直木賞作家・佐藤正午の同名ベストセラーを藤原竜也主演で映画化。都内のバー。かつて直木賞を受賞した天才小説家・津田伸一は、担当編集者の鳥飼なほみに執筆中の新作小説を読ませていた。その内容に心を踊らせる鳥飼だったが、津田の話を聞けば聞くほど小説の中だけの話とは思えない。この小説が本当にフィクションなのか検証を始めた鳥飼は、やがて驚きの真実にたどり着く。謎めいた小説家・津田を藤原、津田に翻弄される担当編集者・鳥飼を土屋太鳳、津田とコーヒーショップで出会った日に失踪したバーのマスター、幸地秀吉を風間俊介、津田の行きつけのコーヒーショップ店員・沼本を西野七瀬、彼らが暮らす街の裏社会を仕切る倉田健次郎を豊川悦司が演じる。監督は「ホテル ビーナス」のタカハタ秀太。
鳩の撃退法コメント(20)
藤原が上手いのは、もう百も承知。それでも、やはり芸達者ぶりは健在で、演劇で鍛えられた卓越した演技力は見ていて飽きることがない。土屋太鳳も新たな境地ともいえる役どころを得たが、今作でいえば出番がそんなに多いわけではないが西野七瀬がきっちりと爪痕を残している。また、風間俊介はもっともっと評価されてしかるべき俳優ではないだろうか。
事前の予備知識はほぼ無しで、こちらでのレビューをチラミ程度で映画を観ました。
ミステリー作品が山程あふれる時代。
作品には自分の想像もしなかったエンディングを用意して、予想を裏切って驚かせて欲しかったかな。
笑い、恐れ、悲しみ等々、何かしらの感情を揺さぶられたい。
欲を言えば謎解きだけではなく、深く考えさせられたい。
どの点においても、K点を超えてくれなかったのが残念ですが、及第点で飽きずに面白く観ることはできました。
安定の藤原竜也と豊川悦司。
土屋太鳳に桜井ユキ、佐津川愛美等々豪華な役者陣がたくさん出てきたのも楽しかったですね。
濱田岳君までもが、あんなちょい役で出てくるから、ネバーランド絡みで一波乱あるのか期待しちゃいましたよね。
孤児院関係の時間をもう少し取ってくれたら、ストーリーに深みが出てきてくれたんじゃないかな〜
なんて言い出したら切りがありませんので、あきらめます。
ところでオープニングの風間君と藤原竜也との出会いのコーヒーショップでのやりとり。
坂元裕二を意識したような、セリフまわしとテンポ感。
なんだか少し違和感感じちゃいました。
絡まった糸がほぐれるように謎が解けた時は気持ち良かったです。
最後のシーンで、彼は何故あのお方と一緒にいたのかが終わってからの妄想を引き起こします(笑)
面白かったです。
藤原竜也主演のものはカイジっぽくなりがちだけど、今回はいつもよりカイジ感なくて見やすかったです。
キャストも、わたし的に豪華。
風間くん、土屋太鳳、西野七瀬と豊川さんが特に好き。
風間くんはもっとガツッとした役もこなせると思ってるからもっと出して欲しかった。
3万円はどこから?3人家族は結局どうなった?と考えてる時間が長いから、ずーっと脳が働いている感じで淡々とストーリーが進むので、もう少しインパクトに残るシーンがあれば良かったかなと思います。個人的にグッと来るシーンがなかったのが少し残念。
ストーリーの起承転結が弱いんだから別の事件も絡めるとか、4歳の娘の行方についてとか、マリコが娘誘拐容疑かけられるとか、なんかもうひとひねり欲しかった。
予告で聴いた爆ぜる心臓の主題歌に釣られて鑑賞。この曲の雰囲気がかなり映画を盛り上げている。
藤原竜也、風間俊介、トヨエツはじめ、俳優はみな精一杯演じていて一人一人、演技は素晴らしかった。
結局、脚本に問題があるのではなかろうか。
大変思わせぶりで、ミステリーのように見せかけようとしているけど、冷静に考えたら、なんらミステリーでもなんでもない気がする。
金は天下の回りものなんだから、回って当然。
鳩の3万円がぐるぐる狭いとこを回ってただけやん!
全国規模、世界規模でもっと遠いとこに飛んでけよ!
行動範囲狭っ!
別に偽札使ってても警察のひとりも出てこないし追われるわけでもないし。
小説なんてもともと、虚構の世界なんだからどこからが現実でどこからが嘘であっても、どっちでもいいわ。これをミステリーと言ってしまうのはなんか大袈裟。
風間俊介の土下座、拍手、藤原竜也のキスを迫るシーン、濱田岳が寄付したお金は戻せないと示すシーン、観てて演技上手いなと思うシーンはそこかしこに散りばめられていたので観ていられた。
8番ラーメンが出てきたのは富山で食べた思い出が蘇り、ある意味、ここは東京ではなく富山!と認識できて一番リアリティを感じました。