パリのアメリカ人 プロット

アメリカの名作ミュージカル映画「巴里のアメリカ人」の舞台版で、2015年・第69回トニー賞で4部門を受賞した「パリのアメリカ人」をスクリーン上映。ブロードウェイ・プロダクションとバレエダンサーのキャストによる2018年のウェストエンド公演を収録。1945年、終戦後のパリ。アメリカからやって来た退役軍人ジェリーは、希望やチャンスに満ち溢れたこの街で画家を目指していた。ある日彼は、ダンサーのリズと運命的な出会いを果たす。ニューヨーク・シティ・バレエ団でプリンシパルの経歴を持つロバート・フェアチャイルドがジェリー、英国ロイヤル・バレエ団のリャーン・コープがリズを演じた。バレエの振付師として国際的に活躍するクリストファー・ウィールドンが演出・振付を手がけ、ディズニー・ミュージカル「アラジン」などで知られるボブ・クローリーが装置・衣装デザインを担当。本場ブロードウェイの舞台を映画館で上映する「松竹ブロードウェイシネマ」の1作。

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パリのアメリカ人コメント(2)

Gfgnofthieri
Gfgnofthieri
ブロードウェイステージのライブレコーディング。映画にインスパイアされたミュージカルとあるが、モダンバレーのパフォーマンスが圧巻。こんなハードでハイクオリティーなステージを、キャストは毎晩演じていたかと思うと頭が下がる。
Ebrgsnonhii
Ebrgsnonhii
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映画の始まりから、パントマイム的セリフのないダンスシーンが、リズとジェリーとの出会いまでを綴って、背景には大戦後、勝利の証であるナチスドイツのハーケンクロイツのバナーが倒されフランスが、復興の兆しを見せるパリの活気ある人々の象徴であるトリコロールがその代わり画面を覆いつくす。

『パリのアメリカ人』はダンスをバレエで例え、歌いあげるミュージック・シーンのただのミュージカル映画ではなく、舞台演出の裏方たちによる躍動感あるスクリム(紗幕)とパフォーマーとの調和をうまく利用したオリヴィエ賞、トニー賞を受賞しているデザインスタジオ"59 Productions" によるアニメーションで描かれた卓越したプロジェクションマッピングが織りなす内に秘めたエネルギーの源:ダイナミズムによって映画全体、舞台全体が支えられている。そして登場人物の衣装が、複雑すぎず、シンプル過ぎもせずにダンスサーたちの生き生きとしたパフォーマンスと全体との色調のバランスがすべてのシーンにおいてマッチしている。それもこれもボブ・クローリーの才能によるところが大きい。

このフィルムのロケーションとなったのが、ロンドンの中央に位置しているクイーンのジュークボックス・ミュージカルも上演していたプロセニアム・アーチ型劇場、ドミニオン・シアターで撮影されている。
この映画の最大の特徴は、このドミニオン・シアターを舞台にしているところにあると言えて、プロセニアム・アーチ型劇場が誕生したことで演劇やミュージカルの演目が幕や舞台袖を利用することで装置や照明器具を隠し、幕を下げ、次の場面に切り替えることができるようになった為に多幕へ舞台劇が進化した功績が大きい。ただし、四角に囲まれた額縁のような世界観が、お客さんと舞台を分ける "第四の壁" が両者の意識に垣根のように存在するようになり、舞台俳優は観客の存在を無視し勝手に演じ、また観客も、舞台の上で行われている演劇に対し、別の世界で起こっている出来事として他人事のように冷めた目で見るようになってしまう。両者に感情的視覚的な疎通がなくなってしまうとされている。
でもこの映画『パリのアメリカ人』に関しては、そんな心配がいらない... というのも撮影テクニックの優れた妙と言えるぐらいパフォーマーのすぐそばの位置からアップの展開でもぶれたり、ぼやけたり、見苦しい撮影の仕方がされていないことで身近なすぐにでも手に届きそうになるぐらいまで距離感の接写なので "第四の壁" なんてものが、元々存在すら感じられなくなっている。

映画の冒頭から視聴者が目にする都市パリは、1951年のジーン・ケリーが小さな子供たちの娯楽のために通りでタップダンスをする理想的なパリではないことは明らかで、ここでは、ナチスの占領を生き延びた、より暗いパリであり、その住民はまだ長引く影響のもとにあったが... 映画のガーシュウィンの曲と夢のようなテクニカラーをつなぎ合わせるという完璧な映像美には二つの芸術の間には隔たりを一切感じさせないパフォーマーたちのセンスの良いダンスがそれを証明している。

映画『パリのアメリカ人』はミュージック・シーンの偉人であるジーン・ケリーが功績の為に後にアカデミー名誉賞を受賞したことを代表するように彼に見いだされた現在も活躍されているレスリー・キャロンの類まれなるダンスと映画の持つ多彩な場面展開は今見ても言葉では言い表せない。その映画を見た者の個人的なことで恐縮するけれども『ミス・サイゴン 25周年記念公演 in ロンドン』のように別撮りの映像を含めたヘリコプターも登場させる大掛かりな作品よりも、今回のミュージカルの方が、とても見やすく受け入れやすくため息だけが聞こえる作品となっている。