白いリボン プロット

「ピアニスト」「ファニーゲーム」などで知られるオーストリアの鬼才ミヒャエル・ハネケによるミステリー。第1次世界大戦直前の北ドイツを舞台に、教会や学校の指導でプロテスタントの教えを守って暮らしてきた小さな村の住人たちが、次々と起こる不可解な事故によって不穏な空気に包まれていく様子をモノクロ映像で描きだす。カンヌ国際映画祭パルム・ドール、ゴールデングローブ賞外国語映画賞をはじめ多数の映画賞を受賞。

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白いリボンコメント(20)

Hoyupsahnptu
Hoyupsahnptu
重いというよりも、
気味が悪いんですけど。。。
エンドロールが流れ始めて寒気しちゃったよ。。。

一言、
不気味以外の何物でもありませんでした。

余程、
ホラー映画のほうが怖くありません。

恐怖の対象が、
不明確なため、想像の中で、
負の妄想が、はち切れんばかりに
膨らんでしまいますので、精神衛生上も好ましくない。

“人間不信”

自分が人間でありながらも、
自分以外の人間を虐げる。ある意味、
自分が自分自身を特別扱いしてしまう。
もっと極端に言ってしまえば神格化してしまう。

生活環境の世界が狭く、
且つ田舎の村で孤立をしているため吐け口がない。

だから、一般的に見れば、
“悪”とされることをしてしまう。

さらに、性質が悪いのは、
“悪”と認識しながらも、当事者は、
“自分が悪を犯すのは赦されている(当たり前)”と自己肯定をしていること。

そんな、子供たちを、
大人は、せっかんをするだけで取り繕うとし、
大人の、都合のいいように子供たちを取り扱ってしまう。

まさに“負の連鎖”。
しかし、これもまた、
その大人は、それが“負の連鎖”を生んでいることに気づいていない。

◇   ◇

ここまでの感想は、
今作を鑑賞した上での、
自分なりの解釈も含まれています。

今作、ヒントっぽいものはありますが、
解答は一切提示されませんし、説明セリフなどという、
愚かしいものは、登場する気配すら感じさせてくれません。

だから、導入部にあたる序盤は、
色彩が、モノクロなのも手伝って、
気を抜くと、睡魔に飲み込まれてしまいます。

実際、お隣の女性、序盤気持ちいい寝息を立てていました。
しかし、終盤は、それとは対称的に口元をハンカチで抑え、
まるで、怯えるように、スクリーンを凝視しておりました。
無音の、エンドロールが流れ終え、客電が点灯したあとも、
しばらく、座席に座ったままでした。

“人の闇”っていうのかな。
色彩が、モノクロなだけに、
白と黒しかありませんから、闇が一層際立つんですよ。

幕引きも恐怖以外の何物でもないです。
私も、絶対に、こんな村は出て行きます。
そして、二度と、近寄ることはないでしょう。

★彡     ★彡

今作は、あくまでフィクションの位置づけですが、
現実世界に起きても、全くおかしくはないと思っています。
だから、余計に、薄気味悪くて、ゾッとしてしまうんです。

“白いリボン”
白は純粋、純潔の表れとも言いますが、
リボンが、結ばれた人間の中には、真っ黒な、
どす黒い、恨みつらみ、憎しみの色しか見えませんでした。

演出巧み。
役者もメインの1人、
学校教師は映画初出演とは信じられない好演。
子供たちも、まるでドキュメンタリーのような生々しさです。

カンヌのパルムドール作品だから、と
軽い気持ちで来ると、爆睡するか、精神的に
やられる可能性があります。コンディションを、
整えた上での鑑賞を推奨させていただきます!!
Nsogphsxikm
Nsogphsxikm
「ファニーゲーム」「隠された記憶」などの作品で知られるミヒャエル・ハネケ監督が、カンヌ映画祭において初のパルム・ドールを受賞したミステリー作品。

清々しいまでに悪趣味を貫く作品である。

「混じりっ気なし、純粋無垢、無添加無着色、ぷるぷるつるんのタマゴ肌」な、どす黒い悪意が、物語の底辺をどろり、どろりと澱みながら流れ出し、2時間30分近い長尺の世界を支配する。

その陰湿な空気は、観客の中途半端な解釈であったり、物語への安易な接触を完膚なきまでに叩き潰してしまうほどの強烈な破壊力を存分に内包し、私達に突き付けてくる。上映終了後に感じてしまう劇場全体を覆い尽くす敗北感、脱力感の根源は、ここにあるとしか思えない。

閑静な、美しい景色を讃えた小さな村。その日常に唐突に忍び寄ってくる一つの悪戯。ハネケ監督はこの悪戯を皮切りに、随所にささやかな、それでいて気味の悪い悪意を村のあちこちに撒き散らし、物語の住民達を、同時に観客を疑心暗鬼に誘っていく。

これまでに発表してきた作品においても、解釈不可能な人間の心の機微を、程よいユーモアにくるんで料理してきたハネケ監督。だが、今作では剥き出しとなった負の感情を容赦なく、回り道無しに描き切っていく荒業に挑む。

物語もまたあって無いような抽象的な要素を積み重ねて、まさに観客を置いてけぼりにする覚悟で疾風の如く走り去っていく。悔しい。憎らしい。でも、格好良い。

生半可な覚悟で理解に挑むと、立ち直れないまでに心が殴り倒される本作。だが、ここまで悪趣味な世界を論じておきながら、ハネケの暴走世界に、無作法な荒っぽさに、私は魅せられてしまうのである。

生まれたての悪意は、麻薬の味がする。
Eaderelicd
Eaderelicd
前に劇場で見たけど、その時のイヤな気持ちを確認したい欲求が抑えられず、DVDを借りてしまいました。
期待通りの嫌悪感と消化不良で、変な意味で満足してしまいました。
また、一定期間おいてどうしてもみたくなる一本です。
xwcwiw
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セリフが衝撃的。もう一度見たい。
Kshpnxmgios
Kshpnxmgios
2009年ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア・ドイツ合作映画。144分。2010年52本目の作品。カンヌの最高賞であるパルムドールを受賞したミヒャエル・ハネケ監督の最新作。

内容は;

1,第一次世界大戦の前夜、ドイツの厳格な因習が残る農村で男性の落馬による死亡事故が起きる。
2,それから村には「不可解な」事件が立て続けに起きる。
3,事件の解決で調査する青年は、村の異様な人間関係を目の当たりにする。

テーマ的にはハネケ監督の前作「隠された記憶」につながる「子供」です。違う点は前作が現代劇だったのに対し、今作は今からほぼ1世紀前のお話。都会ではない、周縁の農村で厳格な因習のもとに暮らす人々の屈折した異様な人間模様が描かれています。

ラース・フォン・トリアー監督あたりが同じテーマを映画にして「田舎=良いところ」という世のステレオタイプを見事に崩してますが、本作はそれだけじゃ留まらない(これ以上言ったらネタバレになるので伏せときます)。

正直、この作品がつきつける「現実」を知って得になるのかどうかはわかりません。それだけ、本作はリアリティがあり、そして残酷な作品です。

ハネケ監督の空の上を突き抜けようとする探求心と集中力、巨視的な視界はお見事。わたくしは、ただただ感嘆と畏怖を抱くしかありませんでした。

いつか腑に落ちるまで観てみたい作品です。