ある男

7.6/10
合計10件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   121分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   向井康介
劇場で   11月18日 2022
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ある男 プロット

芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラーを「蜜蜂と遠雷」「愚行録」の石川慶監督が映画化し、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝が共演したヒューマンミステリー。弁護士の城戸は、かつての依頼者・里枝から、亡くなった夫・大祐の身元調査をして欲しいという奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経験後に子どもを連れて故郷へ帰り、やがて出会った大祐と再婚、新たに生まれた子どもと4人で幸せな家庭を築いていたが、大祐は不慮の事故で帰らぬ人となった。ところが、長年疎遠になっていた大祐の兄が、遺影に写っているのは大祐ではないと話したことから、愛したはずの夫が全くの別人だったことが判明したのだ。城戸は男の正体を追う中で様々な人物と出会い、驚くべき真実に近づいていく。弁護士・城戸を妻夫木、依頼者・里枝を安藤、里枝の亡き夫・大祐を窪田が演じる。

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ある男コメント(16)

Llfseneduu
Llfseneduu
原作未読。
中学生の男の子がめっちゃいい。
新しい父親をとても好きになって自分も新しい父親に好かれている。
子供の頃の自分と重なって切なくなった。
尺の関係なんだろうけど端折っての進行多い気がした…
もう少しそれぞれの心の動きとか描き込んで欲しかった。

新しい人生を他人の名前で進んでいくってナンバー打たれてしまった昨今ではやりづらいんだろうけど『他人の人生』って成功者のものなら憧れますw
窪田くんあのワンシーンの為に身体作ったの?マジボクサーの身体に見えて凄いなと。

ラストシーンは完全いらないと思う。
だったら別れる為の一悶着描けよと。
消化不良。
真木よう子は色っぽい。
Fsuasonowm
Fsuasonowm
映画の冒頭、ルネ・マグリットの男の後ろ姿の向こうに同じ男の後ろ姿が鏡に写したように、だが並列して描かれている不思議な作品がクローズアップされる。

愛する子供の死の果てに離婚し、遺された幼な子と共に故郷の文具店を継いだ里枝。
その後に出会った孤独な男と再婚し、1児に恵まれたものの、幸せな家庭に突然の夫の死が訪れる。
その後、愛されつつ逝ったその男はその名を語る別人だったことが判明し、悲しみの中、里枝の家庭に訪れた混乱を描く。

別人を装わざるを得なかった、悲しい人生を決定づけられた男の生涯は一体何だったのか。
人が別の人になることができてしまうという特殊な人生をあえて選び、そうすることによって、本人にしか理解できない、1人の人間として生きることに新たな希望を持つことができるという複雑な心理がそこにある。

弁護士の城戸役の妻夫木聡は、役者としての光が人一倍で、存在するだけで見入ってしまう。
大祐役の窪田正孝、ボクシングジム会長役のでんでんとの師弟としての絡み、ファイティングシーンの演技は迫力ある場面を作っている。

反面、里枝役の安藤サクラは、原作とはイメージが異なったばかりか、「万引き家族」の時と同様、表情が乏しく粗雑さが垣間見えるのに、評価が得られている不思議な役者で、私はあまり評価しない。
大阪刑務所の囚人・小見浦役の柄本明は、怪演といえるが、なぜか無茶苦茶な関西弁で違和感が強い。
城戸の妻・香織役の真木よう子は原作のイメージを踏襲し、美涼役の清野菜名は、原作に負けている感あり。

本作は原作者・平野啓一郎の描くそれぞれの濃いキャラクター設定が映画でどのように描かれるか、が興味の対象にもなるが、幾分違うタッチで描かれるも、軸となる心理面や、簡単に他人を装ってしまう怖さのようなものが見事に描かれている。
Spiohnksxgm
Spiohnksxgm
サスペンスというよりヒューマンドラマ。
人をラベルを貼るように「区別」していく愚かさと恐ろしさを痛感した
Gipmsnxsohk
Gipmsnxsohk
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キーワードは
在日、ヘイトスピーチ、身元ロンダリング、snsなどのなりすまし…

自分の力ではどうすることもできない生まれや家柄、ルーツ…
人をワインの“ラベル”のように貼って見る人間の愚かさよ。

本作には差別と偏見によって苦しむ人の声が根底にある。
大祐たちは、犯罪を犯していなくても、名前を変えないと生きていけない人たち。
こういった人が、世の中にいることを改めて気付かされた。

二度目の人生を前向きに生きようとした大祐。
彼を愛した里枝。
血はつながらないものの、本当のお父さんのように慕っていた息子。
この事実が真実なんだと。

大祐の正体を追えば追うほど、在日3世である自身とも重なる城戸。彼がこれほどまでに本件にのめり込んだのは、自分自身を投影していたからではないだろうか。

家柄、職業、肩書き、出身地、そもそも名前だって単なる記号でしかないのかも。
重要なのはその人の人間性や本質。

差別といった意味では「ザリガニの鳴くところ」と基本的なテーマは同じだと思う。

安藤さくらと義父の柄本明が同じ作品に出ているのは面白い。そして、柄本明の名演には唸る。

ところで、最後、城戸の妻のLINEの通知は(浮気相手からのLINE)は、皮肉を込めたメッセージですね?
一見幸せそうな家族だって、本当のところはわからないですよ!ってことかな?

原作未読なので、読んでみようと思う。
Kfnikrceiog
Kfnikrceiog
これだけ達者な俳優陣を揃えておきながら退屈させるテンポの悪さはひとえに監督の責任。
安藤サクラを筆頭に真摯に役に向き合う姿は今年一番の傑作かと思わさせる滑り出しだったのに。
しごく残念。