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ハケンアニメ!コメント(20)
ブルク7(バルト系列。movix系列というのが正しい表記?)で先行上映と上映に先立ち監督の方などのミニトークショー等で2時間30分くらいでした。
正規の公開日が20日で、特にトークショーとブルクからは「ネタバレ発言はやめてね」という指示はなかったものの、常識的に考えれば「そりゃダメでしょ」という話になりますので、そこは触れないことにします。
映画の本筋としては、映画内ですでにアニメ監督として一定の評価を受けている監督に対して、「ある夢・動機」を持った女性監督が、アニメのでき(視聴率)を競う、という趣旨。そのため、「アニメパート」と「非アニメシーン」(要は、普通のアニメではない部分、ということ)が混ざるという特異な映画です。
こちらも女性監督の方がそれに挑戦するという内容でしたので、取り方によっては「女性の社会進出」(フェミニズム思想)と取ることも「一応」可能ですが、争いはあっても、2021~2022年において、少なくも「女性が社会で会社等で働く」ということはもう常識であり、そういう思想までは感じられない、という部分です。
もちろん実話ではないので、当然作話の範囲ですが、アニメと一般作品(ここでは、アニメ以外の「普通の」映画をさす)の違い、また「元ネタありのアニメの作成」(たとえば、ドラえもん等)と「元ネタなしのアニメ作品の作成」などでの(映画内での)アニメ監督の考え方など、現在(2021~2022)まで含めて、かなり正確に描かれています。どれかに分類せよと言われると難しいですが、取り方一つでは「アニメ作品の完成にいたるまでのドキュメンタリー映画」か、それに準じる部分があるのでは…という気がします。
映画の中では、こうしたすでに一定評価を受けている監督に、新人女性監督が挑む…という内容で進んでいきますが…・おっと、その話をするともうネタバレですね。
先行上映のレビューって難しいですね…どこまでネタバレでどこまでがネタバレでないかというのが難しいですし、仮に「ネタバレあり」のタグをつけても、1クリックで表示されてしまいますし…。現在(2021~2022)では普通に先行上映会などある現在では、ここ(映画.com)もこれらに対するガイドラインが欲しいところです。
一部、やや法律関係で気になった点はあるものの、その話をするとネタバレであり、これを仮に指摘するとしても減点0.2程度であり、そうしてもフルスコアになってしまうので(七捨八入のルールを個人的に採用していることによる)、それらは今回は(こういう特異な事例を考慮して)減点なしとしました。
正規の公開日(20日)はそうですね…。「アニメパート」もありますが「いかにしてアニメ作品は作られるのか」ということに興味がある方にはお勧めかな、という一作です。
しかし物語が進むにつれてハケンを争う片側のアニメ“サバク”の輪郭がぼんやりわかってきたとたんに、一気に物語の中に引き込まれて行き、ありもしない劇中のアニメに感動して泣いていました!
わざとなのかしょうがなくなのか分からないけど、2つのアニメのうちサバクのストーリーだけなんとなく想像できて、リデルライトはテレビ放送時の人気はサバクより上だったという情報しか示さないことで物語が渋滞しなくてよかったのではないかと思います。
小さいところでは、エクレアがイチゴだったとき、“うわ!チョコじゃない!”と本気で思ったら主人公同じ気持ちだったのに笑いました!
「土曜夕方5時台の1クールアニメで、そもそも局の人間が出勤して、リアルタイムで視聴率に一喜一憂しないだろう?」とか、ツッコミどころは山ほどあり、「リアル」な業界ものではまったくないものの。
若者向けの「お仕事ものあるある」な普遍性を追って作っている印象。
「監督の葛藤」については、リアルでなくともリアリティがあって共感できました。
「情熱」の大切さ、「作り手の信念への共感連鎖」、「受け手=視聴者に刺さる」みたいな部分は、ファンタジー的な内容だったからこその「こうだったらいいな」のリアリティと、感動ではないかと。
キャラは柄本佑さん演じるプロデューサーがいい。
エンドロール後のシーンが大好き(クレジットが流れても帰らないようにするのがおすすめです)。
劇中アニメ作品も本気で作っていて、クオリティが高く見ごたえあり。
しかも結構、台詞や演出が刺さりちょいちょい涙目に😂
地味ながらも熱さは伝わりました👍
アニメの小ネタがちょいちょい出てくるけどもっと欲しかったかも😁
個人的に連ドラにして作中のアニメのように連ドラの最終回をどう描くかも見たかったなぁ