)
もうワザとだろ!って。
永野芽郁もすっかり大人になったなぁ…
天真爛漫なおばぁちゃん娘の孫を上手く演じています。
吉永小百合好きな固定客が結構観に来てました。
そんな方々に支えられてるなぁ…って作品。