スプリング・フィーバー プロット

天安門事件を題材にした「天安門、恋人たち」で2006年に中国当局から5年間の映画製作禁止を言い渡されたロウ・イエ監督が、当局の目をかいくぐって手持ちカメラによるゲリラ撮影で撮りあげた心理サスペンス。現代の南京を舞台に、2人の男と1人の女が繰り広げる錯綜した関係をスリリングに描き出す。カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したが、タブーとされる同性愛を扱っていることから中国では上映禁止となった。

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スプリング・フィーバーコメント(3)

Nkohmsipsxg
Nkohmsipsxg
『天安門、恋人たち』(06)
この作品から発せられたパワーが
忘れられず、東京フィルメックスにて鑑賞してきました。

また、この作品を制作した際、
中国政府から5年間の表現活動禁止を
言い渡されたはずなのに、どうやって
撮影をしたのかにも、関心がありました。

上映後には
ロウ・イエ監督の
ティーチインも控えており、とても楽しみに上映開始を待ちました。

☆彡     ☆彡

またまた
さらに難解な作品だなぁ・・・

主要キャストは5名。
ホモセクシャル、男性同士の同性愛を描く。
それだけ知った上で鑑賞をしました。

単なる私の理解力不足かもしれませんが、
ストーリーが難しくて、よくわかりませんでした。
しかも、主要キャストで出演する2名の女優さんの
ルックスが似ているのが複雑さに輪をかける(苦笑)

ロウ・イエ監督は
「純粋なラブストーリーです」とコメントをしていましたが、
たしかに登場人物たちは、純粋に相手を愛しているあまりの行動だったと
解釈できなくもないのですが、恐らく監督の表する“純粋”と“わかりやすさ”が
同等でないがゆえに、観ている側からするとわかりにくくなったのかったのかもしれません。

ただ、絶対いるんです。
この系統の作品が大好きな人。
でも、好き嫌いの触れ幅が大きいんです。

実際、
私の右隣の男性は、
割れんばかりの拍手をしていました。

その一方、
左斜め前の男性は、
拍手をしないのはもちろんのこと、
ロウ・イエ監督の一言一句に悪態をついていました(苦笑)

☆彡     ☆彡

「まだ日本での配給が決まっていないから、是非お願いしたいです」
東京フィルメックスのディレクターさんが、声を大きくし訴えていました。

いや、でも
配給に乗り出す会社は相当、勇気があると思います。

ロウ・イエ監督が
中国政府監視の目を縫って
製作をした熱意には敬意を表しますが、
公開が単館規模になるのは目に見えていますから。

これが、
今年のカンヌ映画祭で脚本賞か。
う~ん、映画の世界は奥が深いです。
わかる人には、完璧にわかるんでしょうね。
Skgxspnmhio
Skgxspnmhio
5人の男女の互いに求め合うベクトルが交差したまま、純粋に愛を求めるが故の悲劇。それは、昂ぶる激情にも似た情欲をぶつけることによって自分の位置を確認しあう。狂おしい「春の嵐」が通り過ぎた後、僕は、ヘッセの「春の嵐」の一節の”人は老いるに従って、人生を人のために生きたいと思うようになる”を思い出すのだった。
otrdai
otrdai
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愛は満たされている時には幸福だが、満たされなくなった時にそれは途端に憎しみへと変わってしまう。これはまるで春の嵐のように激しく、そして去っていく愛の物語だった。
目まぐるしく移ろう人の心、愛の嫉妬の渦に巻き込まれる男女の姿を赤裸々に描き出している。
冒頭からジャンとワンという二人の男の濃厚な濡れ場のシーンがあるが、はにかみながら見つめ合う二人の姿が幸福に満ちていていじらしさを感じる。
そして二人をつけていた一人の男。彼はワンの妻リンに依頼されて探偵役を買って出たルオという青年。
ワンは夫として申し分のない人間だと言うリン。しかし、女ならまだしも男の愛人がいることがどうしても理解できない彼女は、彼のことを愛しているが故に彼を許せず怒り狂う。
ワンの心はすでにジャンの元にあり、彼なくしてはもう生きていけなくなってしまった。
しかしジャンは彼を必要としているワンを拒んでしまう。代わりにジャンに近づいたのはルオだった。
ルオにもリーという彼女がいて二人は深く愛し合っているように見える。
しかし、自棄になって酒場で問題を起こした彼をかばって逃げ出したルオは、ゲイが集うショー付きのバーで彼の女装の美しさに心を打たれ、そのまま彼の虜になってしまう。
ジャンに捨てられたワンが失意のあまり手首を切って自殺を謀るそのシーンの裏で、ジャンはルオとベッドを共にしているのが何とも残酷な現実だ。
リーには彼女に好意を抱く工場長の存在があるが、彼女の心はやはりルオにある。
ジャンと関係を持ってからなかなかリーに顔を合わす機会のないルオ。
どうしても彼に会いたいリーの為にルオはジャンも連れて三人で船に乗って遠出をする。
リーはルオの心は彼女ではなく他の誰かにあると薄々気づいていたが、ルオとジャンがキスをしている姿を見てしまったことで確信となる。
ジャンとキスをしたその後に、リーを抱いて眠るルオ。耐えられなくなった彼女はひとりカラオケで涙をこらえながら歌う。
そこへ慰めに現れたのはジャン。手を重ねるジャンに「この手で彼を抱いたの?」と訪ねるリー。
それから彼ら三人が心の隙間を埋めるように寄り添って楽しく過ごすシーンは印象的だった。
しかし、彼らの元をリーが突如去ってしまうと二人の関係も壊れる。
彼を遠ざけるジャンに「本心か?」と訪ねるルオ。どちらも本当はまだ心がつながっている。でももう二人ではいられない。
涙をたたえながら二人は離れていく。
その後ジャンはワンを奪われたことでどうしても彼を許せないリンの手で首を切られてしまう。
傷口を押さえながら倒れる彼を遠巻きに見ている人達が、その後に猫の死体を薄気味悪そうに避けながら見ている人達の姿と合わせて冷たく感じた。
物語は傷口を隠すかのようにタトゥーを入れたジャンが、新たな恋人と共に人生をやり直し、ワンが彼に読み聞かせてくれた本の一節を思い出すシーンで終わる。
全体的に説明的な台詞は少なく、登場人物の心理を彼らの表情や行動だけで描くシーンが多い。
カット割りがとても巧みだなと思ったのと、最初は分かりにくい場面もあるが、後半にはしっかりと彼らの心の中が痛いほど分かるのが、演出の上手さだと感じた。
愛の渦に翻弄される5人の若者がそれぞれに画面の中で人生をしっかりと生きており、とても魅力的に感じた。