森見登美彦のベストセラー小説「四畳半神話大系」と劇団ヨーロッパ企画の人気舞台「サマータイムマシン・ブルース」がコラボレーションした小説「四畳半タイムマシンブルース」をアニメ化。大学生の「私」が暮らす、京都・左京区の古びた下宿「下鴨幽水荘」。ある夏の日、下鴨幽水荘で唯一のエアコンが使えなくなってしまう。悪友の小津が昨晩、エアコンを水没させてしまったのだ。「私」が映画サークル「みそぎ」の明石さんと対策を協議していると、田村という名の見知らぬ男子学生が現れる。田村は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。その話を聞いた「私」は、タイムマシンで昨日の夜に戻り、壊れる前のリモコンを持ってこようと考える。しかし、小津たちが勝手気ままに過去を改変してしまい……。「私」役の浅沼晋太郎、明石さん役の坂本真綾、小津役の吉野裕行ら、2010年に放送されたテレビアニメ版「四畳半神話大系」のキャストが再結集。森見原作の「夜は短し歩けよ乙女」も手がけたサイエンスSARUがアニメーション制作を担当した。
四畳半タイムマシンブルースコメント(2)
”サマータイムマシン・ブルース”を四畳半神話大系のキャストでやるとこうなるのか・・笑
という作品でした。もちろん両方の作品を知らなくても楽しめます。
慎重なメンバーと、おまえ碌なことしないな!といったメンバーの比率が絶妙でした。
唯一にして最大の謎(矛盾?)は明石さんをデートに誘った起点がどこにあるのかということですね。
タイムマシンによる歪みが力になって”決められた枠”に滑り込ませたといったところでしょうか。
ただ、テレビアニメ「四畳半神話大系」の制作陣が再集結した、湯浅政明監督作「夜は短し歩けよ乙女」は見ていたので、何となく作風はつかめました。
今回は、実写映画化もされた、劇団ヨーロッパ企画の「サマータイムマシン・ブルース」との合体で、とんでもないモノが出来そうな予感はしていました。
そして、見てみると、個人的には「大好きな作品」となっていました!
まず、作画のクオリティーは独自性も加わってイイ感じでしたし、何といっても物語が面白かったです。
本作は「ペンギン・ハイウェイ」の森見登美彦の小説がベースとなっているので、若干、SFの部分は説明のスピードが速いのかもしれませんが、まぁ雰囲気で十分だと思える心地よさです。
本作の面白さは、言語化するようなものではないので、とにかく気になったら見てみてください!