50% 欲しいです,合計 125
レビュー | 共有する
ダーク・ハーフ プロット アメリカ 01月01日 1900 劇場で
ジャンヌ・ダーク プロット アメリカ 06月30日 1950 劇場で
ダーク・ブルー プロット チェコ・イギリス合作 10月26日 2002 劇場で
ダーク・シャドウ プロット アメリカ 05月19日 2012 劇場で
シューティング・スター プロット フランス 05月22日 1999 劇場で
スター・ウォーズ プロット アメリカ 06月30日 1978 劇場で
ダーク・スターコメント(5)
ジョン・カーペンターと友人のダン・オバノンが学生時代に制作した自主制作映画を長編化した商業映画デビュー作。
「2001年宇宙の旅」を始めとしたSF映画のパロディーをふんだんに盛り込んだ、ポンコツ船員たちの宇宙船での日常を描くゆるふわSF映画なんだけど、相対性理論をベースに物語が設定されていたり、チープながらセンスを感じさせる宇宙船内部のデザインとか、「エイリアン」「SW」「スペースバンパイア」「物体X」などなど、後にオバノンとカーペンターが携わる事になる名作SFの芽のようなものをこの作品の隅々に感じ……なくもないかな?
監督・脚本・製作・音楽ジョン・カーペンターという自主製作映画のようなSF風シュールなコメディ、それもその筈、学生時代に作った短編のリメイクだそうだ。ほぼダーク・スターと名付けられた宇宙船の船内のスナップなので映画にせずとも小劇場の舞台劇で良いくらい。いや、毎回上演の手間を考えると映画で作った方が安上がりかも・・。
ダーク・スターの使命は数十光年彼方、惑星探査と太陽系に飛来しそうな星を見つけては勝手に爆破して回ること、アルマゲドンでは遅すぎるということか・・。「2001年宇宙の旅」風の哲学的な語り口の割には中途半端な思考能力を持ったロボット爆弾が自爆しダーク・スターは宇宙の藻屑になってしまうという寸劇。登場するものは人物に限らず、コンピュータからエイリアンまで一貫して頭の足りない陳腐な存在。星を破壊するほどの爆弾が至近距離で爆発しても船外にいた乗組員は何故か無事、作りようによっては「エイリアン」や「ゼロ・グラビティ」にもなりえた着想もあったのに残念だ。手抜きのうまさ、低予算製作の腕は認めるが、ピンナップだらけの古い潜水艦の船内のようなセットにむさ苦しい男たち、無駄なセリフには閉口した、我慢に我慢、長い83分でした。
ダーク・スターは宇宙船の名前、捕まえたエイリアンを飼っているが、これがビーチボールに足をくっつけたような代物。
学生だったら作りそう。
チープな特撮セット。
奇想天外なワープ描写。
シュールすぎるドラマ。
ザッツ・カーペンターな要素満載のB級SF。
ぽんぽん跳ねるビーチバレーモンスターや、コミカルに会話するAI爆弾も愛らしい。
自我に芽生えたAI爆弾への説得シーンや、ラストショットのなんとも言えない切なさも実に独特。
人を選ぶのは確実だが自分には刺さった。
そんな作品。