ダーク・アンド・ウィケッド

開始からゆっくりとホラー度が増す。派手で分かりやすいホラーとは違い陰気な設定場所と映像。
正体が分からない怖さは後半加速。
結局最後まで不明だか。終わりは呆気なかった。

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Realism is probably the best way to dramatize argument and
ideas. Fantasy may deal best with themes which lie primarily
in the unconscious.
フランス人映画評論家のミシェル・シメントとキューブリック監督が映画『シャイニング』についてのインタビュー記事の抜粋から．．．

I believe fantasy stories at their best serve the same function
for us that fairy tales and mythology formerly did. The current
popularity of fantasy, particularly in films, suggests that
popular culture, at least, isn't getting what it wants from realism.
The nineteenth century was the golden age of realistic fiction.
The twentieth century may be the golden age of fantasy.
リアリズムという表現方法の利便さは誰もが認めることかも知れない．．．　でもキューブリックが言うようになぜファンタジーが黄金期を現在でも維持しているのかを考えれば、この映画のつまらなさも分かるかも知れない。
きちんとした答えとハッピーエンドに興味のない虚無主義的な恐怖を現世と別次元の曖昧さの空間であるオーバールックホテルを描いた『シャイニング』との共時性を見つけることができるかもしれないが⁉

Priest: You think the wolf cares that you believe he's real? Not
if he finds you alone in the woods.　映画の中ではこのようなセリフが出てくる。一見問答のようにも聞こえるけれども映画のシチューションの質感をうまく言い表しているものとして．．．
映画製作者は、オカルトホラーのよく知られた疫病のような習わしをいじくり、昔からの信仰の危機と悪魔のようないい加減な"恐怖" のイメージを個人的で予測不可能なものにすることで、捕らえたもう既に死んでいる獲物を軽率に扱うのと同じように、死者をモテアソブことを熱望している陰湿な実体がこの作品『ダーク・アンド・ウィケッド』には、ある。
簡単には達成できないレベルの明白な恐怖と危険があるように臭わせるだけでアートハウス・フィルムにしようとするあまり消化不良を招いている。

予告編でこの映画『ダーク・アンド・ウィケッド』が "Rotten Tomatoes" で91%の支持があると言っているのは嘘ではない。でも真実を正確に伝えないことが "嘘" となるなら、もう一つの評価の指針であるAUDIENCE SCORE が62％であることを載せていないのは評価の中立性を担保できない日本の配給会社はどうかしている。しかも意味不明なアートハウス・フィルム風なものにためらいもなく高評価をつける "Rotten Tomatoes" なんてクダラナイお為ごかしを引き合いに出すなんて信じられない⁉

それなりに怖いですが、
ジャパニーズホラーほどではありません。
文化の違いによる没入感が阻害されるのが
理由ではないかと思います。
理由を求めず怖さだけを体験するのには
問題なく見れる内容でした。
久しぶりに24のジョージ・メイソン役の
ザンダー・バークレーを見れて嬉しかったです。

ホント、心臓止まるかと思いました（笑）

ロッテントマトは、91%フレッシュと高評価！(2021年年11月26日現在)…オーディエンス評価は今イチですが、まあ何となく理由は分からなくはない…ツッコミ所満載ですから（笑）

しかし！
ホラー・ファンは見逃し厳禁ですな…（笑）

＊とても分かりやすいホラー作品。第2弾もあるかも知れないけど…ちょっと期待したい（笑）

＊エンドロール後のおまけは無しです。