虹の岬
プロット
日本
04月03日 1999 劇場で
恋人岬
プロット
日本
04月29日 1977 劇場で
龍飛岬
プロット
日本
01月06日 1988 劇場で
旗本退屈男 謎の竜神岬
プロット
日本
01月09日 1963 劇場で
日本女侠伝 激斗ひめゆり岬
プロット
日本
11月19日 1971 劇場で
ぼのぼの クモモの木のこと
プロット
日本
08月10日 2002 劇場で
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岬のマヨイガコメント(20)
民話・伝説・伝承。 古くからの言い伝え。
そういったお話は基本的に好きです。 (…コワイの除く)
この作品も予告を見て気になっていました。
久しぶりの映画館で観るのはこれにしよう
というわけで鑑賞しました。
◇
予備知識無しで観たのですが、
単なる民話ベースのお話では無いみたい という事が
冒頭のシーンですぐに分かりました。
東日本大震災で被災した街の中を
岬の家に向かって歩くおばあさん。
そして二人の少女。
高校生の女の子 (ゆい) は家出中に被災。
家出の理由も訳ありらしい。
小学生の女の子 (ひより) は両親を事故で失い
引き取られた先の親戚の家で被災。
そしておばあさん。
不思議な力を持っているらしいのですが
おばあさんが二人の女の子に声をかけ
岬の先にある家で、3人暮らしが始まります。
不思議なことが色々と起こる岬の家。
そこでおばあさんの話してくれた昔話。
# 昔、アガメと呼ばれる海蛇の化け物がおったずもな。
# 人の心の寂しさや哀しさを食い物にして育ち
# その土地から人を追い出そうとしたのじゃが
# マキリの力で封印されたんだと。
どうも、その化け物=アガメが
震災で傷ついた人びとの心を食べて
復活したらしい。
おばあさんは、かつてアガメを封印した刀
「マキリ」 を使い、アガメに立ち向かう。
しかし
アガメは震災で傷ついた人たちの心を取り込んで
ずっと強大に なっていた。
おばあさんが危ない。
どうする? 少女二人
>たたかう
>にげる
逃げちゃダメ 逃げちゃダメ
できることをやらなきゃ
こうして
少女たちも自分たちのできることで立ち向かう。
ひよりは、笛を吹き
ゆいは、破魔矢を放つ
さあ どうなる。
この世界は救われるのか?
…
とまあ
災厄に負けちゃダメ という
メッセージはしっかりと伝わってきました。
キャラがちょっと地味な感じで
派手な展開は無いですが
親子で観てもいいかもしれない
そんな佳作です。
ゆいもひよりも いい子です。
本当の家族以上の家族ができて、良かったね。
◇ あれこれ
マヨイガ
漢字だと 「迷い家」 (…たぶん)
もし自分が迷い込んだとして やはり
何も持ち出さない(出せない)かなぁ
#バッドエンドのフラグが立ちそう です… ←ビビリ
ふしぎっと
漢字だと「不思議っ人」 (…たぶん)
別に「もののけ」でもいいのでは? などと
思ったのですが よく見ると
「お地蔵サマ」 がいらっしゃいます。
うーん。
やはり「もののけ」ではダメか
お地蔵さま
人びとを救済してくれるありがたい仏様。
民話の世界でおなじみです。
#岩手県大槌町が舞台なので
釜石大観音を出演させても良かったかも
⇒ いなくなると目立つからダメ?
岩手県大槌町
どこかで聞いた気が…
と思ったら
「風の電話」 がある町でした。
パワハラ父 (たぶんモラハラも)
ゆいの父。
母親が出て行った理由って
こいつでしょう ほぼ間違いなく。
自分より下で弱い (と思った) 相手には強気。 けれど
ゆいちゃんの張手一発に沈む。 …弱っ
◇最後に
「アガメ」にも事情があったのだろうよ と
これも供養しようとするおばあさん
周りに対して優しい気持ちにさせてくれる
そんなエンディングでした。
どっとはれ。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
主人公が、新たに住む事になった、古くとも、どこか優美さを持つ曲り屋、その曲り屋のある半島や里山の自然美は美しく、それに加え周囲の人の情けの深さには、羨ましさえ覚え、こんな世界に住んでみたいと思わされ、この土地で暮らす日々の生活は心地良く流れます。
唯、登場する妖怪の類いは「河童のクゥと夏休み」とか「ももへも手紙」を思わせますが、前述の世界とのマッチングに違和感を感じます。
個人的に河童の存在などオカルトの世界は好きですが、多過ぎる山神、魑魅魍魎の類いは雑駁な感じですね。
ストーリー展開はありきたりな感が残りますが、主人公を始めとしたキャラクターには好感があり、それらのやり取りや生活の様を楽しむ事ができます。
もっと「遠野物語」寄りの話しをメインに据えると尚良品になったと思われます。
ほっこりなやりとりの裏に潜む闇と、それに向き合う勇気。それとともに、「土地を愛する(大事にする)」という、極々当たり前の事を、少しの当たり前じゃない事(だいぶ??)を含みながら語られる、不変で優しい物語。
ビジュアルも相まって、「わかりやすい熱さ!」みたいなものは控え目だし、終盤なんかも、人によっては「肩透かし」だと感じるかもしれない。けれども、それが良かったのだと、観終わって時間が経てば経つほどに思う。散策しながら神社等に寄るのが日常の様になっている自分ではあるが、路傍の祠やお地蔵さま、川や木々の日々の表情を大事に柔らかく眺めていきたいな、なんて思い巡らす今日この頃でした。